子育てのヒント

助産師たちのつぶやき ~液体ミルクのお話し~

2019年9月5日

助産師たちのつぶやき9月に入っても、まだまだ暑い毎日が続いていますね。長かった夏休みもようやく終わり、新学期がはじまり、ほっと一息といった方もいるのではないでしょうか。

先日液体ミルクについての新聞記事を目にしました。「液体ミルク コンビニ販売」という見出しで、「ローソンやファミリーマートが、乳児用液体ミルクの取り扱いを月内に順次始める方針であることが分かった。大手コンビニでは初めてで、働きながら子育てする世帯やインバウンド(訪日外国人客)の関心が高く、需要増がみこめると判断した。二十四時間営業を基本とするコンビニ店舗での導入で液体ミルクの認知度が一気に高まりそうだ。」と書かれていました。

液体ミルクは、今春から販売が始まっており、当初は災害時の備蓄としての活用が主に想定されていましたが、育児の負担軽減になると好評で、外出時や夜間の日常的な利用が急増しているそうです。液体ミルクは粉ミルクのようにお湯で溶かす必要がなく、温めずに飲ませられ、常温で保存ができるため、2016年4月に起こった熊本地震をきっかけに注目を集めてきました。粉ミルクよりも高価ではあるが、調乳の手間が省けるため、簡単にすぐに飲ませられることはメリットです。粉ミルクは確かに手間がかかります。お湯を沸かし、粉ミルクを溶かし、人肌の温度になるまでさまし、哺乳瓶の消毒も必要です。それにくらべ液体ミルクは、温めなくても飲めるということです。おでかけのときや、家族に赤ちゃんを預けるときなどに役立つシーンも多いのかもしれません。

メーカーによって、紙パックであったり、スチール缶であったりします。紙パックは軽くて、持ち歩きやすく、捨てやすいので、おでかけのときに気軽にもっていけそうですね。災害時用の常備として考えるならスチール缶は丈夫なのかもしれません。

液体ミルク

徐々に注目度が高まっているなか、私自身は夜間やおでかけの時には液体ミルクを使用するなど、それぞれの家庭の状況に合わせて、液体ミルクと粉ミルクを使い分けていく方法がいいのではないかと感じました。外出時の荷物も減ることで赤ちゃんとのお出かけも負担が減りそうです。また、調乳不要で誰でも簡単にあげることができます。お父さんでも授乳が簡単にでき、家族に預けるときにも、一安心です。赤ちゃんが生まれると、お母さんはお世話に大忙しになります。そんな中、家族の協力を得ながら、お母さんの体と心のストレスを軽減するために、母乳とミルクを併用していくことは大切なことだと思います。家庭の状況や必要に応じて、粉ミルクや液体ミルクを使い分けるということもひとつの方法です。育児をサポートしてくれる強い味方と考え、お母さんが無理して倒れてしまわまないように、赤ちゃんのためにミルクを足すという考えも大切なことです。母乳にこだわりすぎず、家族や便利なものに頼りながら、ゆったりとした気持ちで楽しく育児をしていただきたいと思っています。

文/浜松医療センター 助産師 城取良奈

子どもの健康