ぴっぴの防災ブログ
防災に関するぴっぴの活動紹介や報告、防災豆知識、おすすめの防災グッズや図書などを紹介します。
- 2019年3月8日講座・講演
2月末、静岡市社会福祉協議会主催の「ママのための備災講座」の講師でお話してきました。場所は駿河区にある静岡市地域福祉共生センター「みなくる」というところで図書館もあって素敵なところでした。
20組の応募に倍近い申し込みがあったということを主催者側からお聞きしました。中にはお仕事を休んでまできてくださったというママも。防災に関心が深いことにとても驚き、且つうれしく感じました。
小さなお子さんも一緒で、お部屋の片隅にママの顔が見える遊びスペースを設けてありました。子どもが騒ぎ出すと肩身が狭くなるママたちもいますが、そこはお互い様。ちょっとくらい騒いでも大丈夫。災害時、避難所で子どもに泣かれて肩身が狭くて避難所から出てしまったという家庭もあったそうです。お互い様で慣れてもらうのもひとつの訓練ですよね。そう思ったらそういう講座っていいと思いませんか。
ママのための講座でしたが、「やらざあ駿河」という少々年配の方々が、講座の準備からずっと一緒お手伝いに入っておられました。異年齢というのもよいですね。
講座内容については、これまでの災害でわかったこと、特に子どものいる家庭で災害時にどんなことが起きたのかを時系列でお話しました。
講座の後、残れる方々と昼食をともにし、いくつか質問を受けました。静岡市でもうやはり海沿いに近いところに住んでいるママたちの関心は高いですね。いくつか質問を受け、お話も聞いて短い時間でしたが満足していただけたかなと。これまでの震災でサポートが必要な人々の状況もかなり分かってきており、もういいかなと感じていたところでしたが、まだまだ関心も高くお伝えすることはあるのだと気づき、こうした講座を今後もひろげていくことは大切と感じました。
<hiro>
- 2019年2月27日さまざまな防災の取り組み
14回目を迎える特定非営利活動法人静岡県ボランティア協会主催の「静岡県内外の災害ボランティアによる救援活動のための図上訓練」。今年は2月23日(土)、24日(日)の2日間、常葉大学草薙キャンパスで行われ、300人ほどの人々が参加しました。ぴっぴはこの訓練のワーキングメンバーとして協力し、参加もしています。このワーキングメンバーだけでも30人以上。それ以外に協力者を入れると数えきれない人々が関わっているのです。
今年のテーマは・・・
『今やりたい!災害時の「多様」に気づき、地域の備えに+α』。対象者は災害ボランティアの人々が主です。しかし、そうした活動を知ってもらうためには、一般のグループ、団体、企業や行政など関わってくるところとネットワークを作らなければなりません。そのため、ネットワークをつくるために関わる人々であればどなたでも参加できました。
ブログを読んでくださる子育て中のパパやママ、子育て関連の団体のみなさんからすると「自分たちには関係ないのでは・・・」と思われるかもしれませんが、考えてみてください。災害時、近年は自助・共助と言われていますが、自助は自分の身を守るため。その後は共助や公助がなくては再建ができません。そのために、どんな人やどんなところにヘルプを求めて行ったらいいのかをきちんと知っておく必要があります。
多くの人々は、行政が困ったら救ってくれると考えているかもしれません。しかし、行政職員も被災するかもしれません。それに大災害であると職員だけでは手が回らないのと、ふだんから災害時の対応の訓練を綿密に行っているわけではないので、取りこぼしは必ず出てしまうのです。
こうしたところをカバーするのがボランティア活動であり、災害支援のNGO、NPOです。災害ボランティアは災害時、社会福祉協議会等が中心となって、数日するとボランティアセンターを立ち上げ、災害ボランティア活動の環境整備や災害ボランティアの受け入れから始まります。そして、例えば、地震や水害のときなどは支援物資の配布、避難所でのサポート、被災者家庭の片付けや泥だしなどの活動を行っています。
阪神・淡路大震災あたりから災害ボランティア活動はどんどん進化してきています。以前はボランティア活動と言えば、泥だし、家の周囲の片付けや炊き出しが主として行われていました。被災者は健常人だけではなくて、高齢者、乳幼児、障がい者、外国人など様々で今年のテーマにもありますが「多様」なのです。「多様」であるが故のみんなが「多様」を知っておかないと外れてしまった人は取り残されてしまいます。誰もが取りこぼされない社会に。ふだんからそうした状況があってこその災害時対応だということを知っておかなければならないでしょう。静岡県内だけでも地形や地域は「多様」です。それぞれがどんなところに住み、普段からどんな課題があるのかを知っておかないとサポートされません。高齢者の多い町、過疎化した町、昼間人口が多い街などそれぞれ災害が起きれば違った困りごとが起きるのです。
今回は、まずは災害ボランティアの人たちができるだけ多くの困りごとや課題を知って、どう対処されたのか被災された先人者から話を聞いて、いざ起きた時のためにふだんからやっておくことを知ってアクションを起こすことが目的です。いざというときに必要なサポートを受け入れられるよう災害ボランティアの人々の活動を知ってほしいと私たちは願っています。
ぴっぴも子育てでの困りごとを被災された地域から学び、自分たちで消化しながら、子育ての困りごとを多くの人々に知ってもらえるよう活動をしています。もちろん、自助の部分でも「こんなことに困るかもしれない」を当事者であるパパやママたちにも防災・減災の意味で伝えています。いざというときのために、災害ボランティアの活動も知っておいてくださいね!(hiro)
- 2019年2月26日ぼうさいぴっぴ
2月16日(土)、静岡文化芸術大学で開催された「第115回ふじのくに防災学講座」で、ぴっぴの防災の取組についてお話させていただきました。
思い起こせば、ぴっぴが防災に関わり始めて丸13年。関東・甲信越から九州まで、防災講座で行脚し、のべ1万人以上の方に参加してもらいました。今後もまだまだ、多くの方に参加してもらい、非日常と思われがちな防災を、日常生活の中でみんなが意識していけるように啓発していきたいです。また、いざという時の新しい支援のカタチである「つながる支援パック」についても、なぜこのようなものが必要なのかということをしっかり伝え、理解してもらい、広めていきたいと思います。
(わかば)
- 2019年2月25日忘れない3.11
「災害が起こった後の医療」に関する疑問です。
A(回答)
災害時には「トリアージ」が行われる
災害時には、避難所等に救護所が設けられます。診療所や病院では、トリアージが行われ、重症度や緊急性によって治療を受ける患者の優先順位が決められます。
持病のある人は治療に必要な情報を持ち歩く
持病で定期的な治療や薬が必要な人は、発災後、安全に治療を受けるために必要な情報(例えばお薬手帳など)を持っておくことが大切です。持病などによる治療が必要な場合は、被災地以外に避難し、そちらで治療を受けることを考える必要があるかもしれません。
※調査は、2018年11月15日(木)「ふじさんっこ応援フェスタ」会場来場者に向けて実施し、子育て中(孫育て中)の方34名に回答いただきました。
Q 被災後の生活についての相談は、どこでできるようになるの?
2019年2月25日忘れない3.11「生活再建」に関する疑問です。
Q (質問)
被災後の生活についての相談は、どこでできるようになるの?A(回答)
災害の規模や相談したい内容によって、相談先は違う
相談内容によって、窓口が違います。総務省のサイト等を参考にしてください。被害の状況などは、片付けをする前に、写真に撮っておくなど記録をしておくと、保険の請求や制度を利用する時に役立ちます。忘れないように記録しておきましょう。また、被災した後に保険や支援制度を受けるためには、「罹災(りさい)証明書」が必要です。罹災証明書は、市区町村で発行してもらえます。
※調査は、2018年11月15日(木)「ふじさんっこ応援フェスタ」会場来場者に向けて実施し、子育て中(孫育て中)の方34名に回答いただきました。
- 2019年2月23日忘れない3.11
「災害が起こった直後の状況」に関する疑問です。
Q (質問)
園や学校では、いつまで子どもをみてくれるの?A(回答)
災害の種類や規模、園や学校のある場所などによって違う
子どもの通う園や学校に、災害時の対応について、どのように想定しているのかを確認しておくと安心です。 東日本大震災後、例えば、園バスが今どこを走っているかわかるような対応をしている園や、災害直後に各家庭との連絡方法をどうするかを決めて対応できるようにしている園などが増えてきました。園や学校が対処してくれると安心しているだけではなく、保護者の方からも積極的に、園や学校の対応策を確認してみましょう。
また、お子さんが園と学校に通っている場合などは、どちらから迎えに行くのがスムーズなのかなど、家庭ごとに想定しておくとより安心です。※調査は、2018年11月15日(木)「ふじさんっこ応援フェスタ」会場来場者に向けて実施し、子育て中(孫育て中)の方34名に回答いただきました。
- 2019年2月22日忘れない3.11
「災害が起こった直後の状況」に関する疑問です。
Q (質問)
発災直後の状況は、どうなるの?A(回答)
災害の種類や規模によって違う
災害は、大地震だけではなく、いろいろあります。近年では、豪雨災害なども多く発生しています。自分や家族の生活圏内でのさまざまな危険性を、できうる限り想定して備えておくようにしましょう。
また、災害はいつ起こるかもわかりません。出かけた時に被災することもあります。日頃から防災について関心を持ち、防災・減災のための知識を得て、機会があれば防災訓練にも参加することが、いざという時に冷静に判断し行動することにつながります。※調査は、2018年11月15日(木)「ふじさんっこ応援フェスタ」会場来場者に向けて実施し、子育て中(孫育て中)の方34名に回答いただきました。
- 2019年2月21日忘れない3.11
「情報」に関する疑問です。
Q (質問)
防災の知識や経験談が聞ける機会を教えて欲しい。A(回答)
地域などで開催している防災講座や防災訓練は、参加してみる価値あり!
自治会や企業などが主催の防災講座、地域防災訓練などに参加してみると、防災の知識を得られるだけではなく、地域の人との交流やつながりを作る機会になります。 また2018年12月にオープンした浜松市防災学習センターでは、「知る・感じる・つながる」防災学習施設として、体験や学習ができます。団体で利用する場合には、予約しておけば、アテンドスタッフが案内してくれます。
※調査は、2018年11月15日(木)「ふじさんっこ応援フェスタ」会場来場者に向けて実施し、子育て中(孫育て中)の方34名に回答いただきました。
Q 支援物資はいつ、どこに届くの?その情報はどこでわかるの?
2019年2月20日忘れない3.11「情報収集」に関する疑問です。
Q (質問)
支援物資はいつ、どこに届くの?その情報はどこでわかるの?A(回答)
支援物資は産業展示館に集まる
災害が起きると国はプッシュ型で支援物資を送ってきます。規模によりますが、浜松市の場合、産業展示館に集まります。浜北にも拠点を設けようという動きはありますが、まだ、決まっていません。市はそれを仕分けして指定避難所に送ります。道路の状況や浸水などそのときの被害の状況により、どこに送るのかは優先順位があります。それぞれ需要が異なるかもしれなくて、ここには紙おむつが必要とか、〇〇が必要とか、防災協定を締結している企業などに出してもらうことになるかもしれません。
支援物資が行っているか、いないかは先に述べたように状況に応じてなのでわかりません。行政が自宅避難している家庭を訪ねることは無理なので、自分たちで避難所に行くということが基準を考えておいた方がいいです。できる限り、広報はする予定ですが、限りがあると思います。(回答:浜松市危機管理課)浜松市は「防災ホッとメール」「防災アプリ」
2018年10月の浜松市大規模停電の時、区役所や公共施設で携帯の充電ができるという情報を「浜松市ホッとメール」で知り、役立ったという話を聞きました。スマートフォンを持っている方は「浜松防災アプリ」を活用してみてはいかがでしょうか。
※調査は、2018年11月15日(木)「ふじさんっこ応援フェスタ」会場来場者に向けて実施し、子育て中(孫育て中)の方34名に回答いただきました。
- 2019年2月19日忘れない3.11
「子どもへの防災教育」に関する疑問です。
Q (質問)
通学路の安全確保はどうなっているの?A(回答)
時間がある時に、親子で近所の安全確認をしよう
時間がある時に、通学路や子どもが通りそうな道を、親子で歩きながら、どこにどのような危険があるかを確認しておくと安心です。倒れてきたら危ないもの、上から落下してくるかもしれないものなどをチェックすることや、停電で信号機が消えた場合の道路の渡り方、豪雨の際の川や橋の危険性と迂回路など、確認してみてください。また、子どもは成長と共に行動範囲が広がります。定期的に子どもと確認し合うようにすることをお勧めします。
※調査は、2018年11月15日(木)「ふじさんっこ応援フェスタ」会場来場者に向けて実施し、子育て中(孫育て中)の方34名に回答いただきました。
- 2019年2月18日忘れない3.11
「ペット」に関する疑問に答えます。
Q (質問)
ペットと避難する時、どうすればいいの?A(回答)
避難所ではケージでの飼育が基本
避難所には、いろいろな人がいます。ペットは家族同様の存在ではあれ、避難所の中に一緒に入ることはできません。ケージに入れて飼育することになります。また、ペットのための水・食料やペット用品などは、飼い主が用意しておきましょう。
※調査は、2018年11月15日(木)「ふじさんっこ応援フェスタ」会場来場者に向けて実施し、子育て中(孫育て中)の方34名に回答いただきました。
Q 子ども3人を連れて避難する場合、コツやアドバイスを教えて!
2019年2月17日忘れない3.11「避難所」に関する疑問に答えます。
Q (質問)
子ども3人を連れて避難する場合、コツやアドバイスを教えて!A(回答)
赤ちゃんは抱っこ紐で抱っこが基本
避難場所までの道が普段のように歩けない場合は、ベビーカーも使えず、子どもに歩かせるには危険な場合もあります。災害時は平時とは違う状況になっていることを想定して、避難するための準備をしておく必要があります。赤ちゃんは、抱っこ紐で抱っこすれば、荷物を持ちながら、上の子どもの手を引いて歩きやすくなります。
幼児でも自分に必要なものは子ども用リュックに入れて持たせましょう。もしも転んでも、クッション代わりになります。子どものリュックの重さの目安は、体重の2割以内に収めることです。避難開始の判断は早めに
自治体から発令される避難情報には、「避難準備・高齢者等避難開始」「避難勧告」「避難指示」の3つがあります。子ども3人を連れて避難するのは高齢者が避難するのと同じくらい早めの判断が必要です。また、暗い時より明るいうちに避難する方が安全です。
日ごろから近所の人とのつながりを持つ
子ども3人を大人一人で連れて避難するのは大変です。日ごろから近所の人との助け合いができるようなつながりを心掛けておき、いざという時に助けてもらえるよう声掛けしておきましょう。
※調査は、2018年11月15日(木)「ふじさんっこ応援フェスタ」会場来場者に向けて実施し、子育て中(孫育て中)の方34名に回答いただきました。
- 2019年2月16日忘れない3.11
「安否確認」に関する疑問に答えます。
Q (質問)
子どもがひとりの時に被災!連絡・避難はどうするの?A(回答)
大きな災害が起こると、電話やメールは使えない
災害が起こると、電話やメールはほぼ使えなくなると思っておいた方が良いです。メールは送信できても、相手が受信出来ているとは限りません。
発災直後の家族の安否確認方法は、平時に家族と話し合っておく必要があります。いざという時に家族とどうやって連絡するか、どこに避難するかなどを決めておいてください。
また、近所の人と助け合える関係づくりを普段から心掛けておきましょう。子どもがひとり家にいる時に何かあった場合は、近所の人に助けてもらえるようにしてあれば、いざという時に安心です。※調査は、2018年11月15日(木)「ふじさんっこ応援フェスタ」会場来場者に向けて実施し、子育て中(孫育て中)の方34名に回答いただきました。
- 2019年2月15日忘れない3.11
前回に引き続き、「備蓄品と非常用持ち出し品」に関する疑問です。
Q (質問)
何をどれくらい用意しておけばいいの?A(回答)
水はひとり1日3リットル
できれば7日分準備をしておくと安心です。 避難所等でも、支援物資はすぐに配布されません。避難所に行く場合でも、当面必要なものは持って行くと良いです。乳幼児用品・女性用品は、支援物資でも不足しがちです。「オムツ」は支給されても「おしりふき」はないということもあります。アレルギーがある場合は、その人に合ったものを自分で用意しておく必要があります。自助が大切です。各自で用意しておきましょう。
水・食料はローリングストック法で
せっかく備蓄していたのに、気づいたら賞味期限が切れているということがないように、定期的に備蓄しているものを確認する必要があります。保存しやすいものを多めに買い置きして、日常生活で使ったら買い足しておくという「ローリングストック法」をお勧めします。
※調査は、2018年11月15日(木)「ふじさんっこ応援フェスタ」会場来場者に向けて実施し、子育て中(孫育て中)の方34名に回答いただきました。
Q 被災経験者に、あってよかったものや注意することを教えて欲しい。
2019年2月14日忘れない3.11いよいよ今日から、子育て中・孫育て中の人の、防災に関する疑問に答えていきます。
Q (質問)
被災経験者に、あってよかったものや注意することを教えて欲しい。A(回答)
家族の安否確認方法
災害は、家族揃っていない時に起こることもあります。園や学校の子どもは、どこにどのような順番で、どの道を使って迎えに行くのか、災害の種類によって想定をして、家族で話し合っておくと安心です。
家族に必要なもの
ぴっぴの防災の取り組みの中で、東日本大震災の被災ママたちの声を参考にした「非常用持ち出し品例」を紹介しています。
完全母乳の人、近くにコンビニやスーパーがある人は要注意
普段は母乳で済んでいても、被災後はストレスから母乳が出なくなることもあります。いざという時に備えて、赤ちゃんに哺乳瓶などでミルクを飲ませる練習をしておくと安心です。
また、近所にコンビニやスーパーがある人が良く言う「うちの備蓄庫は、近所のコンビニ(スーパー)」という言葉がありますが、災害が起こるとすぐに営業できないことや、商品の補充ができずに売り切れ続出ということがあります。各自で必要なものを用意しておくことが大切です。※調査は、2018年11月15日(木)「ふじさんっこ応援フェスタ」会場来場者に向けて実施し、子育て中(孫育て中)の方34名に回答いただきました。
- 2019年2月13日忘れない3.11
子育て中あるいは孫育て中の人に、防災についてどのような疑問があるか、聞いてみました(※)。
最も多かったのは、「備蓄品と非常用持ち出し品」についてです。続いて、「安否確認」「避難所・避難生活・ペット」「子どもへの防災教育」「災害が起こった後の医療」「災害が起こった直後の状況」「情報収集」「心のケア」「地域とのつながり」「地盤・建物・耐震補強」というものでした。明日から毎日、皆さんからいただいた疑問について、専門家を交えてアドバイスをしていきますので、参考にしてください。
- 被災経験者に、あってよかったものや注意することを教えて欲しい。
- 何をどれくらい用意しておけばいいの?
- 子どもがひとりの時に被災!連絡・避難はどうするの?
- 子ども3人を連れて避難する場合、コツやアドバイスを教えて!
- ペットと避難する時、どうすればいいの?
- 通学路の安全確保はどうなっているの?
- 支援物資はいつ、どこに届くの?その情報はどこでわかるの?
- 防災の知識や経験談が聞ける機会を教えて欲しい。
- 発災直後の状況は、どうなるの?
- 園や学校では、いつまで子どもをみてくれるの?
- 災害の後の病院の受け入れ体制はどうなるの?
- 被災後の生活についての相談は、どこでできるようになるの?
※調査は、2018年11月15日(木)「ふじさんっこ応援フェスタ」会場来場者に向けて実施し、子育て中(孫育て中)の34名に回答いただきました。
- 2019年2月7日ぴっぴからのお知らせ&募集
昨年12月に開館した浜松市防災学習センター。地震を中心とした防災を学べるほか、市民のみなさんを対象にしたさまざまな防災講座を開催しています。
3月5日(火)に行われる講座は「家庭内の防災を進めよう」。家の中の危険個所やその対策方法について、参加者みなさんで気軽に話し合ってみませんか。また、センター1階の人気ブース「そなえミッション」の体験もできます。タブレット上に出題されるクイズに答えながら”家庭内防災力”をアップさせましょう!
託児はありませんが、お子様と一緒に参加可能。ただいま参加申し込み受付中です。
日時 平成31年3月5日(火) 10:00~11:30(受付開始は9:45~)
場所 浜松市防災学習センター 3階講座室
(浜松市中区山下町192 旧浜松市立北小学校)
講師 原田博子氏(認定NPO法人はままつ子育てネットワーク理事長)
申込 お申し込みフォームはこちら
電話(053-474-8555)、センター窓口でも申し込みできます。
問合 浜松市防災学習センター
053-474-8555
ダウンロードはこちらからどうぞ。
学習講座.pdf(1MB)(げん)
- 2019年2月1日忘れない3.11
東日本大震災の翌年から、毎年3月11日に開催されている「3.11 復光キャンドルナイト」が今年もアクト通りで開催されます。
亡くなられた方々や、行方不明者の方々への追悼だけでなく、継続的な被災地支援や南海トラフ地震への関心を持ちつづけるなど、東日本大震災の風化防止を目的としています。
今年のテーマは、「灯~かける~想い」はキャンドルを灯し続けること、そして東北への橋渡しの「架ける」、心をつなげる「懸ける」、想いを行動で示す「翔ける」という想いが込められているそうです。アクト通りの会場中央には「灯」の漢字一文字が蝋燭で形作られ、来場者の皆さんの祈りの場となります。
日 程:2019年3月11日(月)
黙とう時間 14:46 点灯開始 18:00 点灯終了 21:00
開催場所:浜松市中区アクト通り
主 催:3.11 はままつ東北復光プロジェクト<やまねくん>
一般向け学習講座(1)基礎編「風水害の基礎を学ぶ」防災学習センター
2019年1月21日防災学習センター2019年1月19日(土)、防災学習センター講座室にて、静岡大学防災総合センター 副センター長でリスク分析を専門とされる前田恭伸教授の「風水害の基礎を学ぶ」一般向け基礎講座が開催されました。
2018年12月1日のオープン以来、指定管理者であるぴっぴが、浜松市防災学習センターで企画した初めての講座です。防災学習センターでは、市民の防災力のボトムアップを図るために講座を企画しているので、様々な年齢層の方々が来館されることになります。今回は一般向け講座ですが、このシリーズと共に一般向け体験講座も開催していきます。
また、小中学生を対象にした見学会と共に学習講座(学校関連からの予約申込が必要)も開催します。昨年は西日本豪雨などがあったり、浜松も含めて各地で台風被害や竜巻被害があったりしたので、関心が高まってきていることもあるのか、自治会関連、災害ボランティア、他市の危機管理課の方々の参加での講座でした。災害が起きれば、地域ごとの助け合いとなります。いちばんに動かねばならないのは地域です。ですから、こうした関心の高まりは防災学習センターとしてはとてもありがたいことです。若い世代が少なかったのは少し残念でしたが、本日は大学センター試験の当日であったり、巷ではインフルエンザが猛威をふるっていたりで欠席も少しあったので、この時期は外出を控える子育て家庭も多いのかもしれません。
講座では、最初、浜松にとっては印象深い台風24号のニュースから始まりました。ニュース動画を見ながら、教授が「みなさん、何か違和感を感じませんか?」との問いを会場に声掛けしました。
「なぜかと言うと、私は停電でこのニュースを目にすることがなかったからです。自分がどんな状況にいて周囲がどんなふうになっているのか知ることができなかった」と。
現在の情報化社会において電気が途切れることがどんなにか不安や困難を抱えることになるかがわかる一言でした。その後、1.風水害って何? 2.風水害:なぜ起こるか? 3.どう予測するか? 4.どう防ぐか? 5.まとめ という順で話が進みました。学生時代に理科で習ったボイルの法則などが上昇気流の話題から出てくるところが教授らしい話題提供でした。
本講座で最後にあったどう防ぐか?我がこととして参加者にはいちばん興味深いところであったようです。
災害時は乳幼児や介護者を抱える家庭、高齢者は災害弱者です。早めの行動が被災からまぬがれる方法です。今回は乳幼児等のいる家庭の参加はありませんでしたが、いかに行動するかを家族で話し合い緊急避難場所や、やむを得ず避難する場合の避難先を確かめ合っておくことがたいせつですね。また、以下の紹介もありましたので、チェックしておいてください!
- 浜松市区版避難行動計画
(各戸配布されていますが、市の公式サイトにもあります) - 浜松市「市民の風水害タイムライン」
<Hiro>
- 浜松市区版避難行動計画
- 2019年1月14日本の紹介
以前紹介した『被災ママ812人が作った 子連れ防災手帳』に引き続き、新たに作られた本を紹介します。
子どもを守る防災手帖posted with amazlet at 17.03.15MAMA-PLUG
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前回よりも、被災ママの体験談が増えていて、大災害発生時に、子ども連れのママたちが実際にどうしたか、何を考えたかがたくさん紹介されています。静岡では東海地震が起こるといわれて40年、実際は大きな災害が起こっていません。ですから大災害時にどうなるかを想像するには、体験談から想像するしかないのです。何が起きたのかわからず、パニックになったり、揺れをしのぐだけで精いっぱいだったり、避難所で居場所がないと感じる親子が多かったということなどは、体験者が語るからこそ一層現実味を持って想像することができます。
さらに、『子どもを守る防災手帖 実践ワークノート』という別冊がついていて、自分たち家族の場合に必要なことを書き込めるようになっています。実際に家族単位で、いざという時に備えて考えておくことが必要だと感じます。
1月17日で、阪神淡路大震災が起こって24年。これを機会に備えを見直しませんか?(わかば)
- 2019年1月7日防災豆知識
もしもの時に持ち出す防災リュック(非常持ち出し袋)。みなさんのリュックには、何が入っていますか? 我が家は、10年以上前にセットで購入したものをそのまま玄関に置きっぱなし……。見直さなくてはいけないな、と思っていたところ「浜松市防災学習センター」で興味深い展示を見つけました。
「ベストな防災セットをつくろう」と題されたパネルには、リュックの中に入れておくべき「基本的な非常持ち出し品」が10アイテムと「個別に必要なもの」が15アイテム紹介されています。このうち「個別に必要なもの」を自分なりにチェックしてみたところ、必要なものは、メガネやスマホ充電器、マスク、生理用品、軍手など。しかし家に帰ってリュックを確認してみたら、実際に入っているのはマスクと軍手だけでした……。
スマホの充電器を家の中から探し出してリュックに入れかけ、「充電できるかしら?」と念のため試したところうまく充電できないことが発覚! 慌てて新しい乾電池も用意しました。
このパネルに紹介されているアイテムの他にも、自分で必要だなと思うものは積極的に準備したいものです。ただし、入れすぎには要注意。一般的に、非常持ち出し袋は10kgが目安とされているけれど、実際は重すぎて背負っていくのは大変です。防災学習センターでは、約5kgを推奨しています。センター内には、それぞれの重さを背負い比べるリュックも用意されているので、実際に背負ってみるとその違いがよくわかります。
これからも定期的に中身を見直し、バージョンアップさせながら準備を整えていきたいと思います。(げん)
《災害時のTwitter検索》 愚痴やつぶやきも情報になる。
2018年12月30日今年の漢字が「災」だったように、日本各地で災害が頻発した1年でした。浜松市民の記憶にある今年の「災」は、9月末の台風とそのあと長引いた停電ではないでしょうか?
あの日を振り返ってみると、テレビで流れたのは、浜松市の〇〇世帯が停電中ということでしたが、当事者としては、どの地域が停電しているのか、復旧は進んでいるのか、などもっと具体的なことを知りたいのです。
その時に役に立ったのが、Twitter検索でした。
浜松 + 停電
浜松 + 台風被害
「検索」フォームからキーワードで検索すると、下のようなツイートが出てきました。ーーーーーーー
〇〇町交差点のコンビニに行ったけど、パンの棚は空っぽ。電池も品切れ。せっかく行ったのに! ホント、停電困る!!!!
ーーーーーーー
〇〇通りのガソリンスタンドは空いてて、待たずに給油できた!!
でも通りの南側はまだ停電中で信号がついていないところがあって運転が怖かった!!!
ーーーーーーー
うちの周りは朝には電気がついて助かった~
近所のスーパー〇〇も、何事もなかったように営業中。一晩だけだったのに電気のありがたみを実感。まだ停電中の地域も早く復旧しますように
ーーーーーーー
これらのツイートをした本人たちは、困ったこと、うれしかったこと、などを何気なくつぶやいているだけで、誰かに情報を伝えようと思っているわけではないでしょう。
ですが、見た人が、あの辺りのコンビニはダメそうだけど、あっちのスーパーなら営業しているかなと自身の行動の参考にしたり、徐々に復旧が進んでいることを知って安心感を得たりと、貴重な情報になりうることもあるのです。
テレビやニュース、行政からの発信は、情報の正確さが重要なので、正規のルートで収集した情報が流れます。信頼はありますが、情報のスピードという点ではどうしても遅くなってしまいます。
その点、Twitterは「現地のリアルな災害状況を知る」のには便利なツールだと思いました。
ただし、過去には「動物園からライオンが逃げ出した」 みたいなデマが流れたことがあるので注意も必要です。
これからの時代、正しい情報を見分ける目を持ち、氾濫する情報の取捨選択をしながら、便利なものを享受していきたいですね。はっぴー☆
- 2018年12月28日ぼうさいぴっぴ
12月2日(日)浜北文化センターで、貴布祢子供会1~3区の地域防災訓練(貴布祢第1防災隊主催)の一環で、防災講座を行いました。平成24年度から呼んでいただき、今回で7回目の開催です。第1回に参加した子どもたちはすでに卒業しているということですが、昨年も参加してくれた子どもたちに再会できて、とてもうれしかったです。
さて、今回のテーマは、停電です。今年10月に発生した台風24号の影響による浜松市内の大規模停電では、貴布祢地区はほとんど影響がなかったようです。だからこそ、停電すると、生活がどのように変化するのかを知っておくのによいきっかけとなるということで、子供会の役員さんと一緒にこのテーマを選びました。
さらに、後半は「防災クイズ」で様々な災害に備えて知っておきたいことを問題にして、防災を学びました。全部で10問でしたが、全問正解者もたくさんいました。これはきっと、7年間の防災講座の積み重ねの成果ではないかと、うれしい気持ちでいっぱいになりました。
毎年日曜日に開催するこの講座ですが、たくさんの子どもたちが挙手をしたり、意見を発表してくれたりして、積極的に参加してくれていることがうかがえます。参加者アンケートには、今日の講座で知ったことを今後に活かそうとする意見や、「災害が起こった時に、地域の人の役に立てるようにしたい」「家族を守りたい」という小学生ながらあっぱれな感想を書いてくれた子どもたちがいました。毎年継続して防災講座の機会をいただき、貴布祢第1防災隊の皆さんには感謝しています。また、子どもたちが着実に災害への備えとして、防災の知識を身につけてくれていることが実感できました。貴布祢子供会の子どもたちが、いざという時に自分で自分の身を守る・命を守ることができるように、今後も微力ですがお役に立てるとうれしいと思います。(わかば)
- 2018年12月27日他団体の講座・催し情報
12月1日に浜松市防災学習センターがオープンしてひと月が経ちました。皆さんはもう行かれましたか。冬休み、是非、家族で訪れてみてはいかがでしょう。
開館時間:9:30~17:00(貸館施設は9:30~21:30)
休館日:月曜日・祝日(土・日を除く)年末年始(12月29日~翌年1月3日)さて、浜松市防災学習センター開館を記念して「磯田道史氏講演会・災害史からみた浜松」が遠鉄ホールで開かれました。
冒頭「災害が起きて自分が被害に会う」ことは考えたくないことですが、考える事が必要、むしろ「考えなくてはならない」と話されました。また過去の災害について古文書を読み解いて資料を収集した災害データは圧巻でした。さらに津波の危険があるときには、高台に作られていることが多いお寺や神社を目指すとよいことや、津波が川を遡るときは津波の速度の2~3倍にもなるので、防潮堤はないものと考えて高台に避難することなど、磯田先生のお母様が幼少のころ体験された津波のお話を交えながらの講演でした。
史実と体験談は現実に起ったことで、決して過去ではなく、今なお、日々私たちが直面している大きな課題に繋がり、「考えなくてはならないこと」と実感しました。さて、皆さん、そろそろ大掃除の季節です。
水や、ローリングストックの食品など、賞味期限が切れているものはないですか?子どもたちの紙おむつや衣料などサイズが変わってしまったものはないですか?
家族の備えを見直すチャンスです。更新して新しい年を迎えられるといいですね。<やまねくん>
- 2018年12月19日つながる支援パックプロジェクト
中遠総合庁舎で「つながる支援パック」が展示されることになりました。
2018年12月17日(月)~2019年3月22(金)まで東館1階にあります。この「つながる支援パック」は熊本地震の際には嘉島町へ、今年の西日本豪雨では広島県の各地へ、ぴっぴ募金で寄付していただいた方々のおかげで支援物資として配布することができました。」
いざという時の持ち出し品としても利用できます。バッグの中身は月齢や年齢で異なりますが、各家庭のお子さんに応じて使っていただければよいと考えています。
支援物資として送った時は乳幼児対象でした。現在、浜松市、袋井市が数百枚備蓄しています。また、浜松市内の企業数社が持っていてくださっているのと、東区の産科病院が出産祝いに、「初めての防災用品」として配布してくださっています。
ぜひ、どんなものかご覧ください!
- 中遠総合庁舎(静岡県磐田市見付3599-4)
- つながる支援パックについて
<Hiro>
浜松市防災学習センター「オープニングイベント」が開催されました
2018年12月10日防災学習センター12月1日(土)、浜松市防災学習センターがオープンしました。防災について、「知る・感じる・つながる」をテーマにしたこのセンターは、旧浜松市立北小学校をリニューアルして生まれた施設。映像や体験を通して、防災について楽しみながら実践的に学んでいける場所です。
開館当日は、親子連れを中心にたくさんの人が訪れました。
オープンの目玉は、カンパン講座と3つのワークショップです。カンパンの製造シェアナンバーワンの三立製菓から「サエコ・カンパネラ」さんが来場。カンパンが生まれた歴史や、防災食として優れている点などをわかりやすく解説してくれました。
ワークショップも大盛況でした。ぴっぴによる「減災が学べるトランプ」は、初めて体験する子どもたちにとっても「地震が起こったらどうする?」など、自然災害の対策を具体的に考えるきっかけとなったようです。
静岡文化芸術大学のボランティアサークル「さいのこ」は、子どもたちと一緒に紙食器や紙スリッパを作ったり、非常持ち出し袋を作ったり。防災を学ぶはじめの一歩としてぴったりのワークショップに、子どもたちは楽しみながらのぞんでいました。浜松市防災学習センターは、体験し遊びながら学べる施設です。予約不要でいつでも入館できます(団体の場合は予約をおすすします)。ぴっぴでは今後、親子で楽しめる講座も定期的に計画し開催していきます。こちらのブログでも随時ご紹介していきますのでお楽しみに。
(げん)
- 2018年12月3日本の紹介
2011年3月11日に起きた東日本大震災により、せんだい男女共同参画財団のスタッフが被災者となった中、その後を乗り越え、さらに2012年に仙台で開催された日本女性会議、2015年に開催された国連防災世界会議に伴い「女性と防災」テーマ館としてパブリック・フォーラムを運営したことから感じたこと、一旦は失ったものの取り戻したことなどが、丁寧に書かれています。
よりよく生き延びる :3・11と男女共同参画センターposted with amazlet at 18.03.12
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「男女共同参画」を推し進めて来ていたつもりでいたけれど、被災して、さまざまな経験を通して、いろいろな立場の人とのかかわりの中から、足りない部分を感じたという話からは、被災地以外でも、決して他人ごとではないと思い知らされます。
特に「平時にできないことは非常時にできない」ということばに、ハッとさせられました。そういう点で考えれば、現在、男女共同参画を行政の担当課や各市町村の男女共同参画センターなどで推進しているものの、まだ平時にすらできていないことがたくさんあり、今後災害が起こった時にはどうなるのか、不安を隠せません。
また、「受援力」つまり、援助を受ける側の、援助を受けるための力がないと、被災地にとって、本当に必要な支援ではなく、支援を行うがための支援となってしまうということも心に刺さる一例でした。
支援する人にとっては「良かれと思って」やったことなのに、善意の押し付けや本来のニーズとズレているようでは、お互いに残念なことになってしまいます。そうならないためにも、ニーズの汲み取り方や、支援の仕方、被災者と被災地以外から入る支援者とつながる時の注意点などが紹介されています。これについては、男女共同参画にかかわらず大切にしてほしい部分なので、今後支援を行うために被災地に支援に入ろうとしている人には、ぜひ読んで欲しい本です。実は、2015年に開催された「女性と防災」テーマ館に参加していました。その時の報告が掲載されていますので、こちらもぜひご覧ください。
★「仙台で感じたこと・思ったこと その2 ~原発事故が起きたら復興はない~」(わかば)
リアス・アーク美術館 東日本大震災の記録と津波の災害史 静岡展
2018年11月21日他団体の講座・催し情報静岡市清水文化会館マリナートで 東日本大震災を「文化的記憶」として捉え後世に伝える「リアス・アーク美術館 東日本大震災の記録と津波の災害史」静岡展が開かれています。
県内初のこの展示では、震災直後から2年間にわたる学芸員による調査をもとに、現場の写真や被災物が展示されているのですが、現場で味わった主観的なレポートが添えられていることにより、記録写真をこえた表現物としての存在があります。
同時開催の「しずおか防災アート展」では県内防災文化やアーティスト作品の紹介はもとより、親子で参加できるイベントなども催されています。
日時:12月8日(土)まで開催10:00~17:00(月曜休館)
場所:静岡市清水文化会館マリナート1Fギャラリー
(JR清水駅東口徒歩3分・駅自由通路直結)
主催:しずおかHEART防災プロジェクト(株)SBSプロ―モーション静岡市清水文化会館マリナートTeam Buddy
問合せ:しずおかHEART防災事務局
TEL:054-260-6911<やまねくん>
- 2018年11月15日講座・講演
11月4日(日)午前中、御前崎市佐倉公民館で「“家族を守る”子育て世代における防災・減災力~アレルギー患者が避難所で抱える問題~」というテーマでお話をしました。
近年、全国各地で地震、水害など多くの被害がありました。この災害を経験した方々からの感想や意見を伺い、それをもとに、当団体では減災BOOKや各教材を使って講座を行っています。
今回はアレルギーを持つおとなや子どもに向けて、アレルギーっ子の会が設けてくださった場で、被災者が避難所で困ったこと、被災地の状況などから特にアレルギーに関係する話に焦点を当てながらお話をしました。また、つながる支援パックを支援物資として送った経緯や使われ方についても説明しました。
講座では、小さなお子さん連れのファミリー、掛川市のかけがわこどもアレルギーの会の代表の方や御前崎市の危機管理課の職員の方も参加されていました。講演後、助産師さんから、つながる支援パックの「アレルギーがあります。」の内容について質問がありました。アレルギーについて浜松医大の専門医に監修しただいたものについてお伝えしましたが、後から、アトピーのひどい子のお母さんが内容物について感激してくださったということでしたので、長々と内容物について検討した甲斐がありました。
その後、会が準備された、アレルギーフリーの保存食の試食が行われました。以前は味気ない保存食が多かったのに、カレーやスープなどバラエティにとんでおり、子どもでも飽きずに食べられるようです。
災害が起きた時、必ず不自由な状況が発生します。特に要支援者にとっては自分が必要なものはできるだけ自分で持っておいた方がいいです。特別であるため、すぐに調達できない場合が多々発生するでしょう。だからこそ、必要な物は自分で常に準備しておき、持ち出せなかった場合でもメモ書きをして持っていればなんとかなるかもしれません。
誰かがなんとかしてくれるかもしれませんが、時間がかなりかかってしまう可能性は大。こういう時は自助の精神が必要ということを、今回に限らず多くの場所でお伝えしています。
<hiro>
- 2018年11月12日義援金・募金・寄付情報
いつもぴっぴを見ていただきありがとうございます。
平成30年6月28日から7月8日に発生しました大雨により岡山・広島・愛媛の各県を中心に大きな被害があり、その支援のために、ぴっぴでは寄付を募りました。
西日本豪雨ぴっぴ募金について特にこの度、ぴっぴにご寄付いただきましたみなさま、ありがとうございました。
熊本地震に続き『つながる支援パック』を送ることができました。
これもみなさまのご寄付の賜物です。途中、経過について一部をぴっぴの防災ブログで報告させていただきました。改めて、ここにご報告をさせていただきます。
西日本豪雨から3ヶ月が経ちました。今年は日本のあちらこちらで災害が起きてしまい、今度はどこの話?とならないとよいのですが、まだまだ被災されたところでは必死の復旧が行われています。
『つながる支援パック』50セットは広島県内のあちらこちらで配布されました。
実はその後の続きがあります。
みなさんはテレビやインターネットで被災地の様子を見られたこともあるでしょう。災害後、建物の倒壊や土砂の砂ぼこりなどで空気汚染がひどく、おとなでも喘息になりかねないほどだったようです。このことは伝わってこなかったため、気づかなかったのですが、「この地域で子どもが7人生まれたのだけど、空気が悪くて心配」と現地からの声がありました。
そこで、すでに電気は通っているので“空気清浄器”を買うことを提案させていただき、みなさんからお預かりしました残りのお金を使わせていただきました。これらは現在、乳幼児の子どもたちが集まる子育て支援ひろばやサロンで、活用されています。
「現地が潤うよう現地の商店などにお金を落とすことが復興支援になる」と以前から災害支援者の方々からも聞いておりましたので、地元で調達していただきました。
現地はまだ復興途上です。まだ中途ですが長くいろいろな形でサポートしていきます。
ありがとうございました!以下、会計報告(中途の報告となります)と現地の様子です。
被害が大きかった広島県呉市天応地区
子どもおたすけ隊さんが実施されている乳児から小学1,2年生までのお子さんを対象としたひろばにコーヒーメーカーバリスタと、加湿空気清浄機が設置されました。
広島県呉市安浦町「安浦たけちまる」子どもひろば
<Hiro>
- 2018年11月6日防災学習センター
浜松市に、新しく公共の防災学習施設ができるのをご存知ですか?
名称は「浜松市防災学習センター」。12月1日の開館に向け、現在準備が進められています。この施設は浜松市が浜松市北小学校跡地に建設し、開館後の指定管理者として、ぴっぴと遠鉄アシスト株式会社がコンソーシアムを組み、管理運営をしていきます。ぴっぴの役割は、講座やイベントなどの事業の企画運営です。
展示室は1Fと2Fがあり、「地域の災害特性エリア」「家庭の防災対策エリア」「体験型防災学習エリア」「親子で学習エリア」などにエリア分けされています。浜松市の災害の特性がわかるプロジェクションマッピング、3面スクリーンの大映像で防災クイズが出題される「もしもシミュレーター」、タブレットを持ちながら防災クイズを解いていく展示など、いろいろな体験ができます。楽しみですね!
展示は主に小中学生以上向けの内容ですが、キッズコーナーや授乳室もあるので、小さい子連れでも安心です。また、展示見学だけでなく、子どもから大人までを対象にしたさまざまな講座や体験会・イベントなども、今後数々実施予定です。学校や団体活動での防災学習会にどんどん活用してほしいです。会議や研修に使える部屋の貸出もあるので、地域コミュニティの交流や団体での学習会にも活用してください。
詳しい情報は、今後の広報はままつや、近日オープンする公式サイトをチェックしてくださいね。
そして、浜松市防災学習センターは、12月16日まで施設の愛称を募集しています。親子で施設を見学して、このセンターの名付け親になってみませんか?愛称募集については、浜松市危機管理監危機管理課(053-457-2537)までお問合せください。
(ずきんちゃん)
- 2018年10月31日ぼうさいぴっぴ
10月13日(土)・14日(日)の2日間、ハロウィンの飾りつけがされた素敵なモデルルームで防災講座を行いました。今回は、セキスイハイム東海浜松東支社からの依頼で、磐田展示場と菊川展示場で行いました。
リビングルームでの防災講座ということで、参加者の皆さんとも膝を突き合わせる距離だったので緊張しましたが、乳幼児がいる家庭での備えについて、熱心に話を聞いていただきました。
妊婦さんや小さなお子さん連れの方が多く、ちょうど、台風24号の大規模停電の被害に遭った方もいらっしゃったようで、実感がこもった頷きも多くみられました。いざという時に備えていたつもりが、足りないことに気づいたり、実際に長時間の停電を経験したからこそ備えの大切さに気付いたりと、みなさん、思うところがたくさんあったようです。
大災害が起こった後はいつも、赤ちゃん用品や女性用品が足りないということが言われます。普段は当たり前のようにあるものがなくなり、使えなくなるということを、日頃から想定して備えておかなければなりません。自分のため、家族のための備えを、平常時に考えておきたいものです。(わかば)
- 2018年10月29日本の紹介
突然の停電。突然すぎて、ブレーカーのどこのスイッチを押せばよいのかもわからない。なぜか電池やバッテリーの物も使えない。電動歯ブラシを使って手動で歯を磨いたものの、マンションの水道も出ない。エレベーターも使えず、階段で階下へ移動し、コンビニに行くも、お弁当コーナーの棚は商品がなく、買おうと思ったものの支払でスマホを使うこともできず、財布を忘れて結局何も買うことができない。
そんなところから物語は始まります。フィクションだからとバカにしてはいけません。
災害時に備えて、さまざまなものを用意している方が多いでしょうが、住まいや家族の状況によって、必要な備えはそれぞれ違うということを痛感するお話です。痛感したところで、忘れないうちに実際の災害を想定して、より具体的に備えを考えておきたいものです。
同タイトルで映画化され、DVD発売中です。本で読むのが苦手な方は、ぜひ、DVDをご覧ください。サバイバルファミリー DVDposted with amazlet at 18.11.10ポニーキャニオン (2017-09-20)
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- 2018年10月18日見聞録・体験記
予想をはるかに超えた台風24号は浜松を横断していきました。
ぴっぴでは皆さんが実際に困ってしまったことや、その状況をどのように過ごしたかをお聞きして、家庭でのそなえについて考えていきたいと思っています。
「台風被害、停電! 断水! 困ったことは?」アンケートを実施していますので、ご協力よろしくお願いいたします。我が家がどうだったかというと、まず非常用に保存してあった水がすべて期限切れでした。自宅はマンション1階でしたのでチョロチョロですが水は出ました。ポンプで水を上げている上層階では停電中は断水だったようです。ガスコンロは換気扇と連動しているため使えませんでした。
「この台風はかなり大変なことになりそうだ!」と前日から食料・飲料の確保を考え、ご飯を多めに炊き、カレーを作り置き、お茶も大量に作っておきました。ところが、停電。大量に作った食料の保存ができません。冷蔵庫ありきの作戦は失敗でした。
浴槽のお湯を捨てずに置いたことは、安心材料となりました。とりあえずトイレを流す心配からは逃れることができました。
一瞬電気が消えそうになった時に「そうだ、確かソーラー式の懐中電灯・ラジオ・携帯充電が出来ちゃう優れものがあったはず」と探し当てたが使い方が分からず、取扱説明書を読もうと思った瞬間に、本気の停電。「そうだ、確か母からもらったミニ懐中電灯のキーホルダーがあったはず」とバッグの中を必死にさがして、さっそく照らしてみると、小さいのに暗い部屋を歩き回るために必要な明るさは充分確保でき、とても便利でした。「そうだ、仏壇に蝋燭があったはず」とみると何年も前からある15センチほどの蝋燭が何本も出てきました。蝋燭を使用するのは危険と知りつつも、いつ回復するかわからない電力を温存したいので、ステンレスの洗い桶に水を張り中央に大きめの丼を置き、蝋燭を立てました。偶然にも部屋の中にあったミラーに映り込み明るさ2倍、1本4時間程度使えました。
翌朝外を見ると、ベランダに置いてあるスティール製物置が避難用のフェンスを破壊していました。しかも、物置は消防法上物品を置いてはいけないところに置いてあったため、処分せざるを得ませんでした。そして翌週末にはまた次の25号台風がやって来るという予報でした。
速やかに中身を整理し、暴風にあおられないように、とりあえず横に倒して重石を置きました。その後、連絡ゴミとして廃棄しました。
これを期に自分が入っている保険の自然災害保障はどんな内容だったかも確認しました。その日の通勤時間帯、市内の電車・バスは広範囲停電のため全面的にストップしていたので、1時間ほどの徒歩通勤となりました。消えている信号もありましたし、屋根が落ちたり、看板が飛ばされたりしてる店舗も多くありました。高層マンションではエレベーターも止まり、駐車場から車を出せないという話も聞きました。
個人的には大事に至りませんでしたが、大いに反省しました。こうして記述することは大変お恥ずかしいことなのですが、今回のことでウイークポイントが明らかになりました。「我が家ならどうなる」を想定し、もっと具体的に備えておくべきでした。これを機会にきちんと見直し、整えていこうと思っています。
<やまねくん>
- 2018年10月7日ぼうさいぴっぴ
2018年9月16日(日)浜北区のプレ葉ウォーク浜北で浜北青年会議所主催の「防災スタンプラリー 高めよう!浜北の防災力 IN浜北」が行われました。
ぴっぴは浜北青年会議所に協力という形でぼうさいぴっぴを行いました。
午前10時から正午まで、午後1時から午後3時までと2部制でのスタンプラリーのうちの一ブースを担いました。他にも防災士会、浜北天竜災害ボランティアコーディネーター連絡会、浜北消防署と併せて4ブースが設けられ、スタンプラリーを全制覇すると、もれなく抽選券がもらえて抽選で賞品(防災グッズ)が当たるというものです。また、参加者にはお菓子ももらえます。家康くんも何度か登場して、一緒に写真撮影も行えました。ぴっぴのブースはぼうさいぴっぴ“きみは何を持って逃げるゲーム”です。
赤ちゃん連れのご夫婦やおばあちゃんと孫のコンビ、家族みんなでと様々な参加者がありました。シートに並べられている多くのもの、例えば、懐中電灯、ラジオ、軍手、お薬手帳、母子手帳、新聞紙、ラップ、袋物のお菓子など、たくさんのものの中から5品目を持って避難所に行くことにしたら・・・
みなさん、真剣に考え選びます。選んだものについてなんでそれを選んだのかを説明してもらうのですが、最近、災害が多くて関心が高いせいか、とてもまともな答えが返ってきます。いろんなものがあるので、「え、これ災害に役立つってどんなふうに説明するのかな」少し意地悪な気持ちで聞くこともあるのですが、最終的に正解、不正解などないので答えを聞けば感心することばかりでした。
今回のぼうさいぴっぴブース参加者は111人。たくさんのご参加ありがとうございました!!
<Hiro>
- 2018年10月2日講座・講演
浜松市社会福祉協議会が主催する「浜松市ボランティア交流集会」が、9月22日に開催されました。浜松市内でボランティア活動に関心を持つ人たちや、実際の活動に参加している人たちの情報交換と話し合いを通して、お互いの活動に関する学習機会とすることを目的とした集会です。ぴっぴは、その分科会1を担当しました。テーマは「災害から子どもを守るため、私たちにできること」です。
ここでは、ぴっぴが2006年から継続して実施している事業「子どもの防災を考える地域のネットワーク」の取り組みを通して、どのように考え、どのようなアクションを起こしてきたかをお話ししました。講座やワークショップによる啓発活動ばかりでなく、子育て家庭に必要な支援物資の届け方を研究し、実際の災害時に実践も行った「つながる支援パック」など、多岐にわたる活動紹介を通して、子どもを守る防災の考え方とスタンスを理解していただけたのではないでしょうか。
講座の後半は実践編として、ぴっぴが開発した「減災が学べるトランプ」を使い、実際に参加者の方に遊んで貰いました。遊びを通して自分で考え、助け合い、災害時にみんなで「いきのこった!」と喜び合う体験は、防災への興味・関心を引き出してくれます。ボランティアの皆さんが、それぞれの活動の場でも実践してくださると嬉しいです。
(ずきんちゃん)
- 2018年9月28日ぼうさいぴっぴ
9月22日(土)~23日(日)にかけて河輪小学校では、約100名もの小学生が、体育館で宿泊して防災を学んでいました。その宿泊訓練の中で、ぴっぴは22日(土)の夕食後、防災講座を行いました。すでに昼間のうちに各自、段ボールで自分のスペース作りを行っていて、みんなは徹底的に防災を学ぼうという雰囲気でいっぱいでした。
今回のテーマは「小学生にもできる備え」です。
「備え」と聞くと、物を備えることを思い浮かべることが多いのですが、防災の知恵を学んでおくことも備えです。今回の参加者は、防災を宿泊訓練で学ぼうという子どもたちだけに、防災への関心が高く、知識も身についているようで、講座の中ではたくさん意見を聞かせてくれました。後半は、「ぴっぴちゃんを救え!」ということで、毛布を使ってけが人を運ぶワークショップを全員参加でやりました。けが人の代わりのぴっぴちゃん人形に対して、すごく優しい気持ちで運んでくれて感心しました。
参加者アンケートからも、「ぴっぴちゃんを救えてよかった」という意見があり、人へのやさしい気持ちがあふれていました。災害時には、自分で自分を守ることが基本ですが、周りの人と協力して助け合うことも大切です。「ぴっぴちゃんを救え!」を行う子どもたちの様子から、しっかり周りの人との助け合いができそうだと、心強く感じました。(わかば) - 2018年9月28日ぼうさいぴっぴ
秋晴れの9月17日(月)、浜北図書館主催の防災講座で、「減災が学べるトランプ」を行いました。
「遊んで 学んで 自分を守ろう!」をテーマに、小学生を対象にした講座で、3連休の最終日ではありましたが、子どもたちが一生懸命参加してくれました。参加者は小学校の低学年が多かったので、防災講座に参加するのが初めてという子どもたちばかりで、こちらもやりがいがありました。防災講座の参加は初めてでも、学校での防災訓練が身についているようで、机の下にもぐることや、ダンゴムシのポーズで頭を守るポーズをとることなどは、すぐにできました。
自分の身を自分で守るための知識を学んで、いよいよ「減災が学べるトランプ」です。「いきのこりんぐ」というオリジナルゲームをやってみました。全員が初めてやったのですが、しっかり全員が「いきのこった!」(このゲーム最後の合言葉)と言えて、本当によかった。ゲーム中に、うまく説明できない子がいると、横の子が助けてあげたり、大人がアドバイスしてあげたりと、楽しくスムーズにできました。災害時は、助け合いが大切です。減災が学べるトランプでは、助け合うことも良しとしています。今回は、小学生中心で行いましたが、幼稚園の年長さんくらいから、このトランプを楽しめますので、興味がある方は、ぴっぴといっしょにやりませんか?家族でやりたい方には、購入もできますので、下記をご覧ください。
(わかば)
- 2018年9月24日本の紹介
いざという時のために、日ごろから防災意識を高く持ち続けることは必要です。しかし、知らず知らずのうちに、防災のことを考えたり、気にしたりすることを徐々に忘れがちになってしまうこともよくあることです。
「いざという時に、我が家なら、自分なら、どうすればよいか?」を考える時に、この本のように、災害が発生してからの状況・シーン別に考えてみると、具体的に「どうする」が判断しやすくなります。
そうはいっても、受験勉強の一問一答式の問題集のように、問題に対して答えはひとつとならないのが、災害時です。その時の細かな状況によって、どうすればよいのかの判断が違ってきます。状況によって、最善を尽くすことが大切です。
どうすれば、いざという時に最善の行動がとれるかというと、日ごろから、災害発生後のシーンを想定して、どうすればよいか考えたり、訓練に参加したりすると良いですよ。この本に載っている様々なシーンをヒントにしてください。(わかば)
- 2018年9月18日本の紹介
台風や地震が続き、大きな被害が出ています。被害に関する様々な情報から惨状を目にし、自然の猛威に衝撃を受けています。しかし、恐らく私たちが報道で知ることができるのは、現状のほんの一部にすぎません。そこで生活している方たち一人一人が被災しています。
「太陽の蓋」は2年前に完成し上映された映画です。
東日本大震災・・・3月11日からの5日間、現場で何が起こっていたのか。ひとりの記者を中心に、官邸、原発、福島・東京で暮らす人々の姿を丁寧に描いています。発災からの時間経過の中で、同時に起っている様々な状況を事実に沿って俯瞰しているかのように伝えています。
残念ながら静岡での上映はありませんでしたが、現在DVD化されています。
スピンオフもお見逃しなく!
<やまねくん>
- 2018年9月16日防災豆知識
先日9月6日発生した北海道の地震で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
この地震の影響で、電力供給のバランスが崩れ、北海道全域の停電が発生しました。
大規模な地震でなくても、台風などで局地的に停電することもあり、他人事ではありません。
クックパッド「昭和女子大非常食レシピ」 では、ガスや電気が思うように使えない状態でも、家にある食材(米、小麦粉、乾麺、缶詰、残っている野菜、調味料など)と、家にある道具(カセットコンロ、ポリ袋、ラップ、アルミホイル、紙コップなど)を使い、作ることができるレシピの紹介がされています。
その中で、子どものおやつにも使えそうなメニューを紹介します。
動画でも紹介されているため、手順がわかりやすく、「これなら出来そう」って思えます。
どちらもポリ袋を使った調理ですので、子どもと一緒に実験感覚で挑戦してみるのも楽しそうですね!現在登録されているレシピは52個。
おやつ以外のメニューもありますので参考にしてくださいね。
クックパッド「昭和女子大非常食レシピ」
http://cookpad.com/kitchen/14381603はっぴー☆
- 2018年9月14日ぼうさいぴっぴ
9月8日(土)、岐阜県垂井町東地区まちづくり協議会からの依頼で、防災学習会を行いました。12月2日にこの地区の小学校で、全校生徒を対象に防災イベントを行うため、その事前準備としてこの町の有志の方たち(小学校PTAやまちづくり協議会のメンバーなど)が防災ワークショップの手法を学び、防災イベントの際にリーダーを担えるようにするという目的に応えるための学習会です。
今年の夏は、西日本豪雨があり、さらに直前に北海道胆振東部地震が起こったことにより、防災への関心がぐんと高くなったタイミングでの学習会となりました。集まった地域の方たちも、「自分たちの町にも、いつ、何が起こるかわからない」という切実な思いを持って参加された方もいたようです。
もともとこの地域は、1891年(明治24年)10月28日に濃尾地震が起こったところです。濃尾地震は、美濃と尾張に起こった地震で、当時は「身の(美濃)終わり(尾張)地震」とも言われたほどの被害で、日本の内陸で発生した地震としては観測史上最大の地震です。今回訪ねたまちづくり協議会のあるところから車で30分ほどのところに、濃尾地震で地面に3m以上の段差ができ、その断層を見ることができる場所があり、まちづくり協議会の「なまずの会」のメンバーは見学したばかりだったそうです。
防災については関心が高い方がたくさん参加されていましたが、地域によって伝え方もいろいろあるようです。静岡では幼稚園でも指導されている避難する時の基本「おはしも(おさない・はしらない・しゃべらない・もどらない)」や、「近助(近所の人との助け合い)」などのことばは、この地域ではあまり知られていないようでした。これを機会にぜひ覚え、地域の人に広めてほしいと思いました。(わかば)
- 2018年9月6日つながる支援パックプロジェクト
つながる支援パック用の「子どもがいます。」バックが出産祝いとなりました。
あかちゃんが生まれて、初めての防災用のバッグ。
この度、浜松市東区にある産婦人科病院かば記念病院で出産祝いとして、出産されたご家庭に“初めての防災バッグ”を提供していただけることとなりました。ご家庭に持ち帰られましたら、ぜひ、あかちゃんの非常用持ち出し袋として使っていただきたいです。この中にお子さんの月齢に合わせた防災用品を入れておいてください。
じつは、このトートバッグは支援物資用に使われています。
2016年の熊本地震では熊本県上益城郡嘉島町、益城町へ、西日本豪雨では広島県へ送っています。
近年、地震だけでなく台風などによる水害なども起きています。
小さな命を守るために、たくさんの人々が災害に気を配ることができる啓発として、このバッグを導入していただけますようよろしくお願いします。<Hiro>
- 2018年8月27日本の紹介
この本は、誰にでもできそうな、自衛隊の人たちが実践している防災のノウハウをまとめたものです。
ホームページ「自衛隊OFFICIAL LIFE HACKチャンネル」にも掲載されていますので、そちらからチェックしてもらうこともできます。災害時だけではなく、日常でも役立つ知恵が満載です。もちろん、これまでぴっぴが行ってきた防災講座・講演でも紹介してきたこともあるのですが、紹介されているものを見て、こういうことを知っておくと便利だなと感じることも多かったです。例えば、「節水時にうまくシャワーを浴びる方法」「缶切りなしで缶詰を開ける方法」「新聞紙を薪代わりにする方法」など、いろいろあります。
また、「自衛隊あるある」という自衛官の人たちがよくやっていることが紹介されているのですが、こちらも「なるほど!」とうなずくことも多かったです。
本の大きさも単行本サイズですし、ササっと読みやすいので、自分の中で「新しい発見」を楽しみながら手にしてほしい本です。(わかば)
- 2018年8月20日他団体の講座・催し情報
いつ、どこで、どんな災害に出会ってしまうか・・・わかりません。
家にいる、職場・学校にいる、通勤・通学途中、買い物をしている・・・などなど、日頃から自分の毎日の行動を考え、様々なケースを想定しておくことが大切です。
さて、コンサートや講演会など多くの人が集まるホールなどで災害が起こった場合を想定した「避難訓練コンサート」が開催されます。
おそらく会場にいるほとんどがその場で初めて出会う見ず知らすの人たちです。何百人もの人たちが「安全に避難する」ことを体験します。
当日は演奏会形式で実際の音楽も演奏されます。日時:9月22日(土)開場 午後1時半 開演 午後2時~
場所:雄踏文化センター大ホール
定員:600人(先着順)
申込:避難訓練コンサートの雄踏文化センター窓口にて入場整理券配布中。
主催:雄踏文化センター
出演:浜松市消防音楽隊・静岡県立浜松湖南高等学校吹奏楽部・雄踏吹奏楽団※なお、同日、イベントホールにて防災フェアが開催されています。
日時:9月22日(土)午前10時~午後4時
会場:雄踏文化センター イベントホール
料金:入場無料
主催:浜松市雄踏文化センター<やまねくん>
- 2018年8月10日つながる支援パックプロジェクト
今年、6月28日から7月8日にかけて起きた西日本豪雨。
たいへんな被害が出たため、ぴっぴスタッフから「熊本地震の時に送ったつながる支援パックを出そうよ」という声があがりました。
じつは、浜松市につながる支援パックをストックされているので、今回はそれを使って支援ができないでしょうかと浜松市に打診していました。市長も快く、指示をしてくださったのですが、対口支援することになった竹原市から、要請がありませんでした。
被害があった広島県内の子育て団体をつなぐひろしま夢財団、NPOをまとめるひろしまNPOセンターからは「つながる支援パックは必要だ」という連絡をいただいていました。
しかし、どのくらいニーズがあるのか、運び場所はどうするのかなど、被災地側で考えなければなりません。混乱した状態で団体がニーズをつかむのはたいへんだったようです。そこで、広島での準備が整うまで、ぴっぴは待ち続けました。災害後、被災地ではどんどんニーズが変化していきます。「物が足りない」、「こういうものが欲しい」などとニュースやSNSで流れたとしても、良かれと思って相手かまわず送り付けてしまうとすでに必要ではなくなっており迷惑にもなりかねません。必要な時に必要な物をタイムリーに渡せることが理想です。
「送ってほしい」という連絡が入ったのは災害後、10日ほど経た18日でした。急いで、熊本地震で行った時と同様にSNS上から寄付金を募り始めました。
まず、支援物資を送るには資金が必要になります。資金を募って集まったら物資を購入して送るという手順になるのですが、それではいつになるかわかりません。寄付金は集めながら、物資を先に送ることにしました。さすがに、熊本支援で慣れており、ぴっぴスタッフの動きは早く、詰めるのもボランティアの方々が手伝ってくれました。
今回は、物流は遅延しているものの10日以上経つと次第に主要道路は復旧し、しかも送り先が広島市内中心部であったため、さほど難なく着きました。
現在も、広島では子育て支援団体や支援者の方々がつながる支援パックを持って被災した避難所や子育て支援施設を回って必要な人たちに渡されているそうです。
災害支援はお互いさま。各地にふだんからのネットワークを拡げることはとても大切です。有事の際に助け合える関係を持つことをお勧めします。
<hiro>
- 2018年8月1日防災教育プログラム&教材の開発
減災が学べるトランプ 実践レポート<2> 親子学校宿泊体験で「減災が学べるトランプ」
浜松市立相生小学校PTA行事として開催された「学校宿泊体験」の中で、「減災が学べるトランプ」を使った活動が行われました。以下は、相生小学校PTA役員さんからいただいたレポートです。
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PTA行事である「親子学校宿泊体験」はリピーター家族も多いため、今年度はより「防災」を意識した内容にしました。特に“自分の命は自分で守る”というキャッチフレーズを掲げ、子どもたちに「実際震災が起こったらどうする?」と投げかけ、マイ・タイムスケジュール作成などを実施しました。
低学年の参加者も多かったことから、「減災が学べるトランプ」で予備知識をつけ、どうやって自分の身を守るか、家族を守るか、地域を守るかと考えることができました。絵柄も可愛らしく、子どもたちも楽しく防災・減災について学ぶことができ、イベントも大盛況でした。
(実施主体:相生小学校PTA 2018年6月17/18日 相生小学校体育館にて実施)
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<ぴっぴより>
相生小学校PTAの皆さんは、継続的に学校宿泊体験を続けておられますが、今回は130名もの参加者があったそうです。低学年の子どもにもわかりやすいものをということで、今回ぴっぴのトランプを使っていただきましたが、楽しく取り組んでもらえたようで嬉しいです。宿泊体験にはボーイスカウトの方々も参加され、子どもたちにアドバイスをしてくれたそうです。このようなPTA活動の場で、地域の大人たちが子どもたちに防災の知恵を伝えるのはぜひ取り入れたい取り組みですね。しかも、楽しいゲームを通してなので、子どもたちにとっても思い出に残る体験となったのではないでしょうか。相生小学校PTAの皆さん、レポートありがとうございました!
◎減災が学べるトランプは認定NPO法人はままつ子育てネットワークぴっぴが制作・販売しています。詳しくはこちらをご覧ください。
(ずきんちゃん)
- 2018年7月23日本の紹介
ペットは家族の一員です。災害時には、ペットを「同行避難する」のが基本です(環境省『災害時におけるペットの救護対策ガイドライン』)。
それは、災害発生後、飼い主とペットが離れ離れになっている時に、けがや繁殖してしまう場合があるからです。どんな災害でもネコといっしょ:ペットと防災ハンドブック (小学館 GREEN MOOK)posted with amazlet at 18.06.28徳田 竜之介
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しかし、ペットと共に避難所へ行っても、動物アレルギーのある人や苦手な人もいるので、避難所で一緒に生活するのは難しいです。さらに、支援物資も充分に確保できるかどうかわからない時に、ペット用の物資は期待できそうにありません。
そこで、日頃からペット用の防災用品・食料などを、飼い主が準備しておくことや、避難所生活をしなくてもよいように、自宅の防災・減災の備えをしておく必要があります。
この本の中では、監修している德田氏が、自身の動物病院をペットとの同行避難所として、熊本地震の際に開放したという話が載っています。しかしまだ、各地域にこのようなペットと同行避難し、一緒に生活ができる避難所となり得る場所は、とても珍しいケースであり、それをあてにしてしまうのは難しいと思われます。災害発生後にペットと一緒に生活できる場については、まだこれから、地域ぐるみで考えていかなければならないことですね。
ペットを飼っている方は、まずは、自分たちでできる備えを考え、行動に移してください。そのためにも、この本を参考にしてくださいね。(わかば)
- 2018年7月17日防災豆知識
6月に大阪でおきた地震で、本来安全であるはずの通学路のブロック塀が崩れ、小学生の子どもが下敷きになってしまうという痛ましい事故がおきてしまいました。危険性も指摘されていたというのに、なぜ改修されずにいたのかと本当に悔やまれます。
現在、全国的に公共施設や学校のブロック塀の点検や、危険なブロック塀の撤去などが進められています。
自宅など、私有地のブロック塀については、所有者に改修の責任があります。
私有地のため、本来改修にかかる費用は個人負担となるのですが、浜松市では、一定の要件にあてはまるブロック塀の撤去及び、撤去後の安全な塀の新設費を補助してくれる制度があります。地震などで崩れたら自身や家族が危険にさらされるのはもちろんですが、通行人にケガをさせてしまった場合は賠償責任を問われることになります。
高さが基準以下であるか、鉄筋の有無などを確認して、改修や撤去が必要な場合は対応を検討していきましょう。はっぴー☆
- 2018年7月13日防災豆知識
この度の西日本豪雨では多くの方々が被災され、今なお行方不明の方も多くいらっしゃいます。
命は助かっても、ご家族を失ったり、帰るべき家を失ったり、また様々な危険から避難所生活を余儀なくされている皆様はじめ、被害を受けられた全ての皆様に心からお見舞い申し上げます。
住宅が被害を受けた場合には、市町村に申請を提出することにより、罹災証明書が発行されます。義援金の配分、災害弔慰金や被災者生活再建支援金の給付、仮設住宅への入居、住宅の応急修理、固定資産税などの税金や社会保険料、公共料金の減免・猶予、住宅金融支援機構からの災害復興住宅融資や災害援護資金からの融資、損害保険の請求などについて、被害を証明する公的な書類となります。
申請を提出後、市町村が被害状況の調査に入り、被害程度を判断した後に発行されます。
その際、被害を受けた家屋の片づけや掃除をする前に、破損状況を記録に残すための写真を撮っておくことが重要です。外観は一方向からではなく四方・多方向から撮影する、浸水の高さを撮影するときは人も一緒に写して高さを示す、家が傾いてしまった場合には角度がわかるような箇所を撮影するなどがポイントです。少しでも早く片づけをはじめ、日常を取り戻したいところですが、被害程度を正確に伝えるために写真で記録を残しておくことをお勧めします。
詳しくはお住いの市町村にお問い合わせください。当初、日々広がっていく災害の大きさに呆然とするばかりでしたが、猛暑の中での復興作業や、募金なども始まりました。今何ができるかを考えていきたいと思います。
<やまねくん>
Q (質問)
災害の後の病院の受け入れ体制はどうなるの?