ぴっぴの防災ブログ

防災に関するぴっぴの活動紹介や報告、防災豆知識、おすすめの防災グッズや図書などを紹介します。

  • 『三毛猫ホームズのあの日まで・その日から~日本が揺れた日~』

    2015年7月27日

    赤川次郎さんの作品といえば「三毛猫ホームズシリーズ」のミステリーということで、「シリーズを制覇する」という勢いで学生の頃から読みまくっています。
    若い方にも影響力のある著者が、朝日新聞夕刊で「三毛猫ホームズと芸術三昧!」という連載に、東日本大震災後に感じたことを発信したものです。

    三毛猫ホームズのあの日まで・その日から─日本が揺れた日 (光文社文庫)
    赤川 次郎
    光文社 (2013-12-05)
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    東日本大震災後、「私たちにできることはなにか?」をそれぞれが考え、行動していました。著名人の方は、著名人の方にできること、一般の人は、一般の人にできることをやっていました。そして、今でも継続的に「なにか」をやっている人もたくさんいます。
    4年経った現在も、まだまだ復興とは言えない状況のところもたくさんあります。著者は、被災地には日常生活に必要なものだけでなく、希望となるものが必要で、それが芸術活動ではないかといっています。復興が進まない現在も、傷ついた心や体を癒すものは必要ですね。著者は様々な舞台を紹介しながら、そのドラマを世相に重ねあわせて書いています。本当に批判すべきは何か、未来のために、自分は今、何をするべきかを考えたいものです。

    著名人が東日本大震災について発信しているもので、これまでに紹介したブログも合わせてご覧ください。

    乙武 洋匡『希望 ~僕が被災地で考えたこと~』
    糸井 重里『夜は、待っている。』

    (わかば)

    本の紹介
  • 川遊びに行く時に準備しておきたいもの

    2015年7月25日

    夏休みに入りました!!
    川へ水遊びに行ったり、河川敷でバーベキューをしたりするも楽しみの一つです。

    河原は石がごろごろしていますし、泳ぐつもりはなくても水に入ることもあるかと思います。
    ビーチサンダルやクロックスをはいている子も見かけますが、歩きにくそうだったり、脱げて水に流されてしまったりと大変そうです。
    水の中は足元が不安定で、石がぐらついたり、コケが生えていて滑ったりすることもあるので、ウォーターシューズがあると重宝します。

    選ぶポイントとしては、かかとがあり、つま先までカバーしている物、足首にゴムが入ってフィットするものや、マジックベルト等で調整できるものがおすすめ です。 子どもはすぐに大きくなるから・・・と大き目を選びたいところですが、脱げると困りますし、安全重視でちょうどいいサイズのものにしてくださいね。

     

    川の流れは思ったより速く思わず危険があります。水遊びをする予定の時には、できればライフジャケットも用意しましょう。

    もちろん、  事故防止の大前提は「子どもから目を離さないこと」
    こちら(↓)の情報も参考にしてくださいね。

    はっぴー☆

    防災豆知識
  • 防災バンダナ 作りました!!

    2015年7月17日

    ぴっぴでは、防災の啓発グッズとして、いつも身近に携帯して、いざという時に役立てる「防災バンダナ」を作りました。

    災害時には被災者それぞれが混乱した状況にあり、自分や自分の家族の状態などを周囲の人々に伝えておく余裕がなかったり、難しかったりする状況が予想されます。そんな時、「防災バンダナ」を身に付けるだけで、「乳幼児がいます」とか、「アレルギーがあります」など、メッセージを伝える事ができます。

    メッセージが伝われば、お互いを思いやったり、お互いに協力し合うきっかけが生まれ、災害をを切り抜けるための大切な繋がりが作られていくことでしょう。

    また、リーフレット「ぴっぴの防災バンダナ活用ガイド」には、いざという時に使えるアイディアが満載です。勿論、災害時だけではなく、日常の様々な場面で活用できますよ。

    是非活用してみよう!!と思ったら、お問合せください。

    防災バンダナ

    ぴっぴの防災バンダナ(活用ガイド付)   1枚 700円

    <やまねくん>

     

    防災グッズ
  • 北九州市立男女共同参画センター・ムーブで防災講座

    2015年7月14日

    はるばる行ってきました!!北九州市!!
    1週間前には台風が3つも発生し、「もしかして、イベント自体が中止になるのではないか?」と心配したのですが、台風の影響で蒸し暑さはあるものの、無事開催できました。しかも今回は、北九州市立男女共同参画センター・ムーブの開所20周年記念の「ムーブフェスタ2015」という記念すべき機会でした。こうなると、こちらも益々力が入ります。

    ムーブ5.jpg

    さて、北九州はこれまで大きな地震があまりないものの、ちょうど3年前には「九州北部豪雨(平成24年7月11日~14日)」があり、現在も仮設生活を続けている方が30名以上いるという状況です。このように、「災害にはいろいろなものがある」ということを、最近特に多い『水害』にまつわるお話を中心にし、加えて防災ワークショップや、防災○×クイズを行いました。

    ムーブ1.jpg

    1時間という限られた時間でしたが、みなさんにどれだけ伝わったでしょうか。お話の中では、ぜひ、いざという時のために家族防災会議をしてくださいということも伝えましたが、ちょうど講座の2日後に、大分県を中心とした地震がありました。さらに、現在、台風11号も北上中です。「あの日の話が、再び参加された方たちによみがえったかな?」「防災講座の日の夜、家族で話し合った方たちには、役立っているかな?」と思っています。

    ムーブ2.jpg

    この日、みなさんに伝えた「災害は、いつ、どこで、どんなものに遭うかわからない」ということを、常に頭の片隅に置いて、できる限りの備えをしておいてほしいものです。

    (わかば)
    ぼうさいぴっぴ
  • 「社会を明るくする運動・浜松市西区大会」

    2015年7月9日

    7月4日、浜松市西区庄内協働センターにて「社会を明るくする運動・浜松市西区大会」というのがありました。法務省が主唱しているこの運動は

    ・犯罪や非行のない安全・安心な地域社会を築くための取組を進めよう

    ・犯罪や非行をした人たちの立ち直りを支えよう

    を行動目標にしているものです。

    20150704社会を明るくする運動浜松市西区大会.jpeg

    毎年、様々なテーマで講師が講演をされるとのことですが、今年は防災について話してほしいというリクエストをいただき、「子どもを守る防災環境とは」ということでお話をすることにしました。対象者は区長、若手市会議員、自治会、保護司の方々など、とても堅いお役目の方々ばかり。今回はどちらかと言うと男性が多い雰囲気。300人ほどということでした。

    講演では主として東日本大震災の被災時の時を思いだしてもらいながら、以下についてお話させていただきました。

    1.知恵を働かせること 2.要援護者を知る 3.地域でつながりを作る

    いざ、災害が起きた時に何も持ち出せず、近くのものを代用するには?自分とは違う立場の人が何に困るのか、何を望むのか? ご近所にどんな人たちが住んでいるのか?など予め知っていれば、助け合うことができます。ワークショップ「毛布で担架」も盛り込み、被災地の写真なども紹介しながらの1時間でした。

    ぴっぴでの活動は、よりたくさんの人々がいざという時に助け合える共助ができることを啓発していくものだと思っています。地道な活動かもしれませんが、今後も行っていく予定です。

    <hiro>

     

    講座・講演
  • 災害で困っている人の力になるための10の“力”

    2015年6月30日

    workshop.JPG 

    このブログでも、過去に何度か浜松市の「災害ボランティアコーディネーター」についてお伝えしてきました。災害ボランティアコーディネーターは、浜松市地域防災計画に定められた「ボランティア活動支援計画」に基づき、浜松市および各区の災害ボランティアセンターの運営に協力ができるよう、平時から連絡会を設けて協力・連携をすすめています。

    これは、特別な資格がないとなれないものではありません。年に一度実施される養成講座を経て、各区の連絡会に参加すれば、誰でも「災害ボランティアコーディネーター」の仲間として迎えられます。

    ですが、いざ災害となれば、(そして、無事に自分自身の身を助けることができ、ボランティアセンターの手伝いができる立場となれたら)、助けが必要な人々が「何に困っているか」「何を必要としているか」というニーズをキャッチしなければなりません。被災地支援の経験が豊富な方たちによると、この「ニーズ集め」が何よりも大切で、何よりも大変なことだと言います。

    そのために、ボランティアコーディネーターは、どのような力をつけることが必要でしょうか。東日本大震災などにおける災害復興支援で実績のあるNPO法人“にいがた災害ボランティアネットワーク“理事長の李さんによると、大きく分けて以下の10の力が求められるといいます。

    1.感じる力

    2.うけとめる力

    3.察する力

    4.みつめる力

    5.知る力

    6.つくる力

    7.まとめる力

    8.つたえる力

    9.つなぐ力

    10.うながす力

    さて、皆さんはどうでしょうか?「自分はこの力ならある」「でも、この力は少ないと思う」など、人それぞれ異なることでしょう。冒頭の写真は、約50人の災害ボランティアコーディネーター講習参加者が、自分の「強いと思う力」を上段に、「弱いと思う力」を下段に書いたものを集めたものです。人それぞれ、違いがあることは一目でわかります。そして、参加者の中でも子育て中のお母さんは「感じる力」「察する力」「受け止める力」が強いと思っている人が多い傾向が見られました。

    ですが、それでいい、と、李さんは言います。「コーディネーターはチームワーク。自分に無い力を持っている人と補い合って働けばいいのです」と。

    これら10の力を、さらに4つの領域にマッピングすると、次のようになります。

     10の力.jpg

    皆さんが「得意な力」と「不得意な力」に印をつけてみましょう。そして、他の力を持っていて、補い合える仲間を探しましょう。ひとりではできないことも、チ―ムで助け合いながら実現していく、これもボランティアコーディネーターにとって大切な力です。

     

    ※上記の資料はNPO法人にいがた災害ボランティアネットワーク理事長の李 仁鉄さんの了解を得て、同氏の講話を元に書き起こしたものです。

     

    (ずきんちゃん)

  • 白羽町でこらぼ講座

    2015年6月25日

    6月19日(金)、白羽町自治会からの依頼で、こらぼ講座『地域の防災力アップ講座』を開催しました。
    白羽町は海から近い町です。東日本大震災から4年経った現在も、防災意識は高いという自治会長のお話通り、金曜日の夜、自治会の会合の後に開催したという状況の中、熱心に受講していただきました。

    白羽町防災.jpg

    白羽町自治会としては、東日本大震災以降は、年に数回の防災講座をさまざまな切り口で行ったり、図上訓練などを行ったりしてきたそうです。地域防災訓練などには、地域の人が100~200人集まっているということで、災害時の備えの重要性を、住民の方ひとりひとりが感じ、日常生活の中に防災があるのが伝わります。

    今回は、3月の仙台で行われた『国連世界防災会議』の際に話題になっていた東日本大震災後に、被災地ではどのような状況だったかということや、実際に子どもたちをどのように守っていくかということを中心にお話しました。

    白羽町防災2.jpg

    女性や子どもがトラブルに巻き込まれないようにするために、気をつけた方が良いことがいくつかあります。万が一の時には、同じようなトラブルが起こらないように配慮したいものです。そのためにも、女性自身が普段から防災組織に入り、訓練にも参加して、声をあげていってほしいと思います。

    (わかば)
    講座・講演
  • 『子どもと一緒に防災の本+防災おやつ&献立レシピ』

    2015年6月22日

    日常生活の中で子どもたちに防災を教えるということで、ぴっぴの防災講座でもよくやっている「ダンゴ虫のポーズ」を、「くるりんだんごむし」ということでこの本でも紹介しています。そして、その「くるりんだんごむし」などを歌にしています。幼児でも歌いながらなら、楽しく覚えられそうですね。

    防災献立レシピが紹介されているのですが、災害時と同じように、食器にラップやアルミ箔が敷かれ、その中に作った食事が盛り付けられているということが素晴らしいです。
    なぜならば、災害時には食器を洗う水が確保できないこともあります。その場合は、ラップやアルミ箔を活用して、何度も食器を利用できるようにする工夫が必要な場合もあるのです。
    そういう細かなこだわりがこの本にはあり、参考になります。
    掲載されているレシピなどは、キャンプや野外でバーベキューをする時などに、実際に家族で作ってみるとよいです。

    『子どもと一緒に防災の本+防災おやつ&献立レシピ』

    子どもと一緒に防災の本+防災おやつ&献立レシピ
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    (わかば)

    本の紹介
  • 夏休みに親子で参加出来る防災関連の講座やイベント

    2015年6月20日

    夏休みは、様々な施設で親子向けのイベントが実施されます。
    今年の地震、防災関連のイベントをピックアップしました。

    【 ストック食材で防災食 】
    ストック食材で災害時に役立つ調理 料理コンテスト!!
    2015年7月20日(月)
    ガールスカウト浜松市協議会
    TEL 053-433-7993

    【 静岡地方気象台  お天気フェア 】
    気象や地震の自然現象に関する実験などを行い、災害をもたらすこともある自然の力への理解を深め、防災意識の向上をめざします。
    気象台の見学ができます。小学生(高学年)~一般向け
    2015年7月26日(土)
    静岡地方気象台 (静岡市駿河区曲金2-1-5) 
    TEL 054-286-6919
    http://www.jma.go.jp/jma/kishou/info/event/h26/kaki-event/tokyo.html

    【 第2回防災危機管理展inはままつ 】
    災害から…家族を守る、企業を守る、地域を守る
    防災関連商品の展示即売、救急救命措置講習 、起震車体験 、講演会、非常食の試食 、津波シェルター展示、特殊車両の展示など
    2015年7月31(金)・8月1(土)・2(日)
    浜松市総合産業展示館 (浜松市東区流通元町20-2)
    TEL 053-421-1311

    【 親子地震防災教室 】
    小学生とその保護者を対象とした教室です。
    親子で一緒に地震防災について学ぶことが出来ます。
    2015年8月13日(木) 
    静岡県地震防災センター (静岡市葵区駒形通5丁目9番1号)
    TEL 054-251-7100

    事前の申込みが必要なこともあるので、今頃からチェックを始めましょう。
    詳しい内容は、各実施先にお問い合わせくださいね。

     

    海水浴のときに津波

    はっぴー☆

    他団体の講座・催し情報
  • 映画「小さき声のカノン~選択する人々」

    2015年6月12日

    「小さき声のカノン~選択する人々」が浜松市中区のシネマーイラで公開されます。

    東日本大震災から4年。福島原発事故後、想像を絶する衝撃と様々な風評・議論が飛び交うなかでも家族の生活は営まれています。福島で暮らす「はじめはみんな、泣き虫なフツーのお母さんたちが、迷いながらも自分たちの意志で動き始めた」様子を伝えるドキュメンタリー映画です。

    「よじれた現実の中で子どもたちを心底守ろうとする母なるものの存在に私は未来をかけたい。原発事故後の世界を生きる母たちのしなやかさ、強さ、その揺らぎや弱さまで含めて、映画から感じていただきたい」と鎌仲ひとみ監督が語っています。原発の是非を問うのではなく、現実を生きているお母さんたちの記録としてここに紹介させていただきます。

    会 場:シネマイーラ(浜松市中区田町315-34 笠井屋ビル3階)tel:053-489-5539

    期 間:7月18日(土)~7月24日(金)

    時 間: 11:55~13:55

    映画「小さき声のカノン」公式ホームページ 

    シネマイーラ 

     <やまねくん>

     

  • いざ!という時に防災訓練が身を助ける

    2015年6月5日

    5月29日、鹿児島県口永良部島で火砕流を伴う爆発的噴火が起こりました。大きな噴石が飛び、火砕流が向江浜地区(島の北西側)の海岸まで到達したというニュースが流れました。

    現在、島民は噴火警戒レベル5(避難)のため、島を離れています。気象庁の見解ではマグマの噴出量は少なく、一連の火山活動の初期段階だとし、避難は、年単位を含めた長期化になる見通しを発表しています。このような状況の中、島民の誰ひとりとして犠牲者が出なかったことは幸いでした。

    これは2014年8月に34年ぶりに噴火が起きたため、島民の防災意識が高まっていたということに尽きるのではないでしょうか。噴火後の秋には避難訓練を実施し、消防団の誘導による避難や安否確認もスムーズにできて、島民全員137人が火口から4キロ以上離れた高台「番屋ケ峰」の避難所に向かうことができたのです。

    4年前に起きた東日本大震災では多くの方々が、「ふだんから防災訓練を行っていたので、身体が自然と動いて逃げた」と語っています。

    災害がよく起こるところでは、防災訓練も度々行われて、意識も高いのですが、これまで災害に長い間見舞われていないところでは、気が緩みがちです。過去の災害の教訓を基に実際に起きた場合の実用に応じた訓練を行うことはいざ!という時に身を助けることになるのです。

    <hiro>

     

    防災を考えるコラム
  • 浜松特別支援学校での防災講座

    2015年5月30日

    5月21日、浜松特別支援学校にて実施された「防災宿泊訓練」のなかで、ぴっぴが講座とワークショップをしました。
    この宿泊訓練は同校で毎年、中学部2年生を対象に実施されているものです。

    消防署の見学や屋上避難の訓練、防災講座、教室での宿泊など、生徒たちは2日間、多くの体験をします。

    ぴっぴはそのうち2時間を担当し、地震についてのお話、紙芝居、けがをした人を運ぶワークショップなどを、生徒たちと一緒にやりました。特別支援学校.jpg

    地震について、体験したことがなければ、それがどんなことか理解するのはとても難しいことでしょう。ですが、生徒たちはお話に一生懸命に耳を傾け、積極的に質問してくれました。
    また、みんなで力を合わせてのワークも、真剣に取り組んでくれました。

    特別支援学校.JPG

     このような宿泊訓練の取り組みはとても大切で必要なことですし、継続的に行われていることがすばらしいですね。

    (ずきんちゃん)

     

    ぼうさいぴっぴ
  • 仙台で感じたこと・思ったこと その3 ~指定避難所でないのに1,600人~

    2015年5月21日

    災害が起こった時に、避難所の様子がどのようになるか、被災経験がないとなかなか想像することすら難しいです。それでも、阪神淡路大震災や、中越地震、東日本大震災後には、避難所の様子がメディアに流れ、何となく知っているという人も多いでしょう。また、いざという時に備え、避難所についても常に関心を持っていて、情報収集し、あるいは、被災地を訪問し、実際に見てきたという方も多いと思います。
    そのすべてが真実です。しかし、防災について考えるためには、自分が見てきたもの、情報を得たものは、全体の中のほんの一部で、それがすべてではないということを前提に、考えていく必要があります。それは、どんな災害が、どんな場所で起こったか、季節や時間帯、そこにいる人たちの様子、地域性などによって、状況が変わるからです。

    3月に仙台で開催された国連防災世界会議のパブリック・フォーラムの中で、避難所をテーマにしたフォーラムに参加しました。17日(火)に仙台市市民活動サポートセンターで行われた「避難所運営トーク ~こうしてよかった。~(主催:ゼブラルタイムス)」です。

    避難所運営

    基本的に避難所は、自宅に住めなくなった人たちが行くところであり、災害が起こったら誰もが行かなければならないところではありません。
    また、指定避難所は決まっていて、各小・中学校ですが、災害は自宅にいる時に起こるとは限らないので、被災したら近くの安全な場所に逃げるという行動が第一となります。

    そもそも避難所に指定されているところは、市町村が管轄している施設が中心で、県立の施設は指定されていないことが多いです。しかし、災害が起こると、より近くで安全な場所へと人が集まります。そのひとつの例として、指定避難所ではない県立高校に1,600人もの避難者(生徒300人程度も含む)が集まったという事例を、当時石巻好文館高校の山本浩人先生が発表されていました。

    避難所運営

    実際には、最初はAという避難所に避難した人が、翌日にはBという避難所に移動している場合など、避難者の人数は日々変わります。そして状況も変わります。
    しかしその混乱の中、高校の教員や生徒が中心となって、完全に撤収となるまでの間(完全撤収は、10月までかかった)、過ごしたそうです。避難所運営することになってしまったとはいえ、指定避難所ではない(つまり、住民が避難している場所だと認知されていない)上に、津波の影響で陸の孤島となり、支援物資が届かない、次に何が起こるかわからないという不安があったそうです。報道のヘリコプターがたくさん飛んでいたので、屋上などで手を振ったり、窓に「SOS」など書いたりしたそうですが、「案外気づいてもらえなかった」という実感があったそうで、津波で浸水しているところを、時に胸にまで冷たい水に浸かりながら、支援物資を届けてほしいということを伝えに向かったそうです。

    このように、避難所運営していくということは、予想しないことが日々起こり、先の見通しのない中で、随時適切に判断し、過ごさなければなりません。柔軟な対応や、決断する力、今後どのような状況になるかを見極め、先に対策できる事は次のアクションを起こすこと、そのために必要な想像力・行動力などが必要になります。その中でも一番重要なのは、柔軟性なのではないでしょうか。

    避難所運営は、行政の人が来てリーダーシップをとってくれるものではないですし、必ずしも自治会の人が中心と決まっているものでもありません。避難所にいる人の中で中心となる人を決めて運営していく事になります。「誰かがやってくれる」というものではないのです。帰宅困難者や地域以外の人も受け入れ、柔軟に運営するということは、言葉で言うほどたやすいことではないのです。被害の状況や、そこにいる人々の状況によって、臨機応変に判断し、対応していくことが必要であり、それをやるのは、誰かがやるのではなく、私たちみんなでやっていくことなのです。

    (わかば)


    下記もご覧ください。
    仙台で感じたこと・思ったこと その1~ひとりでも多くの命を守りたい~
    仙台で感じたこと・思ったこと その2~原発事故が起きたら復興はない~    

    忘れない3.11
  • 『命を守る教育』

    2015年5月18日

    釜石市の津波防災教育に長く関わっていた著者は、今や「津波てんでんこ」や「釜石の奇跡」という言葉と共に有名になった群馬大学の片田教授です。片田教授が釜石市で行ってきた防災教育から、たくさんの命が救われました。その秘訣がこの本の中にあります。

    この本の中にも著者が書いていますが、津波教育は、ただ単に「津波が来たら逃げる」ということだけではないのです。たくさんの人の中には「津波が来ても、逃げなくてもよい」と思っている人がいたり、津波が来た時に逃げない人を説得していたのでは助かる命も助からないということがあったりします。そこから生まれたのが「津波てんでんこ」です。津波が来たら、誰もが自分自身で逃げ、命を守るという精神です。

    防災の意識の啓発について活動していると、防災の講演会を行っても意識が高い人は何度も参加しているけれど、防災に対する意識の低い人になかなかアプローチできないということが問題点としてあげられます。
    そこで、子どもたちに防災教育を行うことにより、子どもの周りにいる大人の意識を喚起するということを行ったそうです。
    これは、ぴっぴで防災教育を行う場合に、子どもたちが強い関心を持ってくれていると、その後親たちも強く関心を持ってくれるということを実感することがあります。
    釜石では、実際に中学生を「EASTレスキュー」として、中学生主体で地域の人たちを助けるための活動を行っている様子も興味深いところです。

    この本の後半には、釜石東中学校3年生の作文が載っています。中学生の目線で書かれた体験談には、身近な人の死や多くのものを失ったことなども書かれています。
    あの東日本大震災の津波から逃れ、その後どのような生活をしてどのように感じているのかを私たちは知り、教訓にしていきたいと感じます。

    『命を守る教育 ~3.11釜石からの教訓』

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  • 私はだいじょうぶ!防災意識の風化からの悲劇 田老の防潮堤からの提言

    2015年5月14日

    4月末、岩手県宮古市田老町に行ってきました。

    みなさんは“田老の防潮堤”をご存知でしょうか?
    三陸のリアス式海岸にある田老町には古来から幾度となく津波が押し寄せ、大きな犠牲がありました。そこで、1933年の昭和三陸津波を機に24年以上もかけて作られたのが国内最大級の防潮堤です。総延長2433mのX字型の巨大な防潮堤で、世界各国から視察に来るほどのものでした。
    それが、2011年の東日本大震災の津波で一瞬にして500メートルに渡って崩壊してしまったのです。そしてまたしても数百人の命が奪われました。
    防災教育にも優れ、防災のまちと自負していた町が、なぜ悲劇を生んだのか、実際に見て確かめたくて足を運びました。

    田老町は海からは入り江となっており、波を防ぐためにぐるりと第1、第2、第3防潮堤があります。そして、防潮堤の内側には震災以前はあったと言われる住宅や商店街の跡地、現在は平らな何もない土地が広がり、その山手に近い側に難を逃れた住宅地や三陸鉄道がありました。

    田老の悲劇1

    現地では宮古観光文化交流協会の震災ボランティアの方が多くを語ってくれました。
    中でも印象的だったのは以下のような話でした。

    3.11の震災以前は、この防潮堤に囲まれ、海が見えない町でした。しかし、先に書いたように住民は年に1回は防災訓練を行い、町の区画も隅きりと言って角が見え、真っ直ぐ逃げられるよう見通しの良い碁盤の目になっていました。
    また、高台に続く各所には避難道が作られ、高齢者に配慮して手すりもつけられており、防災を充分に意識した町の造りとなっていたのでした。
    3.11より少し前に地震が起きたときも、例えば、保育園では子どもたちの避難はつつがなく行われ、防災教育は徹底されていたのでした。
    ところが、3.11当日、これまでにもない大地震にもかかわらず、少し前に起きた地震で被害もほとんどなかったし、防潮堤があるから大丈夫という意識が一般住民たちの心の中に油断としてあったのではないでしょうか。
    まずは、高台に逃げた人々が多かったようです。
    ところが、津波の第1波が来るまでに40分という時間があったため、一旦避難したものの
    「洗濯物干したままだった」「ガス消したか、どうだったか?」
    「お財布忘れてきた」
    「おばあちゃんの様子を見に行かなくては」
    と戻ってしまったのです。そのため犠牲が増えたと言われます。
    津波は防潮堤を乗り越え山際に近い三陸鉄道に行くまでにほんの7秒しかかかりませんでした。

    田老の悲劇2

    一方、町の中学校では、避難してきた住民とともに中学生たちは裏山に逃げたのだそうです。春と言えども寒い地方です。足場が悪く滑るのですが、中学生たちは、保育園から避難してきた乳幼児たちをバケツリレーのごとく手渡しで運びあげ、男子生徒は高齢者を背負い、女子生徒は背負えない分、お尻を後ろから押しあげて登り、みんなで逃げ切ったのだそうです。

    なぜ、このように優れた “防災の町”でも悲劇が起ったのでしょうか?
    観光ボランティアの方は、住民たちは防災意識はあるものの、先人たちから言い伝えられてきたことをどこかで風化させてしまっていたのではないかと、体験を伝承し忘れ去ってはならないと語ってくれました。

    さらにここに来られる方々に伝えたいことは、
    1.   専門家の言葉を鵜呑みにしない
    2.   多数派同調バイアスに陥らない
    (みんなが逃げないから逃げなくてもよいのではないか)
    3.  正常性バイアスに陥らない
    (異常事態なのにまだだいじょうぶとスイッチが入らない)
    と。
    観光ボランティアの方も現地の方でしたので友人たちを失くし、また、この地で震災に遭った子どもたちは親を目の前で津波にさらわれ失くすなど大きな心の傷を負ったのだとも話してくれました。

    田老の悲劇3

    浜松市も現在、天竜川西岸から浜名湖今切口東岸までおよそ17.5キロメートル区間において第4次地震被害想定の前提となる津波高を上回る高さの防潮堤を造成しています。
    しかし、これができたから万事、安心という意識は消し去った方が良いと言えるでしょう。
    震災ボランティアの方に言われた上記の1.2.3を災害時の対応として常々、心掛けておくことは大切なのだと強く感じました。体験者の生の声を聞くことほど、心を震わせるものはありません。ぜひ、機会があれば、被災された方々の話を聞いてください。
    そして、田老町と同様の悲劇を繰り返さないためにも!

    <hiro>

    忘れない3.11
  • 箱根の火山活動

    2015年5月8日

    ゴールデンウィーク中の5月4日、箱根大涌谷周辺で水蒸気噴火につながる予兆があり、ハイキングコースへの立ち入りが禁止となったとのニュースが流れました。
    連休中ということもあり、大涌谷に行くのを楽しみにしていた多くの観光客も、それを迎える観光業者にとっても、何で今なのという気持ちだったと思います。

    箱根には、火山対策連絡会議という組織があり、県や市町村などの行政、火山専門の研究機関、消防・警察のほか、観光協会、旅館組合などの民間も含め情報交換、連絡などが定期的に行われていると聞きました。
    昨年の御嶽山噴火を教訓に、3月に噴火を想定した避難マニュアルの策定、4月には避難訓練を実施したばかりとのこと。
    その矢先の今回の出来事です。

    災害時には、意思決定の遅れが人の命に関わることも少なくありません。
    閉鎖は観光産業にとっては大きなダメージがありますが、それでも観光シーズンで人が大勢いる中、災害が起きたらもっと大変なこと。
    安全を優先した決断と対応ができたのは、普段から関係機関が連携して災害の想定をすることができていたからにほかなりません。

    その後噴火警戒レベルが引き上げられ、現時点でも地震等が続いています。
    くろたまごが名物の箱根大涌谷は私も何回か行ったことがある好きな観光地のひとつです。
    沈静化して、観光客のにぎわいが戻ることを願っています。

    大涌谷 くろたまご

     

    はっぴー☆

    防災を考えるコラム
  • ネパールを支援する

    2015年5月2日

    ネパールの首都カトマンズで発生した大型地震により、ネパール及び周辺国では6700人以上の方々が亡くなり、今なおネパールの人口の1割にも及ぶ280万人に支援が行き渡っていない状況をニュースガ伝えています。日本からも国際緊急援助隊、自衛隊およそ200名が現地にはいり、支援を開始しています。(5月2日現在)

    東日本大震災では多くの国々から支援を受けたことが、今なおはっきりと記憶に留まっています。お互い様の気持ちで、私たちにも出来ることをいくつか紹介します。

     

    浜松市内では

    認定NPO法人「ブッダ基金」(浜松市中区佐鳴台)

    ネパールからの出稼ぎ青年の救援をきっかけに、衛生環境・教育環境・医療体制支援を軸に支援活動をしている。病院で必要な物資支援のための義援金を受付中。

    http://buddha-f.org/

     

    そのほかにも、さまざまな団体が支援のための寄付を募っています。

     

    日本赤十字社 

    ネパール赤十字社と国際赤十字・赤新月社連盟が実施する救援活動を支援するため救援金(救援金名称「2015年ネパール地震救援金」)を受け付けています。

    http://www.jrc.or.jp/contribute/help/2015_1/

     

    ユニセフ(国連児童基金)

    水と衛生、保健、栄養、教育、子どもの保護の分野において、大地震で被害を受けた子どもたちを支援しています。

    http://www.unicef.or.jp/

     

    国境なき医師団(Medecins Sans Frontieres=MSF)

    中立・独立・公平な立場で医療・人道援助活動を行う民間・非営利の国際団体。テント式野外病院や医療物資を搬送し、病院支援、移動診療を開始しています。

    http://www.msf.or.jp/news/detail/headline_2142.html

     

    UNHCR(ユーエヌエイチシーアール)

    国連難民高等弁務官事務所 (United Nations High Commissioner for Refugees)。難民や避難民となった人々を国際的に保護・支援し、救援物資をおくります。

    http://www.japanforunhcr.org/

     

    国連WFP(World Food Programme)

    飢餓と貧困の撲滅を使命に活動する国連の食糧支援機関。食料支援、物流支援、情報通信支援を行っています。

    http://www.jawfp.org/lp/helpnepal/

     

    公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン

    国連に公式に承認された、子どもたちのための民間の国際援助団体(NGO)。より多くの子どもたちを救うために寄付・募金・ボランティアを募集しています。

    http://www.savechildren.or.jp/

     

    国際協力NGOセンター(JANIC:ジャニック)

    飢餓、貧困、人権の侵害から解放された、平和で公正な地球市民社会の実現を目指す。現地で活動するNGO団体をサポートするために「ネパール地震 緊急支援まとめて募金」を開設

    http://www.janic.org/bokin/matomete/matomete18.php

     

    その他

    アップル

    iTunes Storeでネパール大地震救援活動を支援するための募金を受付中。

    https://www.apple.com/jp/

     

    NTT DOCOMO

    募金を受付け中、ネパール向け送金手数料を無料。

    https://www.nttdocomo.co.jp/info/notice/pages/150430_00.html

     

    プロジェクトアブロード

    緊急支援活動が落ち着いた後の復興支援のためのボランティアを募集。

    http://www.projects-abroad.jp/destinations/nepal/building/disaster-relief/

     

    <やまねくん>

     

     

     

     

     

     

    義援金・募金・寄付情報
  • 国土交通省が防災アプリケーションを公募

    2015年4月21日

    いま、国土交通省国土地理院と水管理・国土保全局で、防災アプリケーション(以下、防災アプリ)を公募しています。平成27年度は「避難誘導支援」と「リスクコミュニケーション」の2つのテーマで募集しているとのことです。この公募は昨年度から行われていて、昨年度は3点の防災アプリが優良と選定されました。(写真はそのうちのひとつ「全国避難所ガイド」)

     アプリ画面

    現在、防災アプリで検索すると約200ものアプリがヒットします。今年2月から公開された浜松市の防災アプリもそうですが、自治体等が作成したものも多く公開されています。大半のアプリは無料なので、スマートフォンをお持ちの方は防災アプリをインストールしている方も多いのでは。

     ただ、一度はインストールしても、実際には使用の機会が少なく、やがてアプリ自体の仕様が古くなって使われなくなるケースも多いようです。このあたりは、流れの速いアプリの世界ゆえでしょうか。

    こうした公募を行うことにより、新たに防災アプリについて注意を引き、自分のアプリを更新する人が増えるとしたら、とても意味のあることではないでしょうか。

     国土交通省によるこの公募は、個人でも法人・グループでも応募できますが、アプリ開発者の低年齢化が進んでいるからか「中学生以下の応募には保護者か監督者の許可が必要」となっています。中学生以上でやってみたい人には、大きなチャレンジができるいい機会となりそうです。

     応募受付締切は平成27年5月13日です。

    募集要項(国土地理院) 

    (ずきんちゃん)

     

    他団体の講座・催し情報
  • 仙台で感じたこと・思ったこと その2 ~原発事故が起きたら復興はない~

    2015年4月16日

    3月に仙台で開催された国連防災世界会議のパブリック・フォーラムに参加して、いくつかの印象深い言葉がありました。
    その中のひとつ

    「原発事故が起きたら、そこに復興はない」

    という言葉です。

    女性と防災.jpg

    3月15日にエル・パーク仙台で行われたシンポジウム「防災・減災と男女共同参画~今 わたしたちが伝えたいこと~」の中で、福島県のNPO法人市民でディア・イコール副理事長の遠藤惠さんが言っていた言葉です。
    司会者の「発災後必要だったものは、何だったのか」という質問に対しても、遠藤さんは、「マスク・カッパ・ヨウ素剤」と言っていました。ここから、原発事故からいかに自分たちを守るかという切迫した気持ちを感じます。

    女性と防災シンポジウム.jpg

    静岡県にも浜岡原子力発電所があり、原発については選挙などの大きなイベントの際にさまざまなところで意見交換がされています。東日本大震災直後は、小さな子どもを持つ人たちだけでなく、多くの人が関心を持って議論していたのですが、4年経つうちにフェードアウトしつつあります。原発について大きな声で議論するのは、時として、はばかられる雰囲気さえ感じます。人は悪い事態を想像する時に、ついそこから目をそらし、良い方向で考えようとする防衛本能のようなものが働くそうです。でも、原発の問題からそのように目を背けていてよいのでしょうか。将来を見据えて、私たちに本当に必要なものを考え、行動していかなければなりません。

    南海トラフのような巨大地震が起こった時のために、防潮堤の工事などが進んでいますが、自分たちとしてはどうしたいか、自分たちの子どもの将来のためにどうすればよいのか、ということを真剣に考え、言葉にしていく必要があるのではないでしょうか。

    仙台で感じたこと・思ったこと その1 ~ひとりでも多くの命を守りたい~

    (わかば)
    忘れない3.11
  • 『夜は、待っている。』

    2015年4月13日

    著者が、「ほぼ日刊イトイ新聞」というサイトの中に書いた1年分の原稿を本にしたものです。1年に1冊ずつ出版しています。

    この本はちょうど、2011年に起こった東日本大震災の前後に書かれたものです。

    著者がこのことばを書き綴った背景は、どんな時にどんな人に向けて書かれているのか想像してしまいます。震災後のことばは、それまでとはまた違ったことばになっているようにも感じます。

    著者は震災後、東北の支援のひとつとして「気仙沼のほぼ日」を立ち上げたり、東北の人やものをクローズアップしたりしています。この本も、日本製紙石巻工場で作られたようです。著者はこのような形で東北支援をしていますが、自分にはどんな方法があるのか、どんなことができるかを考えることがまだまだ必要だと思います。

    「ぴっぴの防災ブログ」で紹介しているのですが、この本は東日本大震災があったから作られた本ではありません。でも、この本の中に書かれているように、あの震災の記憶に向き合う気持ち、「忘れないようにする」のではなく、もっと自然に向き合うのでも良いのだなと感じました。どのように書かれていたかは、ぜひこの本を読んでみて感じてほしいです。

    そしてこの本には、普段の生活の中でちょっと考えさせられたり、ちょっと見方を変えるきっかけになったり、ちょっと元気になることばが詰まっています。時々心の中の息継ぎのようなものが必要な時に読んでみたい本です。

    『夜は、待っている。』

    夜は、待っている。 (Hobonichi books)
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    わかば

    本の紹介
  • 震災4年を迎えて メディアが伝える意味

    2015年3月31日

    3月中旬に宮城県仙台市を中心に大きな国連世界防災会議がありました。これに伴い、一般の人々が参加できるパブリックフォーラムが開催され参加してきました。こうした会議やイベントが開催され、被災地からの発信というのは大きな役割と意味があります。

    東日本大震災が起きてから4年目を迎え、仙台市は一見、何もなかったように東北の大都市として機能していました。しかし、被害にあった人々の苦悩や表面上、何もなかったと思える場所で生活をしている人々の中にも長く引きずった想いがあるのだということを改めて知る機会となりました。

    参加したのは、報道シンポジウムでした。当団体も浜松市とともにWebを使って情報を発信しており、大きなメディア企業とは違いながらも、発災後、少なからずできることがあるだろうと考えてみたかったからです。
    報道シンポジウム1
    さて、
    想像してみてください。災害が起こると、何が一番に気にかかるか。

    まずは、家族の安否と周囲の状況です。当時の大災害時には停電が起き、電話やテレビなど情報をまず、得るものがなくなってしまいました。震災が起きた時刻が昼間であったため、おとなは職場に、子どもたちは学校や保育施設にいました。残っていた人々の多くは自宅にいる高齢者や障がいを持った人、乳幼児親子でした。周囲で何が起こっているのかがわからず、気づかないまま津波が押し寄せ多くの人々が犠牲となってしまった地域もありました。
    情報はあの当時、とても重要でした。ネットがつながらなくても、紙媒体が機能したところやラジオが手助けになったところもあります。私たち、ぴっぴではふだんの活動で多くの人たちに伝える手段としてネットだけではなく、時には、紙であったり、映像であったりと様々なものを時と場合に応じて使い分けしています。一つに頼ってしまうとそれが機能しなくなった時の痛手が大きいからです。
    今回のパネリストの方々は、新聞社、テレビ、ラジオ放送と多岐にわたっていました。
    震災当時の地元新聞社やラジオ局は安否情報や生活情報発信に追われていたと言われます。
    それは、地元であること、そして広く発信できるメディアであるからこそできた大切な役割でした。このような時に小回りの効いた情報まで発信できるメディアの役割こそ、地元で発信できる私たちにも少し片棒が担えるのかもしれないと考えました。
    報道シンポジウム2
    パネルディスカッションは、後半、今後の役割についてへと話が移っていきました。パネラーの話は、災害に備えるための「防災の日常化」でした。災害という非日常に備えるための日常をサポートするため、メディアができる地域づくりや知恵を発信していく取組が紹介されました。サバイバルと非常食を掛け合わせた「サバ・メシ」のレシピを一般募集してコンテストを行い、すぐれた作品を掲載したハンドブックの作成や防災・減災に関するワークショップを行うこと(河北新報社は「むすび塾」を行っている)などです。

    こうした活動は、2006年よりぴっぴが「子どもを守る防災ネットワーク事業」の中でワークショップや講演を行って来たものと似ていました。

    報道シンポジウムとは話が離れてしまいますが、メディアとして、子どもに関わるぴっぴが見逃せないのは、宮城県で大きなシェアを持つ新聞社、河北新報社の“週間 かほピョンこども新聞”でしょう。
    http://www.kahoku.co.jp/special/kodomo/
    こども新聞

    学校避難所

    初めは、全国にあるこども新聞と同じ意味合いで始まったであろうものが、2011年の災害を機に、被災地で新聞社が子どもたちに伝えておきたいことを様々な人の目を通して書いています。次代を担っていく子どもたちに、今も続く大変なできごとを時とともに忘れてしまわないように伝え続ける役割があるのかもしれません。

    地方のメディアの一端で仕事をする私たちにとって、今回の仙台行は被災をされた人々しかおそらく話せない当時の模様と今後に向けての役割についての話でした。

    『復興とは、決して元に戻ることではない。日常に戻すことなのだ。』

    現場でこんな言葉をたくさん聞きました。災害はきっとまたどこかでやってくるでしょう。しかし、同じことを繰り返さないために、経験された人々の知恵を借りて備えることです。ですが、悲しいことに、つい私たちは何もないと忘れてしまいがちになります。ぴっぴでは、ふだんからいかに忘れないように伝えるか、を活動の課題として、今後も長くやっていきます。

    <Hiro>

     私たちは忘れない3・11

    忘れない3.11
  • 仙台で感じたこと・思ったこと その1 ~ひとりでも多くの命を守りたい~

    2015年3月27日

    3月14日(土)~18日(水)にかけて、仙台市内で国連防災世界会議が行われ、それに合わせて360以上ものパブリック・フォーラムが行われました。このパブリック・フォーラムに参加してきたので、数回に分けて報告します。

    河北新報社シンポジウム.jpg

    一番最初に参加したのは、15日(日)に開催されたシンポジウム「防災・減災と報道~犠牲をなくすために何ができるか~」です。
    これは、仙台市と仙台の新聞社である河北新報社が主催するシンポジウムです。

    災害時のメディアの役割について、テレビ、ラジオ、新聞の関係者がパネリストとなり話がありました。その中でも特に心に残ったのは、河北新報社からの話です。

    河北新報社では、震災前から「備える」というコーナーを設け、防災の啓発をしていたそうです。

    河北新報社 備えるコーナー.jpg

    そこで東日本大震災後、新聞に掲載されていたことが被災時に役立ったかどうかアンケートを行い検証しました。「役立った」は27%で、「あまり役立たなかった」「全く役立たなかった」が72%という結果に愕然としたそうです。しかし、震災後の取材中に、「新聞記事のおかげで助かった」と言ってくれる人に出会うこともあったそうです。そこで、アンケート結果を悲観的にとらえることばかりではなく、実際に取材中に出会った方のように、役立った人もいたということを評価しようということでした。ただ、それで終わりではありません。「広く浅くの報道には限界があると見極め、ひとりひとりの実践に結び付く取り組み」を始めようということで、「むすび塾」という地域の人が参加できる防災講座を始めたそうです。
    それでいえば、ぴっぴは2006年から防災講座を始め、継続的に活動をしています。多くの人の心に響く講座を続けていきたいと再認識しました。

    また、パネリストの方たちからの「ひとりでも多くの命を救いたい」という言葉が強く心に響きました。
    報道マンとしての使命感もあると思いますが、「ひとりでも多くの命を救うために何ができるか」ということは、今後、特定の人だけではなく、みんなで考えていかなければなりません。日本はどこに住んでいても、地震以外にも、いろいろな災害のリスクが高いところです。また、出先で災害に遭うこともあるのです。
    この仙台の国連防災世界会議でも「仙台宣言」が採択されました。宣言の中では、減災目標として「災害による死亡率」「被災者数」などをあげました。
    さて、みなさんはこれから、防災・減災のために何から始めますか?(わかば)

    忘れない3.11
  • 復光キャンドルナイトに集う心

    2015年3月13日

    2015年3月11日、浜松市中区アクト通りにて、「東日本大震災復興支援 3.11復光キャンドルナイト」が開催されました。これは、浜松市周辺の大学生ボランティアサークルなどが連携して開催しているもので、今年で4回目となります。

    キャンドルナイトのようす

    浜松市民が書いたメッセージや、小学生・幼稚園児らが描いた絵でカバーされた約8,000本のろうそくを並べて犠牲になった方々を追悼し、被災地の復興を祈念するものです。今年は風が強く、ろうそくカバーが飛んだり倒れたりし、そのたびに学生ボランティアの皆さんが根気強く並べ直していました。その甲斐あって、日暮れて薄暗くなると、ろうそくで描かれた文字「夢 3.11」が、大きく、くっきりと浮かび上がりました。

    絵付きのキャンドル

    この夜は格別に寒かったのですが、会場には親子連れの姿もいっぱい。キャンドルに絵を描いた子どもや、近所の子どもたちでしょうか。そんな子どもたちに向けて、大学生が防災クイズを出題するコーナーもありました。

    子どもたち

    「寒い!」「寒い!」と言いながらも、学生スタッフの皆さんは笑顔で動き回っていました。はしゃぐ子どもたちの傍らで、ろうそくの灯りをじっと眺めて佇む人の姿も…。

    震災から4年経っても、まだまだ困難な暮らしをする方は多く、解決されない問題が山積しています。そのことを皆、わかっているからこそ、祈りの気持ちを持った人々が集う場のやわらかさにほっとして、ひととき笑顔を交わしあえるのかもしれません。

    (ずきんちゃん)

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    忘れない3.11
  • 『“あの日のそのあと”風雲録 夜ふけのなわとび2011』

    2015年3月12日

    「週刊文春」の2011年の連載がまとめられたものです。
    「直木賞」の審査員をされ、文化人として大活躍されている著者は、2013年に浜松で開催された「エンジン01(ゼロワン)文化戦略会議」で来浜されています。
    普段セレブな世界にいるのに、庶民的な主婦目線、夫婦のバトルが見え隠れするところが、著者のエッセイの面白いところでもあります。このエッセイも同じようにセレブなのになぜか親近感がわく著者の本として楽しめます。でも、東日本大震災が起こり、いつものエッセイとはちょっと違う心情で書かれたのではないでしょうか。

    これまでにも、有名人の方が東日本大震災後にどのような活動を行っていたかということを紹介している本をいくつか紹介してきました。

    糸井重里&ほぼ日刊イトイ新聞『できることをしよう。』
    乙武洋匡『希望 僕が被災地で考えたこと』

    過去に紹介した方たちのように、著者も何度も仙台や石巻などに足を運んで支援活動をしていますが、これまでの本とはまたちょっと違う気がします。もちろん、このエッセイが東日本大震災の支援を紹介するために書かれているものではないということもあるのでしょうが。
    東京に生活している日々の生活の中からの視点で、折に触れ東日本大震災の影響を語っているのです。それだけに被災地の混乱ぶりと日常生活とのギャップを感じて、妙に生々しい感じすらします。震災から4年経った今だからこそ、あの時のことを思い出し、自分にできることを改めて考えたいものです。

    “あの日のそのあと”風雲録 夜ふけのなわとび2011
    林 真理子
    文藝春秋
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    (わかば)

    本の紹介
  • 『はしれさんてつ きぼうをのせて』

    2015年3月9日

    「さんてつ」の愛称で人気の「三陸鉄道」は、北リアス線の宮古駅~久慈駅と、南リアス線の盛駅~釜石駅を走っています。東日本大震災で、北リアス線も南リアス線も、駅や路盤が津波などにより被害を受けて、全線不通となりました。

    今年の4月6日、やっと全線が開通し、多くの住民や鉄道ファンが喜ぶ姿がニュースになっていましたね。
    この本には、岩手県出身の宮沢賢治の童話に由来する「島越駅」の震災前のようすや、東日本大震災が起こった時のことなどが描かれています。
    震災で壊滅的な被害がもたらされた中、わずか5日後に一部の区間を電車が走ったことで、住民がよろこんだということろなどは、胸が熱くなります。

    この本を通して、東日本大震災の当時のようすがわかるだけでなく、宮沢賢治の童話から、愛称が「カルボナード」と呼ばれる「島越駅」や「カンパネルラ」と呼ばれる「田野畑駅」など、実際に行って見てみたいと思うくらい興味がわきました。現在の田野畑駅の壁面には、震災後の再開をした2012年4月1日からキットカット協賛で「キット、ずっとカンパネルラ田野畑駅」として花が描かれているようです。
    余談ですが、NHKの朝の連続テレビ小説「あまちゃん」のロケ地としても有名のようです。
    みなさんも、「さんてつ」に興味がわいてきませんか?

    はしれ さんてつ、きぼうをのせて (知ることって、たのしい!)
    国松 俊英
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    (わかば)

    本の紹介
  • 3.11 復光キャンドルナイト

    2015年3月4日

    東日本大震災から、もうすぐ4年が経とうとしています。
    3月11日にアクト通りで開催される、「3.11 復光キャンドルナイト」を紹介します。

    この催しは県西部の大学生が中心となって企画しているもので、今年で4回目。
    追悼のメッセージが書かれた約8,000灯のキャンドルを灯し、被災地への祈りをささげます。
    今年は起震車や防災クイズ、救急処置法、炊き出しなどの体験もできるようです。

    日時    2015年3月11日(水曜日)17時00分~20時00分
    場所    浜松市中区アクト通り
    主催    3.11 はままつ東北復光プロジェクト

    震災

    写真は、2013年の「3.11復光キャンドルナイト」の様子です。

    (はっぴー☆)

    311バナー

    忘れない3.11
  • 映画「無知の知」

    2015年2月24日

    湖西市出身、石田朝也監督の映画「無知の知」が3月7日(土)からシネマイーラで公開されます。

    東日本大震災から4年の月日が過ぎようとしています。

    石田監督は原発事故から2年が経過した頃、被害にあった福島県について、ほとんど思い出さなくなっている自分に気づき、「何もしていなかったことに対する罪悪感」のような感情がわいてきたそうです。自分に何ができるかを考えたときに出た結論が、映画制作。映画は福島の人々や震災直後の混乱した官邸と当時の状況を知る内閣関係者への突撃インタビューで構成されています。

    先入観なく登場人物の「声」を聞いて、少しでも多くの人に、自分たちの未来について考えてほしい・・・監督からのメッセージです。

    会 場:シネマイーラ(浜松市中区田町315-34 笠井屋ビル3階)tel:053-489-5539

    期 間:3/7(土)~3/13(金)

    時 間: 12:30~14:20

    ※3/7(土)上映終了後 浜松に縁のある(浜松の高校に通われていたそうです)石田朝也監督の舞台挨拶があります。

    シネマイーラ 

    映画「無知の知」公式ホームページ 

    <やまねくん>

     

  • 湖西市での防災講座

    2015年2月11日

    湖西市のNPO法人ポレポレさんから依頼をいただき、1月28日に湖西市市民活動センターにて防災講座を行いました。

    講話

     まずはお話から。「もしも南海トラフ巨大地震が起こったら?」「避難所生活って、どうなるの?」「子どもをどうやって守りますか?」などをテーマに、写真やイラストを見てもらいながらお伝えしました。小さい赤ちゃんのママたちは、赤ちゃんをおんぶや抱っこで揺すりながらも、熱心に耳を傾けてくれました。

    ワークショップ

     また、誰でも参加しやすい防災ワークとして、「新聞紙でスリッパ作り」「ビニール袋でカッパ作り」をしました。これまでも要望が多く、あちこちで実施することの多いワークですが、やってみるたびに、その仕上がりに驚かれることが多いです。工作自体の面白さはもちろんですが、災害時に必要なものが無くても「あるもので工夫する」ということをお伝えしています。

    子育て中は日々の生活だけでも忙しく、災害の備えまで手がまわらない時期かもしれません。ですが、こうした講座をきっかっけに 日頃の備えや備蓄品について見直したり、さまざまな事態に備えて家族で話し合っていただけたら嬉しいです。

     

    ◎ぴっぴでは、依頼に応じて さまざまな講座やワークショップを行っています。

    詳しくはこちらのページをご覧下さい。
    https://npo.hamamatsu-pippi.net/jigyo/bosai/index.html

     

    <ずきんちゃん>

    ぼうさいぴっぴ
  • 浜松市がスマートフォン用の防災アプリを公開しました。

    2015年2月6日

    浜松市が、防災アプリを作成し、2月2日(月)から公開されました。

    出かけた先で災害にあったら・・・。
    家の周囲の避難所は把握していても、地震はいつどこで来るかわかりません。
    この防災アプリには、いざというときに現在の居場所ら避難場所を探せる機能、ライトやホイッスルなどの実用機能が備えられています。
    AR機能を使って家康くんと記念写真が撮れるお楽しみ機能もあるのだとか。
    スマートフォンをお持ちの方はお試しくださいね。

    防災アプリ

    アプリダウンロードページ

    現在はAndroid 版が先行で公開していて、iPhone版は、平成27年2月下旬~3月上旬になる予定だそうです。

    詳しい機能は、下記の通りです。

    1  防災MAP
    ・緊急避難場所・津波避難施設・避難所・応急救護所が、カテゴリ別に表示することができます。
    ・GPS機能により現在地を表示することができます。
    ・災害時など、通信途絶下でも見ることができます。

    2 防災ガイド
    ・各区の「区版避難行動計画」を見ることができます。

    3 施設リスト(防災AR機能)
    ・スマートフォンのカメラをかざした方角にある緊急避難場所等を画面にエアタグとして
    表示します。
    ・エアタグをタップすると、施設の情報を表示します。
    AR・・・拡張現実。現実の風景に情報を重ね合わせて表示する技術。

    4 ふえ・懐中電灯
    ・ボタンを押すと端末の最大音量で警笛音が鳴ります。(注:マナーモードでも鳴ります)
    ・端末のLEDライトやディスプレイライトを点灯させ、非常時の防災ライトとして使用できます。

    5 防災ホッとメール紹介・登録
    ・浜松市「防災ホッとメール」に登録することができます。

    6 エンターテイメント機能
    ・家康くんと一緒に記念撮影ができます。
    ・家康くんのオリジナルスタンプが作成できます。

    はっぴー☆

    防災豆知識
  • 『ふたつの勇気~たくさんの命を救ったお医者さんの話~』

    2015年2月2日

    このおはなしは東日本大震災で本当にあったお話です。

    東日本大震災が起こった時、石巻市立病院の手術室では、内山哲之先生が手術を行っていました。すぐに照明の電源は非常用電源に切り替わったのですが、30分後に病院の1階の天井にまで津波が達し、ついに停電しました。そこで、懐中電灯の光で傷口をふさぎ、助けを呼んで他の病院で手術を行おうとしました。
    しかし、病院は陸の孤島となり、翌日になっても助けはきませんでした。3日目に、腰の高さまである冷たい水につかりながらも、内山先生は2人で石巻市役所まで助けを求めて向かいました。

    一方、浜松市の聖隷三方原病院の矢野賢一先生は、震災が起こってすぐに、ドクターヘリで被災地に向かいました。最初は福島県に向かいましたが、3日目に石巻市役所から、石巻市立病院の手術を必要としている患者さんを他の病院へ運ぶ要請を受けました。

    内山先生や矢野先生の被災直後の覚悟のようなものを感じます。東北の3月はまだまだ寒い時期で、内山先生が市役所まで、腰まで水につかったまま向かった時も、必死な思いだったことでしょう。情報が混乱していた被災直後に、被災地にいち早く向かった矢野先生の思いも、同じです。
    震災から3年経ちましたが、災害が起きた時のことを思い出すのもつらい人もあると思います。でも、被災地で実際にどのようなことがあったかということにも目を向け、今後に役立てていくことも必要なのではないでしょうか。

    『語りつぎおはなし絵本 東日本大震災ふたつの勇気 ~たくさんの命を救ったお医者さんの話~』

    (わかば)

    本の紹介
  • 阪神淡路大震災から20年

    2015年1月17日

    阪神淡路大震災から20年が経ちました。

    20年前と同じように、被災地からの朝を伝えるテレビニュースに釘付けになりました。

    今や神戸市民の4割を超える人々が震災を知らない世代となり、街は整備され復興しています。しかし、命を守ることはできたけれど生業を変えざるを得なかったり、今なお金銭的な負担を負い続けていたりする人々が多くいます。借上復興住宅については行政の財政負担が大きく、住替えを余儀なくされている人々もおり、その多くが高齢者で、健康面での心配や20年の間に築いてきた近隣との絆が途絶えてしまうことを大変不安に感じているそうです。

    人々の記憶が風化してしまわないように、また震災を知らない世代に残していくために、街の定点観測を続けている活動や、大人になった震災遺児たちが、東日本大震災の遺児たちを支援する姿も紹介されていました。(1月17日7:00~放送 NHKおはよう日本 より)

    一方、震災の頃生まれたこどもたちが成人式を迎えています。被災地の成人式で「あの時のことは覚えていませんが、母が自分の上に被さって守ってくれたから今の自分がいるのです。」「今こうして生きていられる事に感謝して、これからは人の役に立つ仕事に就きたいです。」とインタビューに答える新成人が印象的でした。

    地元をはじめ全国各地で様々なイベントが繰り広げられていますが、浜松でも本日17:00から「阪神淡路大震災20周年祈念キャンドルナイト」が行われます。

    1.17 希望の灯り in ハママツ ~忘れない 伝えたい つなげたい~   

    また、気象庁では「阪神・淡路大震災から20年」特設サイトを設け、阪神・淡路大震災を振り返りながら、今後の地震に適切に備えるために必要な防災知識等に関する情報を掲載しています。

    「阪神・淡路大震災から20年」特設サイト  

    今からでも遅くありません。いつでも何度でも振り返り、命について考え、命を守ることの今後に繋げていきたいと感じています。

    <やまねくん>

     

     

    防災を考えるコラム
  • 災害ボランティアによる図上訓練

    2015年1月12日

    今年で10回目を迎える「静岡県内外の災害ボランティアによる救援活動のための図上訓練」が平成27 年3月7日(土)12:30~ 3月8日(日)15:30、静岡市民文化会館で行われます。

    ぴっぴはこの訓練に関わることになって3年目となり、今年度はワーキングメンバー(運営)として参加しています。半年以上前からメンバーたちが静岡市に集まって1~2か月に1度の割合で1日がかりで、時には2日間の合宿をしながら議論しあい、ネットワークを深めて、テーマやプログラムなどが決っていくのです。

    この図上訓練とは・・・

    「この訓練は、静岡県内外の災害ボランティア活動にかかわる人たちが一緒に東海地震時の現場での対応や災害時にむけた地域での取組を考える2日間のワークショップです。県外関係者も多く参加する大規模な訓練は珍しく、全国的にも注目されています。訓練では、大規模災害時におけるボランティア活動の様々な課題とその解決策となる「支援」を考える中で、地域への理解を深め、県内のみならず県域を越えたネットワークづくりを目指しています。 同じ料理でもいくつものレシピがあるように、被災者支援活動も様々です。今回の訓練は、様々な支援活動を展開するために『必要な資源や方法(レシピ)』を考えていく機会として開催します。」(特定非営利活動法人静岡県ボランティア協会HPより)

    静岡県は南海トラフでの被害想定がたいへん大きなところです。県内外の人々のネットワークなしでは災害には立ち向かうことは、これまでの大災害からもあり得ないことです。

    よく“本番さながらの訓練ではなく、机上の訓練などなんの役にたつのか。”と言われる方がおられます。いざ、発災してどこかでヘルプということになっても、ふだんからのネットワークとシミュレーションがないと支援も復帰の兆しも立ち遅れてしまうでしょう。

    災害対処には災害ボランティアだけが動けばなんとかなるものではありません。ふだんから災害にかかわっている団体や機関だけが訓練に関わるのではなく、ヘルプを出すに違いない災害弱者にもなり得る子育て、障害者、高齢者関連や行政にも関わってもらい共にどう連携していくのか、いけるのかを考える糸口でなければなりません。そういった意味合いからも参加してほしいとの声が主催側の意図にもあります。今年の訓練募集には多くの分野からの参加を期待しています。

    第10回静岡県内外の災害ボランティアによる救援活動のための図上訓練

    他団体の講座・催し情報
  • 1.17を忘れない

    2015年1月5日

    阪神淡路大震災から20周年を迎える平成27年を前に、兵庫県・神戸市では震災復興の資料をアーカイブ化・書籍化したり、映像データをオープンデータ化するなどの試みを進めてきました。それらの多くは今、インターネット上で閲覧することができます。

    ニュースとして流れていた当時は痛ましく、生々しかった映像も、歳月を経て「記録」として保管され、私たちに多くのことを伝えてくれています。

    阪神淡路大震災 1.17の記録(神戸市)

    阪神・淡路大震災からの創造的復興(兵庫県)

     

    阪神淡路大震災からおよそ16年の年月を経て、東日本大震災が発災しました。この二つの震災の復興を比較検証する動きもあり、また、阪神淡路大震災の復興ノウハウを東日本につなげようという動きも見られました。震災に学ぶ、と言うにはふたつの震災はあまりにも状況が違うのですが、この大きなふたつの震災を経たからこそ、“備える”という意識が定着してきたと言えるでしょうし、また、問題点も明らかになってきました。

     

    南海トラフ大地震に備えて、私たちは今 何ができるのか。それは、日常から防災を始めておく、ということではないでしょうか。

    物資を備えておくことはもちろん、常日頃から家族・地域で協力できる体勢を作っておくこと。そして、防災の意思決定の場に、女性や子育て世代が参画すること。過去の大きな二つの震災を見つめ、未来に起こりうる大規模災害に備えていくこともまた、いたましい犠牲を活かすことになるのではないでしょうか。

    浜松では、今年も「1.17希望の灯り実行委員会」と「災害ボランティア連絡会」を中心に、キャンドルセレモニーが企画されています。子どもが手でこねて、好きなかたちのキャンドルを作れるワークショップも開催されます。親子で参加し、災害について、防災について 語り合ってみませんか。(写真はイベントで使われる蜜蝋の手こねキャンドルです。これらのチップを手の熱で温めてキャンドルを形作っていきます)

    キャンドル.JPG

     ◆阪神淡路大震災 20周年祈念キャンドルナイト 1.17希望の灯り

    日時:2015年1月17日(土)

    場所:ザザシティ浜松・中央広場

    17:00~点灯開始

    17:46~黙祷

    19:00~イベント終了

     

    (ずきんちゃん)

     

     

  • 『思い出をレスキューせよ!』

    2014年12月29日

    被災地で、津波に流された写真や遺品となるものを修復している人たちがメディアで話題になったのを見たことがある人も多いと思います。
    突然大切な家族や知人を失った人にとっては、どんなに泥だらけでも大切な思い出です。なんとか元の形に戻したいと願うものです。

    この本では、岩手県大船渡市で、「紙本・書籍保存修復士」として津波をかぶった写真や資料などを修復する作業を、震災直後から根気強く行っていた金野聡子さんのことについて書かれています。
    汚れた写真などは、誤った洗い方をすると大切な思い出が消えてしまうことから、写真修復家の白岩洋子さんやボランティアの協力で行ったそうです。
    時にはふん尿やウジムシまみれになっているもの、重油まみれになっていたり破れたりしたものもあったようですが、すべてを失った人の元に写真が戻り、喜ばれることが多かったようです。
    さらに、金野さんは本来の「製本家」として、そのネットワークで、よみがえった写真を貼るアルバムを世界の製本家によってつくる「おかえりプロジェクト」を行いました。また、個人宅にある古書の復元も行いました。
    大切な家族の思い出の写真や、家族の歴史の大切な資料となる古書など、個人としても郷土の史料としても大切なものであり、それを「治療」して、将来に残せるようにするという信念に感動します。

    思い出をレスキューせよ!: “記憶をつなぐ”被災地の紙本・書籍保存修復士

    (わかば)

    本の紹介
  • 雪害

    2014年12月20日

    日本では、日本海側を中心に国土の半分以上が豪雪地帯に指定されています(静岡県では長野県と山梨県の県境地域)ところが、昨シーズン山梨県内で、また先日は徳島県山間部に於いて、豪雪地帯とされていない地域でありながら、降雪による大きな被害がでています。時期や地域によって様々な原因が考えられますが、局地的豪雨と同じように地球温暖化による海水温の上昇も原因の一つと考えられています。

    雪害には、雪崩、除雪中の転落事故などの豪雪地帯特有の災害や、路面凍結などによる交通事故や歩行中の転倒事故など、豪雪地帯以外でも発生する災害もあります。年末年始にかけて、帰省や冬のレジャーなど、遠方へ出かける機会が多くなります。豪雪地帯に住む人達だけの問題ではなく、いつ、どこで被害に遭うか分からないという危機感を持って、雪害についての知識を深めておきましょう。

    首相官邸ホームページ

    また、近頃よく耳にするのが、豪雪による地域の孤立です。各所で通行止めとなり、生活物資の流通が滞ったり、停電が起きたり、ライフラインの支障が重なると、普段の生活がかなり難しくなります。「家族が一部屋に集まり、雪を石油ストーブでとかし、お粥を炊き、自宅で漬けていた漬物をおかずにして食べて過ごした」という方もいらしたようです。日頃の備えも、日用品や食料品などに加えて、携帯用カイロや防寒シートなど「寒さ対策」も準備しておいた方が良さそうです。

    <やまねくん>

     

    防災豆知識
  • 岩田小学校でぼうさいぴっぴ

    2014年12月15日

     12月7日(日)、午前中の貴布祢子供会で行ったぼうさいぴっぴに引き続き、午後には、磐田市立岩田小学校でぼうさいぴっぴでした。

    岩田小学校の子どもたちは、午前中に、地域の人と一緒に地域防災訓練を行った後、午後の授業となりました。地域の人と一緒に防災訓練を行ったのは初めてで、周辺の小学校でもやっていないそうです。

    この経験は、地域にどんな人がいるかということもわかり、子どもたちも地域の人たちも素晴らしい経験となったようです。 

    ぼうさいぴっぴの方は、一番人気の「ごみ袋でカッパ作り」「新聞紙でスリッパ作り」を行いました。

    今回、実際に使ってみたいということから、先生方の発案で、BB弾の上を、スリッパを履いて歩いたり、履かずに歩いたりしてみました。

    bb弾スリッパ

     

    災害時にできるだけけがをしないように、そして、自分の命は自分で守ることを第一に考え冷静に行動できるように、これからも防災を学び続けてほしいと思います。

    (わかば)
  • 3年目となった貴布祢子供会1~3区ぼうさいぴっぴ

    2014年12月13日

    12月の第1日曜日はいろいろな地域で、地域防災訓練が行われました。その一環として、貴布祢子供会1~3区の皆さんには、3年前から「ぼうさいぴっぴ」の講座を継続的に行っていただいています。

    朝早くから、炊き出し訓練などを行ってから、子どもたちがやってきます。それでも、いつも積極的に受講してくれ、感心します。

    今回は「防災〇×クイズ」を行いました。貴布祢地区を中心に考えると、地震ばかりではなく、風水害や火災などについても学びました。東日本大震災から3年半が経ちましたが、今回3回目ということもあり、子どもたちの中にも「防災知識」が定着しているようで、「どうしてそう考えたか?」を発表してもらうと、さまざまな防災知識を基に自分なりに考えていることがわかります。日頃から災害について考えたり、関心を持って知識を身につけたりしようとしている成果ですね。「ぼうさいぴっぴ」の活動も、このように継続的に行ってもらうことで、子どもたちに着実に成果が出ているというのが、何よりもうれしいと感じた機会でした。

    貴布祢子供会.jpg

    来年も、また違ったことを学べるように工夫して、みんなと楽しく防災を学びたいと思います。

    (わかば)
    ぼうさいぴっぴ
  • 災害から学ぶ

    2014年12月9日

    12月7日(日曜日)、 12月1日の地域防災の日に合わせ、各地で防災訓練が行われました。皆さん、参加されましたか?

    今年も各地で多くの人々が災害に見舞われました。台風による水害や、広島で起きた局地的な豪雨による土砂災害。木曽御岳の噴火による被害。また、11月22日に長野県北部で震度6弱の強い地震が発生したことは記憶に新しい出来事です。連休中だったこともあり、旅行中の方も多かったのではないでしょうか。

    私も帰省中でしたが、普段とは違った状況で被災した時、どのような対応をとるべきなのか、家族との連絡についての打合せなど、きちんと考えていなかったことに気付き、ヒヤッとしました。一方、ニュースでは、地域の方たちが、災害時には「誰が誰を救助するか」担当を決めていたこと、日頃から隣近所との関わりも多く、家屋の作りが良く解かっていたことなどが、早急な救助につながったことなど、被災地の状況を伝えていました。幸いにも震源地から離れた所にいたり、家族と一緒だったりしたので、大事には至りませんでしたが、今回の地震では多くのことを気付かされました。

    防災訓練に参加できなかった皆さん、次回は地域の活動やイベントに是非家族で参加してみてはいかがでしょうか。

    最後に、準備物や非常持ち出し品は冬バージョンになっていますか?今現在、徳島県の山間部では豪雪のため、いくつかの地域が孤立した状況になっています。1年を振り返りながら、「我が家の防災」を再度チェックしてみましょう。

    <やまねくん>

    防災豆知識
  • 地域防災と助け合い

    2014年12月1日

    12月1日の「地域防災の日」に合わせ、その前後の日曜日に各地で地域防災訓練が実施されています。「昨日参加してきた」という方も、「こんどの日曜が訓練」という方も多いことでしょう。

    防災意識が高まっているまさにこの時期、長野県北部で11月22日に発生した地震では、大きな被害がありました。負傷された方、家屋等の被害を受けられた皆様には、心よりお見舞い申し上げます。これから厳しい寒さに向かう中、多くの方が避難生活をされ、大変なようすが伝えられています。

    長野県と浜松市では地形の似たところもありますから、報道された被害のようすなどを見て自分の住む地域に照らし合わせ、思うところがあった方も多いのではないでしょうか。被害が大きかった白馬村などでは、すでに緊急寄付の申込みやボランティアの登録等が始まっています。

    ところで、子育て中では自分自身がボランティアに行けず、心苦しさを感じるという方が少なくないかもしれません。災害ボランティアとして活動したい気持ちを持っていたとしても、実際に活動をするにはさまざまな条件があり、気持ちだけでは行動できません。まず子どもを預けて身一つで行動すること自体が難しいのが、子育て世代にとってのハードルです。さらに、現地までの交通手段に加え、燃料・食料・簡易トイレなどを自前で準備し、ブーツやゴーグルなど自分の身を守る装備を整え、かつ保険に加入していることが最低限、必要な条件です。

     ですが、被災地に行って働くことだけがボランティアではありません。たとえば、募金をすることも、かけがえのない支援です。地震後、さまざまな寄付窓口が設置されていますので、自分に合った方法で寄付をするのも、立派な支援ではないでしょうか。そして近い将来、子どもの手が離れたら、そこからボランティア活動を始めても遅くはありません。市の社会福祉協議会が例年開催する災害ボランティアコーディネーター養成講座を受けると、災害時ボランティアについての基本を学ぶことができ、ボランティア活動をする人々とつながりを持つことができます。

    「ボランティアとして他の被災地で活動をすること」と、「自分の住む地域で災害ボランティア受け入れること」を、ひとつながりのこととして考えれば、そこから「助け合う」ということの意味について、大きな気づきがあるのではないでしょうか。

     <参考>

    (ずきんちゃん)

     

    防災を考えるコラム
  • 地域のつながりを見直そう!

    2014年11月27日

    今月22日(土)22時8分、長野県北部で震度6弱の地震が発生しました。
    白馬村などでは、20人を超えるけが人、全半壊の家屋被害が長野県北部を中心に多数出ています。
    家屋倒壊.jpg
    倒壊した家屋の下敷きになりながらも、近所の人たちに助けられたということがニュースになっています。このニュースを見た方は、「やっぱり!」と思った方も多いのかもしれませんが、いざという時には、地域の人同士のつながりや助け合いが大切なのです。
    これまでにも、ぴっぴの防災講座では必ず「日頃からの地域のつながりを大切にして、おたがいさまの気持ちでお付き合いできると良いね」という話をしてきました。
    中には「ご近所づきあいが苦手で……」という方もいるかもしれませんが、地域とのつながりは急にできるものではありません。まずはあいさつから、ということでよいので、この機会に、自分と地域とのつながりを見直してみませんか?

    <参考>
    ★首相官邸『長野県北部を震源とする地震について』
    http://www.kantei.go.jp/jp/pages/h261122earthquake.html

    (わかば)
  • 『希望 ~僕が被災地で考えたこと~』

    2014年11月24日

    「障がいは不便だけど、不幸ではない。」と言ってきた著者。東日本大震災のあった時、「エレベーターが止まり、ビルの五階から重さ百キロある電動車いすごと運び出してもらった」ことから、いざという時に、家族を守るどころか、自分の身を守ることもできないことに、「胸がつまるような数日間を過ごしていた」そうです。

    震災後、「自分にできること」に取り組む人々の姿に勇気づけられながら、著者も被災地に赴き、被災者と話をしたり、東北楽天ゴールデンイーグルスの始球式を務めたりするなど、著者だからできることに向き合ったことが書かれています。

    中でも印象的なのは、石巻市立渡波(わたのは)小学校で特別授業を行ったところです。小学校の教員もやったことがある著者が、その経験から、渡波小学校の子どもたちに伝えたこと。それは、被災地の子どもたちだけではなく、誰にでもいえることです。この本を読んで、そのことばを感じてほしいです。
    そして、自分に今できることを、再度考えるきっかけにしてほしいと思います。

    希望 僕が被災地で考えたこと
    乙武 洋匡
    講談社
    売り上げランキング: 1,129,851

    (わかば)

    本の紹介
  • 「1000人のクロスロード2014」

    2014年11月17日

    阪神大震災から20年が経とうとしています。
    12月23日(火・祝)13時~、神戸を主会場に、全国各地で、同じ日、同じ時間帯に「クロスロード」を実施する「1000人のクロスロード2014」が開催されます。
    サテライト会場として、静岡県地震防災センター(静岡市葵区駒形通5丁目9番1号)でも実施されますので、ご紹介しますね。

    クロスロード

    以下主催者の告知を転載します。


    ----------------------------------------------------------
    「1000人のクロスロード2014」参加者募集開始!!
    ~正解はない、決めるのはあなた。
    子どもも、大人も/大災害にそなえて決断!シミュレーション・ゲーム大会
    ----------------------------------------------------------
    クロスロードは、
    阪神・淡路大震災の貴重な経験や知恵をもとにつくられた、
    次々にきびしい決断を迫られる災害対応シミュレーション・ゲーム。
    今回は、阪神・淡路大震災20年 継承・発信事業として
    神戸・仙台・高知の3会場をネットでつなぐほか、
    札幌・酒田・新潟・横浜・静岡・呉・福岡で
    クロスロード大会を同時におこない、
    大災害にそなえるための1000人の知恵を集結させます。
    ぜひ、ご家族や仕事なかま、地域ぐるみで、
    防災について考えるひとときを。

    日時:2014年12月23日(火・祝)13時~16時30分(開場12時)
    会場:神戸国際展示場 1号展示場2階A展示室
         神戸市港島中町6-11-1
         (三宮からポートライナーで約10分、市民広場駅下車すぐ)
    プログラム:
       1.講演  「クロスロード~その開発と10年の歩み」 
         京都大学教授 矢守 克也氏/慶應義塾大学教授 吉川 肇子氏
       2.クロスロード・ワークショップ
         コメンテーター:気仙沼地方振興事務所長 渡辺達美氏
                   高知県危機管理部副部長 酒井浩一氏
              (※神戸・仙台・高知の3会場をネットでつないで行います)
     定員:1,000人(神戸会場700人。先着順)

    ------------------------------------------------------
    お問い合わせ、申し込みは・・・
       千人クロスロード実行委員会 事務局(担当 浜・高橋)
    〒650-0022 神戸市中央区元町通4-2-14 神戸まちづくり会館内
    Tel:080-7024-0259  FAX:078-997-1875
    Email:2014crossroad@gmail.com(@は半角になおしてください)
           (なるべくメールかFAXでご連絡ください)
    ------------------------------------------------------
    HP:http://crossroad2014.jimdo.com/     
    Facebookページ:1000人のクロスロード2014

    はっぴー☆

    他団体の講座・催し情報
  • 津波防災の日シンポジウム

    2014年11月12日

    11月5日は津波防災の日だそうです。「この日は何の日か?」とテレビなどのクイズで出題される中で回答率が悪い、難問になるそうなのです。

    この日、仙台市内で開催されたシンポジウムに行ってきました。午後からの講演、パネルディスカッション、ワークショップと18時半まで長い半日でした。スーツ姿の男性が多く見られたのですが、実際は行政関係、建設関連の企業、NPOや県内の町内会会長までと幅広い層の参加でした。

    津波防災の日シンポジウム

    地元仙台、防災大使のフィギュアスケートの羽生くんのビデオメッセージがありましたが、なんと超短い。気を取り直して、兵庫県立大学防災教育センター長の室崎氏の「津波避難のあり方について」の基調講演は、近年の震災データを基にハード、ソフト、ヒューマンな対策を効果的に組み合わせることが重要であるということでした。やはり守備を堅くしても人がやること。啓発や日頃の訓練、教育がいかに大切であるかということです。パネルディスカッションでも同様なことが多くいわれていました。ハードには限界があり、実際には行政では見せられない防災地図もあるようで、最近では地域住民が自分たちで身を守るために計画を立て考えることが必要だという考え方に変わりつつあるようです。

    津波防災の日ワークショップ

    最後のワークショップでは、ワールドカフェ形式で4名一組のテーブルにわかれ、(30以上あったかと思いますが)テーマは「津波からみんなが助かりふるさとを継承するために」でした。様々なアイデアが飛び交い、各テーブルで出たものをそれぞれが見て回って良いと思ったものにシールを貼って、一番多く貼られたものを公表するというものでした。啓発あり、ハード対策あり、面白いものもありました。宮城県内からの出席者が多かったせいか、東日本大震災当時の経験を基にしてのアイデアだったので実感がこもっていました。この経験を後世まで語り継ぐということや子どもたちへのさらなる減災への啓発なども出ていましたが、最後に聞いた言葉が印象的でした。

    宮城県では震度3くらいの地震にはあまり反応しなくなった。震度5でもあまり動じない。しかし、子どもたちの防災プログラムには起震車を入れなくなったと。もう、あの時の揺れは思い出したくない。辛かったことを思い出すからということで、震災前までは起震車は引く手あまたに呼ばれていたのが、その後はなりを潜めているとのことでした。体験した人でないとわからないことがそこにはあるということです。

    <Hiro>

     

    忘れない3.11
  • 地域における女性の視点からの防災

    2014年11月4日

    浜松市ユニバーサル社会・男女共同参画推進課の依頼で、はままつ女性カレッジ「地域における女性の視点からの防災」をテーマにワークショップを行いました。

    地域における女性の視点からの防災1

    災害において災害要援護者と言われているのは、障がいを持つ人、高齢者、妊婦、乳幼児、日本語が話せない外国人やけがをした人などですが、その中での妊婦、乳幼児のいる母親、を中心として大地震の被災後に真冬の避難所で過ごさねばならなくなった場合を想定してワークを進めました。避難所で、「ああしてほしい」「こうしてほしい」は通りません。自分の身は自分で守ることを前提に自分の身に降りかかったことをどのように解決していくか、そうならないためにどのように備えておくかが重要となってきます。

    地域における女性の視点からの防災2

    受講後のアンケートでは、多くの方から「もっと時間をかけてやりたかった」という意見をいただき、時間の関係上、少々勇み足で進めてしまったことが悔やまれました。要援護者の避難所での過酷な生活、また、自力で避難所に行けない自宅避難の人々もいるということを多くの人に理解してもらいたかったのが、今回のねらいでした。それにはふだんから隣近所や地域で助け合えるしくみを作っておくことが大切ということなのです。

    <hiro>

    講座・講演
  • 悪天候時には「サイポスレーダー」

    2014年10月27日

    今年も多くの台風が日本列島を通過し、私たちが住む浜松にも影響が大きかったですね。台風が来るたび、学校が休みになるのか?と私たち親はやきもきし、子どもたちは休めてご機嫌、という場面もよくありましたが、深刻な被害が無かったことは有難いと思うしかありません。また、集中豪雨が発生して避難準備情報が続々と発表され、「本当に避難しなきゃいけないの?」とドキドキしたことも多くありました。

    出先ではテレビやラジオも見られず、ネットのニュースも更新が遅くて不便なことが多いです。そんな場合に備えて、静岡県の気象・防災情報がピンポイント的に見ることができる「サイポスレーダー」を利用すると便利です。

    ◎サイポスレーダー

    sipos.png

    サイポスレーダーでは、県の土木防災課が運営するサイトで、天気予報はもちろん、河川の雨量・水位情報、土砂災害警戒情報、台風情報、地震情報などが各市長別に、またピンポイント的に目で見て確認することができます。

    パソコンでも携帯でも利用できるので、ぜひブックマークに加えてみませんか。

    (ずきんちゃん)

     

     

     

     

  • 『がんばっぺし!ぺしぺしぺし!』

    2014年10月20日

    著者は陸前高田市の市長になって1か月後に東日本大震災の被災者となり、妻が行方不明である中、陣頭指揮を執ったそうです。その時の様子は、『被災地の本当の話をしよう~陸前高田市長が綴るあの日とこれから~』に詳しく語られていますので、読んでみてください。

    この本では、ある講演会で参加者から「よかったら僕と友達になってくれませんか?」と言われ、最初は戸惑っていた著者が、その一言によって変化していったことから始まります。
    市長という立場上、「公人」ではありますが、一方では夫であり父親でもあります。行方不明だった妻の遺体が見つかった時、子どもたちに伝える前にメディアが殺到してしまい、「公人」だからと取材されたことが語られているあたりは、著者自身が「唯一市長、公人を辞めたいと思った」と書いていますが、つらかったと思います。公人としてと個人としての狭間で苦しい思いをしながら公務を続けたのだと感じます。そんな時に、「友達」の存在は大きなものだったのだと思います。

    復興という言葉にはまだまだ程遠いようですが、機会があれば一度陸前高田市を訪れ、自分にできることを考えたいと思います。できることは人によってそれぞれ違うと思いますので、この本を読んで、みんながそれぞれ、自分にできることを考えられたらと思います。

    (わかば)

    本の紹介
  • 親子で考える 防災対策!

    2014年10月3日

    遊んで学べるぬり絵本「Pocket(ポッケ)」9月号(創碧社 発行)に「親子で考える 防災対策!」が掲載されています。

    親子で考える防災特集

    「Pocket(ポッケ)」は現在、静岡県内の保育園・幼稚園を中心に、小児科医院、子育て支援施設などで配布されているそうですが、浜松市子育て情報センターでも配布しています。そんなご縁もあって、ぴっぴがこの防災特集に情報提供という形で協力しています。

    Pocket読者向けに防災対策アンケートを行ったところ、「子どものためにできる防災対策を知りたい」という要望がとても多かったそうで、今回の防災特集踏み切ったそうです。子育て世代に必要な対策を、マンガでわかりやすく解説していたり、非常持ち出し品の「ぬりえ」ものったりしているので、小さなお子さんも一緒に家族で楽しく学べます。

    この防災特集が掲載されている9月号は、子育て情報センターにもまだ多少ありますので、是非お立ち寄りいただき、皆さんの防災対策に役立ててください。

    <やまねくん>

    本の紹介
  • 静岡県内外のボランティアによる救援活動のための図上訓練

    2014年9月29日

    今年も昨年に引き続き静岡県内外のボランティアによる救援活動に向けての図上訓練のためのワーキンググループが編成され、ワーキンググループ合宿がありました。

    図上訓練.JPG

    昨年と異なるのは、1年ごとの目標を立てるのではなく、3年目を見据えて段階を経た目標を立てるということです。今回の合宿は3年後にこうなったらよいという目標とテーマを決めるために長時間をかけて、グループワークや分かち合いを行いました。県社会福祉協議会、静岡県内各市町の社会福祉協議会、企業、青年会議所、NPO、NGO、学生、社会福祉法人、および県ボランティア協会などそれぞれ異なる立場の人々の集まりです。

    この場で知り合いワークや懇親会を通してそれぞれの立場や仕事を理解し、図上訓練に活かしていきます。ぴっぴは災害時要援護者になり得る当事者団体でもありますが、各子育て団体等の災害時の中間支援にもなり得る団体でもあります。次回のワーキング会議は図上訓練で行うプログラムについて、サポートする立場、被災者側になる立場に立って訓練のプログラムに活かせる意見や組み立てを行っていく予定です。

    <Hiro>

     

    見聞録・体験記
  • 減災としての自転車のススメ

    2014年9月22日

    東日本大震災の直後、ガソリンを買うこともままならない生活の中で、自転車が役に立ったというケースは多いようです。

     車社会の浜松。しかも子育て中だと「避難するときも車で」と思うかもしれませんが、災害時に車での移動は危険です(浜松市も避難行動計画の中で、車は控えて歩いて避難することをすすめています)。また、避難生活中も、自宅と避難所間の移動や物資の運搬、買い出しなど、自転車の出番は多いようです。

     ただ、災害に備えて自転車を持っていても 日頃乗り慣れないと急には乗れませんし、落下物によるパンクなども多いことから、自分で修理や整備ができるようになっておくことも大切ですね。

    日頃は自動車を使うから、自転車には子ども用のシートは不要という方も、いざという時のために備えておくと安心です。

     最近はノーパンクタイヤや、走行距離が長い電動アシスト自転車なども販売され、この分野もこれからどんどん高性能な自転車が登場しそうです。

     

    <参考サイト>

    被災地における自転車の新たな役割と可能性を探る実態調査

    (公益財団法人JKA 平成24年度東日本大震災復興支援補助事業)

    ☆ずきんちゃん☆

     

     

    防災豆知識