子育てのヒント

コッコさんのおみせ

2019年3月22日

コッコさんシリーズの絵本で、この絵本は3~4歳くらいの幼児向けです。
 
コッコさんは、おとうさん、おかあさん、おにいちゃんと暮らしています。ある日、コッコさんは、部屋でおかし屋さんを始めました。でも、お客さんは誰も来てくれません。次にくだもの屋さんになりました。また、お客さんは誰も来てくれません。そこで、こんどはカレー屋さんになりました。やっぱりお客さんは来ません。お店にお客さんが来てくれないんだったら呼び込みにいこうと、コッコさんは、おにいちゃん、おとうさん、おかあさんのところへ「・・・たべにきて」と順番に声をかけてまわります。

コッコさんのおみせ (幼児絵本シリーズ)
片山 健
福音館書店
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それでも誰も来ないので、コッコさんはカレーの出前をはじめます。

まずは、おにいちゃん、次はおとうさん、その次はおかあさんに出前をすると、みんな、自分のやっていたことを中断して、食べる真似をしたり、アドバイスをくれたり、ごちそうさまをいってくれたり、ちゃんとコッコさんのお客さんになってくれます。

幼い子どもたちの成長の過程で『ごっこ遊び』は、とても大切な遊びです。子どもたちは、毎日の生活の中で見たり、聞いたり、体験したことを思い出し、想像しながら遊びます。お料理ごっこ、お医者さんごっこ、お店屋さんごっこなど大人の行動や会話のやりとりをそっくり、そのまま真似して楽しみます。

コッコさんは、いろいろなお店をひろげますが、絵をよく見ると、テーブルの上いっぱいに並べたお菓子やくだもの、カレーに見立てたおもちゃなどはもとより、お店の雰囲気に合わせて、おしゃれな帽子、バンダナ、コックさんの帽子に真似した紙袋と、工夫してかぶっています。また、いつもいっしょのお気に入りの人形くまさんも、ちゃんとお店に合わせて身につけるものをかえて雰囲気をだしています。細かなひとつひとつの絵もよーく見ると、楽しいですよ。

そして最後のページでは、いいにおいがしてきて、「コッコさん、ごはんよ」とおかあさんのよぶ声が聞こえ、家族みんなが食卓に集まってきます。あたたかい美味しいカレーとサラダを食べている、コッコさんの満足そうな顔を見ると、ほっこりとやさしい気持ちになります。

文/子どもと絵本ネットワーク ルピナス 副代表 島田洋子さん

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