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『“あの日のそのあと”風雲録 夜ふけのなわとび2011』

2015年3月12日

「週刊文春」の2011年の連載がまとめられたものです。
「直木賞」の審査員をされ、文化人として大活躍されている著者は、2013年に浜松で開催された「エンジン01(ゼロワン)文化戦略会議」で来浜されています。
普段セレブな世界にいるのに、庶民的な主婦目線、夫婦のバトルが見え隠れするところが、著者のエッセイの面白いところでもあります。このエッセイも同じようにセレブなのになぜか親近感がわく著者の本として楽しめます。でも、東日本大震災が起こり、いつものエッセイとはちょっと違う心情で書かれたのではないでしょうか。

これまでにも、有名人の方が東日本大震災後にどのような活動を行っていたかということを紹介している本をいくつか紹介してきました。

糸井重里&ほぼ日刊イトイ新聞『できることをしよう。』
乙武洋匡『希望 僕が被災地で考えたこと』

過去に紹介した方たちのように、著者も何度も仙台や石巻などに足を運んで支援活動をしていますが、これまでの本とはまたちょっと違う気がします。もちろん、このエッセイが東日本大震災の支援を紹介するために書かれているものではないということもあるのでしょうが。
東京に生活している日々の生活の中からの視点で、折に触れ東日本大震災の影響を語っているのです。それだけに被災地の混乱ぶりと日常生活とのギャップを感じて、妙に生々しい感じすらします。震災から4年経った今だからこそ、あの時のことを思い出し、自分にできることを改めて考えたいものです。

“あの日のそのあと”風雲録 夜ふけのなわとび2011
林 真理子
文藝春秋
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(わかば)

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