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ジェインのもうふ
もしかしたら、みなさんのお子さんには、これがなければ駄目というお気に入りがありませんか?この本の主人公のジェインのお気に入りはピンクの赤ちゃん毛布でした。「もーも」と呼んで、いつもいっしょでした。
月日と共に、ジェインは成長して大きくなっていき、「もーも」は傷んで小さくなっていきます。切れ端になった「もーも」をお母さんはぼろきれ入れに入れてしまうのですが、ジェインは泣いて取り返します。
お母さんにはただのぼろぼろになった毛布の切れ端でも、ジェインにとってはかけがえのない「もーも」です。では、大きくなってもずっと「もーも」と一緒なのでしょうか?
ジェインと「もーも」がどういう結末をむかえるか、ぜひ読んでいただきたいと思います。
有名なアメリカの劇作家であるアーサー=ミラーが、はじめて子どもたちの為に書いた作品がこの「ジェインのもうふ」です。劇作家ならではの観察眼で主人公の成長が書かれています。
そして、この物語を引き立てているのが、生き生きと描かれた挿絵です。成長していくジェインの姿を、アメリカを代表するイラストレーターのアル=パーカーがみごとに描いています。生き生きとしたイラストにも注目の一冊です。
文/浜松市立城北図書館 西田 昌代さん