ぴっぴの防災ブログ
防災に関するぴっぴの活動紹介や報告、防災豆知識、おすすめの防災グッズや図書などを紹介します。
- 2016年1月25日講座・講演
防災とボランティア週間啓発事業として浜松市災害ボランティア連絡会主催のシンポジウムが2016年1月16日、浜北区のなゆた浜北ホールで行われました。私はぴっぴ代表として第2部パネルディスカッションに参加しました。
第1部はNHKアナウンサーの畠山智之さん。50分ほどの講演でしたがとても気になるキーワードが散りばめられていました。
<どうやって自分の身を守るか>がテーマです。
・津波避難について
いくつかNHKで報道されたニュースの動画を見せていただいたのですが、ほんの数分で津波は目の前にやってくるということ。見ている場合ではなくより高いところへの避難が大切だということ。
・徒歩避難か?車避難か?
津波はものすごい速さでやってきます。足が不自由、走れないとなると車移動を考えます。しかし、渋滞も覚悟しなければならない。そこで計画として、平時、一部外周道路にバスを置いておき、そこへ集まって乗るという決まり事を作っておくことや、ふだんからの避難訓練でただ参加するだけではなく、どこまで走って逃げられるかをシミュレーションしておくことが大事。
・地震が起きた時の対応で
学校では「机の下に潜りなさい」と教えられましたが、それプラスのアドバイスは、『机の脚を持つこと』揺れで机が飛ばされてしまうくらいなのだそうで、しっかり足を持って落下物から身を守ること。
・備蓄について
日常で足りないものを買い足す日常備蓄の薦め。ローリングストック法というものです。
被災地、宮城県にすすんで異動希望された畠山さんが被災者から聞き取った中で、 “これだけは持っていたかった”の声が大きかったのは、写真アルバムだそうです。思い出はみんな流出してしまったと愕然とされたとか。クラウド管理ができるこの頃はネット上で管理しておくのも必要かもしれません。その他、被災後、欲した商品は、レトルトカレー、ツナ缶、ラップ、トランプ、ふりかけ、制汗シート。私たちも各地で必要商品について聞いて回りましたが、改めてこの話が聞けて良かったと思いました。
第2部シンポジウム 「備えよう災害に、助け合おう地域の輪」
災害ボランティアについて、災害要援護者への支援についてがテーマでした。
学生、乳幼児や子どもを等の他、災害時に支援が必要となる要援護者、そして災害ボランティア当事者、市長、それぞれの立場から認定NPO法人レスキューストックヤード(災害時の被災者支援活動を行っている団体)の浦野さんを司会に話合われました。
ぴっぴとしては、つながる支援パックについて話をさせていただきました。要援護者は緊急時身を守るだけで何も持って出られない場合の方が多く、災害時の支援として物資を一個ずつもらうのでは事足りません。健常人とは異なる場合、物資を受け取るだけでも大変です。つながる支援パックは支援物資をセットにして必要なものを供給するという考え方です。備蓄品や持ち出し品とは異なるので当事者が準備しておくものではないですが、災害時はこうしたシステムを行政や企業に考えておいてもらいたい、みんなで考える提案なのです。
時間が短いのはどのパネルディスカッションでも同じですが、いかに参加者にテーマについて考えてもらうか。これは主催する側がどこまで理解してもらうか、何を知ってもらいたいのかさえ持っていればいいことだと思います。
今回のイベントは地域の人にボランティアの存在を知ってもらうこともありました。災害ボランティアは災害時に善意で支援にやってきます。しかし、ただ来るだけではなく、現地にはルールがありコーディネートする側に従うことで、一体となってより復興が加速するものだと考えます。
以上、いくつか書きましたが、もしかして起きてしまうかもしれない災害。備えと共に、起きてしまった時のために心に少し留めておいていただければ幸いです。
<Hiro>
- 2016年1月21日本の紹介
東日本大震災の後、子どもたちが「津波ごっこ」「地震ごっこ」をやって遊ぶという話を聞いたことはありませんか?
これは、被災した子どもたちなりに、記憶や心の整理をしようとしている状態です。だから無理にやめさせる必要はありません。場合によっては、一緒にその遊びに大人が加わって遊ぶことで、良い方向に向かう場合もあるのです。
また、おねしょや赤ちゃん返りなど、行動に表れる場合もあれば、心の奥にストレスを抱え込み、深刻な問題につながっていくこともあるのです。震災の後、子どもたちの心のケアについて、ずいぶんクローズアップされてきました。先日仙台の方と話した時には、ますます深刻さを増しているお子さんも少なくないということを耳にしました。
被災していない子どもたちでも、東日本大震災後のテレビの映像を見ているだけで、ショックを受けてしまい、ストレスを感じていた子どもがたくさんいます。心の問題は、そのようにとてもデリケートなことです。また、簡単に改善されないこともあります。
「子どもの心を守る」ということを考えるには、子どもの「SOS」を受け止める必要があります。この本ではまず、「子どものサイン」がどのように発せられるか書かれています。
そして何よりも、子どもだけでなく、保護者や支援する人も自分の心のバランスをケアしていく必要性が書かれています。
大人は泣いてはいけないのではないのです。大人だってつらくなることがあるのです。子どもがつらいのだから、自分は我慢するというより、自分もつらくなったら、ひとりで抱え込まないで対処する方法を考えると良いですね。
ぜひ、対処法なども参考にしてほしい1冊です。(わかば)
- 2016年1月17日防災を考えるコラム
平成7年1月17日 午前5時46分に発生した阪神・淡路大震災から、今日で21年目を迎えます。当時赤ちゃんだった子どもたちも成人しました。神戸の街はみごとな復興を遂げましたが、その一方で震災の傷跡は今も残り、その一部は神戸港震災メモリアルパーク(写真)として被災時の状況をとどめた状態で保存・公開されています。
当時大阪市北部に暮らしていたぴっぴスタッフのずきんちゃんも、大きな揺れ(震度4)を経験しました。それから21年を経ても、その日のことははっきりと蘇ります。この機会にブログに書き、皆さんの参考にしていただければと思います。
発災時は冬の早朝、朝5時46分。まだ真っ暗な中、1歳になったばかりの子どもを挟んで親子三人、寝室で川の字になって寝ていました。そんな中、突如突き上げるような地鳴りがし、激しい揺れが始まりました。はっと目が覚めましたが、あまりの揺れに体が動きません。隣で、パパが子どもに覆いかぶさって守っているのが見えました。
揺れが収まってからそろそろと起きだし、ライトをつけて隣の部屋を見ると、室内に物が散乱し、本は全て本棚から落ちていました。食器棚の扉は開かなかったので食器類は落ちませんでしたが、棚の中で割れているようすが見えました。後から友人たちと話すと、テレビは飛び、冷蔵庫は「歩いた」とのこと。私はたまたま、寝室に何も家具を置いていなかったので、助かったのでした。
少し離れた所に暮らす実家に電話をしましたが、通じません。しばらくは停電のためテレビもつかず、どれほどの被害なのか全体の状況がわかりませんでした。今ならとっさにスマホをとってツイッターやFacebookを見たかもしれませんが、当時はSNSも無かったのです。玄関から外に出て見ると、道路が割れて盛り上がっていました。
そんな中、パパは翌々日から海外出張に行ってしまい、母子ふたりが残りました(関東方面への交通はストップしていなかったのです)。それからも断続的に余震は続く中、いつも不安でした。お風呂は扉を開けて入浴し、枕元に靴と懐中電灯を置いて眠りました。やがて、災害の全容がニュースなどで明らかになり、毎日報道される死者数は刻々と増えて行きました。
大阪市(北部)―神戸市(市街中心地)間は約30km。浜松―菊川間ほどの距離でしょうか。地球規模で考えれば誤差くらいでしかない距離ですが、被害の状況は大きく異なっていました。それからの日々のことや友人たちのことなど、まだまだ書きたいことは尽きませんが、ここまでとします。そして、現在子育て中の方たちに「いつか必ず来る災害のために備えておく」ことを強くすすめたいと思います。
震災のようすはこちらのアーカイヴで見ることができます。
(ずきんちゃん)
- 2016年1月14日
コンサートだけど、避難訓練?
2016年2月28日(日)にアクトシティ浜松中ホールにて、『避難訓練コンサート』が開催されます。
浜松市消防音楽隊が出演する本物のコンサートなのですが、普通のコンサートとちょっと違うのは、途中に地震(想定)が発生すること。
スタッフの避難誘導に従って、観客全員が会場の外まで実際に避難をします。この避難訓練は、観客の防災意識の向上はもちろんですが、会場側のスタッフが実際に観客を避難誘導を体験する機会という役割も大きいですね。
コンサート会場などの閉ざされた空間に大勢の観客が集まっているときに、もしも地震が起こったらパニックになってしまうことが考えられます。
混乱時は「マニュアル」通りに出来るとは限りませんから、実際に体験しておくことはとても大事なことだと思います。この、ちょっと変わった『避難訓練コンサート』の鑑賞?参加?は無料です。
整理券が必要で一般配付が1月18日(月)からとなっています。詳しい内容は、「ぴっぴのイベントカレンダー」を見てくださいね。
はっぴー☆
- 2016年1月7日他団体の講座・催し情報
1月9日(土)、新年を飾る消防の出初め式が行なわれます。
梯子乗りは出初式ならではの技。音楽隊も参加する消防車両の行進やイベント最後の一斉放水は見応えがありそうです。体験コーナーもあるので、家族で参加してみてはいかがですか?【日時】2016年1月9日(土)9:30~12:00
【会場】アクトシティ浜松展示イベントホール及び周辺( 浜松市中区板屋町111-1)
【内容】式典9:30~10:30 (アクトシティ浜松 展示イベントホール)、
ふれあい広場9:30~11:00
ペンシルバルーン、地震体験車・ミニ消防車乗車体験、消防特殊車両の展示、梯子乗り演技、救助訓練及び消火訓練の展示、
徒歩、車両分列行進11:00~11:25、
一斉放水11:35~11:40※雨天の場合は屋外イベントを中止にする事もあります。
※周辺道路では交通規制があります。
問合せ先:浜松市消防局 消防総務課
tel:053-475-7523
『まもり、備え、つながり 私たちにできること・・・』 シンポジウム
2015年12月31日1月16日(土) なゆた浜北ホールでシンポジウムが行われます。私もぴっぴとしてパネリストで出ます。
ぴっぴは2006年から「子どもを守る防災ネットワーク事業」を始めたのですが、その際に防災の専門家でもある災害ボランティアコーディネーターや社会福祉協議会のみなさんとは連携をとらせていただきこれまでに長いお付き合いをさせていただいています。
この度はNHKエグゼクティブアナウンサーの畠山智之氏が特別講演をされます。以前は「ニュース7」「ニュース9」などのキャスターをされてきたアナウンサーで震災後の2012年から2014年まで仙台放送局に異動しニュース番組を担当されていました。災害地の話を報道関係者の立場から伺うことができるでしょう。
また、市長がパネリストとして登壇されます。コーディネーターは認定特定非営利活動法人レスキューストックヤードの浦野さん。彼女も長く東北で活動されてきたおひとりです。
様々な立場でパネリストが「備えよう災害に、助け合おう地域の輪」を語られることでしょう。ぜひご参加ください。
----------------------------------------------------------
『まもり、備え、つながり 私たちにできること・・・』
第1部 特別講演 「被災地の現実と私たちにできること」
講師 NHKアナウンサー 畠山 智之 氏
第2部 シンポジウム「備えよう災害に、助け合おう地域の輪」
コーディネーター 認定特定非営利活動法人レスキューストックヤード
常務理事 浦野 愛 氏
パネリスト 浜松市長 鈴木 康友 氏
常葉大学 社会貢献・ボランティアセンター「HUVOC」
NPO法人はままつ子育てネットワークぴっぴ 原田 博子 氏
浜松市災害ボランティア連絡会 鈴木 直之 氏
開催日時: 平成28年1月16日 (土) 13:30 ~ 16:00
開催場所: なゆた浜北ホール(浜松市浜北区貴布祢3000/遠鉄浜北駅徒歩1分)
参加費: 無料
定 員: 400名(定員になり次第締め切ります)
募集期間: 平成28年1月15日 まで
申込み方法:参加ご希望の方はメール・お電話でお申込みください。メールでのお申込みの際には、所属団体、参加代表者名、参加人数、連絡先をお知らせください。
浜松市社協 地域支援課 TEL:053-453-0580 FAX:053-452-9218
MAIL:bosai@hsyakyou.or.jp
防災とボランティア週間啓発事業 特別講演&シンポジウムについて
<hiro>
第11回静岡県内外のボランティアによる救援活動のための図上訓練
2015年12月26日見聞録・体験記平成27年12月12~13日、「第11回静岡県内外のボランティアによる救援活動のための図上訓練」が静岡市民文化会館にて開催されました。ぴっぴからは、ワーキンググループとして理事長の原田が参加。また、プレイヤーとしてスタッフ寺内(中区災害ボランティア連絡会副代表)が参加しました。二日間にわたるこの訓練は三年連続事業であり、一年目で訓練した内容を引き継いでの二年目となります。今年度は県内から122名、県外から60名、支援チーム31名が参加。さらに、ビジターとして50名が参加しました。子育て支援の活動をしているぴっぴが、こうした場に参加して子育て家庭の視点を織り込むことはとても重要なことだと考えています。
訓練は座学からスタートし、まずは前回の取り組みの成果を共有。続いて、事例提供として「2015年度地区防災計画モデル地区」となった修善寺ニュータウン自主防災会会長・谷村彦太郎氏の発表がありました。また、静岡県内の連携支援体制に関する情報提供として「静岡県災害ボランティア本部・情報センター支援チーム」についての対談がありました。
続いては実際に地区ごとのプレイヤーがチームとなり、ワークショップを行います。ワークショップの流れは「災害時における地域の困りごと」を再確認することから、地域でできる防災プログラムづくりへとつながります。
災害時に想定される困りごとは、地域特性によって異なります。中区・東区合同チームの場合は、「避難所のキャパシティが足りず、避難者があふれる」「支援物資が足りない」「外国人に情報が届かない」などいろいろな困りごとを想定しましたが、中でも「在宅避難者に支援物資、情報が届かない」ことがクローズアップされました。避難所があふれれば、十分に暮らせる状態でなくても自宅にいなければならない人が増えるでしょう。小さい子どもがいる家庭は?アレルギーのある子の場合は?それぞれに困りごとがあります。物資の配給があったとしても、その情報が無ければ受け取ることはできません。さて、災害時にこうした状況に陥ることを防ぐには、平常時にどのような防災プログラムを実施することが有効なのでしょうか。ワークショップでは、さまざまな案が出されました。この案を各地域の活動に持ち帰り、いかに来年度以降の活動につなげるか?この訓練の成果をもとに、災害ボランティアは次年度の活動内容を決定していきます。
災害時には、多数の「災害ボランティア」が被災地域を救うために訪れるということ、そして、彼ら災害ボランティアを受け入れ、活動支援する「災害ボランティアコーディネーター」たちが、皆さんの地域にもいるということを、子育て中の皆さんもぜひ知っておいてくださいね。
(ずきんちゃん)
- 2015年12月25日
12月19日(土)午前中に西都台小学校PTA主催の防災講座でワークショップを行いました。場所は体育館。当日の気は晴れ。風は少々強かったのですが、この時期にしては寒いという状況ではありませんでした。PTA主催とあって、たくさんの保護者の方々が主体となって準備を進め、ぴっぴのワークショップの補助にもついてくれました。
東日本大震災から5年目を迎え意識の風化を防ぐことや今年の水害を含めてたくさんの自然災害が起きたことから、様々な災害にいかに備えておくかが課題となっています。子どもたちにも咄嗟の判断や様々な災害を回避するための知恵をインプットしておいてもらおうと、まずは講座で学び、その後は、楽しく学ぶワークショップを行いました。
ぴっぴは新聞紙でスリッパ作り、ごみ袋でカッパ、○×クイズと3ヶ所でグループに分かれた1~6年生の参加者80名ほどの子どもたちを順繰りに迎えました。
西区役所からは防災トイレや食料など様々な防災用品の展示。そしてゆるキャラ家康くんの登場も(少し背が高かった)。
どれも大きく滞ることなく子どもたちは素直に学んでくれたようです。
学校は高台にありますが、各家庭は下ったところに点在しているとのこと。災害が真冬に起きれば指定避難所である小学校はもちろんたくさんの人が集まることになります。しかし、電気もガスも当然停止状態となれば、やはり底冷えはしてきます。
いざという時の知恵や知識は常に持っているべきですが、何も起きず平和を祈るばかりです。
<hiro>
- 2015年12月14日本の紹介
災害というと、「地震」「津波」と思いつく方も多いのですが、2014年の御嶽山の噴火のように、「噴火」「火災」「風水害」「雷」など、日本ではたくさんの災害のリスクがあります。
この本を作っているのが「山と渓谷社」というだけに、アウトドアの視点から、さまざまなアドバイスがあります。
例えば「様子見は悪習!!多くの人が揺れを感じた際、収まるのを待つ習慣がある。余震なのか本震なのかわからない状況では、これは悪習で、揺れを感じたらまずこうどうしなければならない。」と書かれています。
災害時の心理で「なんとかなるだろう」と考えてしまうという「正常性バイアス」というものがあります。自分にとって都合が悪い情報を無視ようとする特性が人にはあります。こういう時、大切なのは、「率先避難者になる」ということです。正常性バイアスが働いて、動かない人も、誰かひとりでも「危ないから逃げろ」と声をかけ逃げ始めると、みんなも逃げ始めるようになるのです。この本には、地震だけでなく、様々な災害を想定した備えや、いざという時煮どのように行動すればよいかが書かれています。アウトドアの知恵は、災害時にとても役立つものです。
(わかば)
- 2015年12月11日ぼうさいぴっぴ
12月6日(日)は、各地で地域防災訓練が行われました。朝9時に、携帯やスマートフォンが、訓練の緊急速報の音が鳴って驚いた方も多いのではないですか?
12月第1日曜日は、地域防災訓練の日であり、それに合わせて、貴布祢1~3区の子供会のみなさんと防災講座を行うのも、今年で4回目となりました。講座の内容は、毎年違うものを行っているのですが、今年は「災害は、いつ、どこで、どのようなものにあうのかわからない」というテーマで、日頃からいざという時にどんな行動をとるのが良いのか、どんな備えをしておくとよいのか、みんなで一緒に考えました。
このような講座も大切ですが、地域防災訓練のような訓練も大切なもののひとつです。スポーツをする時に一生懸命練習するように、防災も、何度も訓練しておくことで、いざという時に冷静に判断し、行動することができます。防災について学びながら、訓練も合わせて行うために、機会があれば積極的に参加してほしいものです。
講座の中で、たくさんのお話をしましたが、その中のひとつで良いから、家族と話したり、自分たちはどうすれば良いか考えたりするきっかけになってくれたらうれしいです。(わかば)
- 2015年12月10日防災教育プログラム&教材の開発
これまで「減災トランプ」体験会の場でたくさんの子どもたちに体験して貰い、意見や感想を貰ったことから、伝わりづらかった言葉や絵についても改善を重ね、よりわかりやすいものに改善してきました。また、ゲーム体験の場では、私たちが気づかなかったような視点を子どもたちに教えてもらうこともありました。
こうして、ほぼ完成版となった「減災トランプ」を持って、11月20日に最後の体験会を開催しました。今回体験してくれたのは、浜北の「きじの里放課後児童クラブ」1~2年生の子どもたちです。これまでの体験会から変えた点は、「減災トランプ」のために開発したオリジナルのゲームではなく、誰もが一度は遊んだことのある「7並べ」や「神経衰弱」に、少しアレンジを加えて遊んだこと。
ポピュラーなゲームなのですぐに遊びに入り、災害についてもしっかり考えているようすです。助けあったり、智恵を出し合ったり、じっと考えたり…、子どもそれぞれ自分なりに「減災トランプ」を受け止めてくれていました。
みんなで、地震が来た時に身を守る「だんご虫のポーズ」を本当にやってみる場面もありましたよ。
本事業では、予定していた体験会を全て終え、データを整える作業に入ります。完成版の「減災トランプ」をお披露目できる日も近付きました。
===============
減災トランプの開発プロジェクトについて、静岡新聞(12月3日朝刊)に掲載されました。※静岡新聞社掲載許諾済
※この事業は「静岡県社会福祉協議会ふれあい基金 子育て支援実践交流会」および「ふじのくにNPO活動助成事業費補助金」助成事業です。
(ずきんちゃん)
- 2015年12月7日防災豆知識
先日行われた国連の会議で、11月5日が「世界津波の日」と制定されました
11月5日は「稲むらの火」の話のもとになった安政南海地震が発生した日です。
東日本大震災のあとに、津波防災の日と制定されていましたが、今回「世界津波の日」と制定されたことで、日本国内のみならず、津波への備えを世界各国で考える国際デーとなりました。はっぴー☆
- 2015年11月30日防災豆知識
明日12月1日は地域防災の日。
避難場所・避難経路・安否確認方法のチェックや、備蓄品・持出し品・安全な家具の配置や固定の見直しなど、家族で防災に取り組みましょう。
また、静岡県では毎年12月第一週日曜日を「地域防災訓練の日」と定めており、今年度は12月6日に県内各地で防災訓練が実施されます。浜松市では市内の自主防災隊が主体となって訓練を実施します。
隊によっては、既に11月に行ったところや、6日以降の日程を予定しているところもありますが、実施日程、時間、場所などは地域の回覧板や掲示板で確認して下さい。また、浜松市のホームページにも掲載されています。
災害が起きた時に、共に協力しながら乗り越えていく人々に出会えるチャンスです。是非、家族で参加したいですね。ご近所の顔ぶれを知り、また自分達の家族を知ってもらい、お互いにどんな手助けが必要なのかを知りあう良い機会にもなります。
12月6日には NTT災害用伝言ダイヤル「171」と災害用伝言版(web171)を体験することができます。いざという時に冷静に操作できるよう、前もって経験しておけば安心です。
また、午前9時ごろには緊急速報メールの訓練配信があります。携帯電話やスマートフォンが一斉に鳴ります。配信音などをよく聴いて受信してみましょう。
季節も変わり、子どもたちも大きくなっています。家族それぞれの行動範囲も変わり、必要な物は刻々と変化していきます。
防災訓練に参加した後は、我が家の備えの総点検も忘れずに!
新しい年を迎える準備にもなりますね!
<やまねくん>
- 2015年11月23日
11月19日月から携帯各社が、エリアメール&緊急速報メールで「特別警報」の配信を始めました。
携帯から「緊急速報メール」により警報音が突然鳴り響き驚かされることがありますね。ご存知のように、これまでは気象庁が発表する「緊急地震速報」や「津波警報」、各自治体が住民に避難勧告などを発令する「災害・避難情報」が配信されていました。それに「特別警報」も加わりました。
気象庁は、警報の発表基準をはるかに超える豪雨、暴風、高潮、波浪、暴風雪、大雪が予想される場合に平成25年8月30日から「特別警報」としての運用を開始しています。これに少し遅れて携帯が連動する形となりました。
「特別警報」は命が危険にさらされる可能性がより高い場合の警報です。ただちに行動を起こす必要があります。 東日本大震災の際に“私は大丈夫”と行動を起こさなかったために災害に遭った人が数多くいたことは知られています。行動を起こして何もなかったら“良かった”で終われば済むことですから、侮らずまずはひとりでもアクションですね。
hiro
参考 :特別警報について 国土交通省 気象庁
- 2015年11月17日防災教育プログラム&教材の開発
2015年11月7日、静岡大学浜松キャンパスの大学祭「テクノフェスタin浜松」に出展し、試作版「ぴっぴ家族の減災トランプ」を子どもたちに体験して貰いました。
プレイリーダーとして、トランプ開発プロジェクトメンバーの“おかみさん”こと木俣さん(いなさプレーパーク代表)と、あそびコーディネーターの山本さん(シンプリィ・ショップ店主)のお二人が、子どもたちをリード。会場で初めて会った小学生同士、最初はちょっと緊張したようすでも、あっと言う間にうちとけあい、わいわいにぎやかな雰囲気になりました。
ゲームの中で「災害時の困りごとにどう対策すればいいだろう?」と一生懸命考えるうち、いつの間にか皆でことばを交わし合い、協力しあっていました。また、子どもたちを連れてきたパパ&ママや、きょうだいも参加し、大人と子どもが一緒になってゲームする場面もありました。そして、お互いに智恵を出し合い「一緒に助かろう」という連帯感を持つ雰囲気になりました。ゲーム機ではなく、人と人が同じ空間で対面して遊ぶ場ならではの良さが発揮されていたのではないかと思います。
子どもたちは「ふつうのトランプと違って、おもしろかった!」「いろいろなことが知れてよかった!」など、とても興味を持ってくれたようです。最後に、ごほうび用にぴっぴが作った“勇者のカード”を貰って、ニコニコ。カードに隠された“智恵のことば”を見つけてくれたかな?
トランプについて、静岡大学の教授や学生の方々も、とても関心を持ってくださり、ご意見・ご協力をいただきました。また、開催中に静岡大学テレビが取材に来てくれました。有難うございました!体験会をもとにカードに改善を重ね、「減災トランプ」完成版の制作を目指していきます。
=============
※減災トランプの開発プロジェクトについて、中日新聞(11月6日朝刊)に掲載されました。
(中日新聞社許諾済み)
※この事業は「静岡県社会福祉協議会ふれあい基金 子育て支援実践交流会」および「ふじのくにNPO活動助成事業費補助金」助成事業です。
(ずきんちゃん)
『千年に一度の大地震・大津波に備える~古文書・伝承に読む先人の教え~』
2015年11月9日本の紹介浜名湖が、明応東海地震の時に今切ができ、その後宝永地震で広がったことをご存知の方は多いでしょう。それによって、現在の北区三ヶ日辺りでは「塩害」で苦しんだということを以前紹介しました。
古くからの記録を調べてみると、静岡県は、何度も何度も大地震や富士山の噴火による被災をしています。また、近年では風水害も増えています。
災害に備えるためには、地域の伝承がとても参考になります。
過去の大地震のときに、津波がどこまで来たか、どのような被害があったかということと、ハザードマップを見比べてみると、ハザードマップだけを見て安心してはいけないという場合もあります。(決して、ハザードマップが当てにならないということをいっているのではありません。)
この本は、静岡県に視点をおいている災害の歴史本です。静岡をクローズアップして、これだけの記録が書かれているのを読むと、自分の住んでいるところや生活圏では、過去にどのような災害が起こっているのか、もっと知りたくなります。もし、そのような記録があるなら、今後も同じような被害が出るようなこともあるのかもしれないと考え、備えていきたいと思うからです。
また、現在では津波が起こった時に避難するために、避難タワーや津波避難マウントを造っていますが、昔は、海岸近くの小高い丘の上の寺院などが避難場所となっていたようです。そういうところで命が助かったという話が残っていると、自分がいざという時にどこに避難すれば良いか考えるヒントになりそうですね。
可美地区では、「地震が起きたら伊場山まで逃げろ」という伝承が残っているそうです。私たちは、このような伝承を次の世代に伝えていく必要があるのではないでしょうか。しずおかの文化新書10 千年に一度の大地震・大津波に備える〜古文書・伝承に読む先人の教え〜posted with amazlet at 19.04.24都司 嘉宣 松田 香代子 鈴木 啓造 鈴木 大治 カーコスキー 朱美 鈴木 一記 八木 洋行
静岡県文化財団
売り上げランキング: 178,902(わかば)
- 2015年11月1日防災豆知識
ハロウィンが終われば、次のお楽しみはクリスマス。クリスマスのお菓子と言えば、ドイツの伝統的なお菓子シュトーレン。
クリスマスを待ちながら、何週間も前から、薄くスライスして少しずついただきます。日持ちがするのは、ラム酒漬けにしたドライフルーツを大量に使用していること、溶かしバターを何度も塗り重ね、最後に全体に粉砂糖をたっぷりまぶしてコーティングするという作り方に秘密があります。伝統的な作り方の中に、長期保存のテクニックが組み込まれています。
日本にも長期保存が可能なお菓子があります。保存がきき、エネルギー補給にもぴったりで登山などの携帯食としても重宝なのか羊羹です。
羊羹は、小豆・砂糖・寒天を主原材料に、100℃を超える温度で長時間煉っているので微生物が発生しにくく、また砂糖の含有量が多く、微生物が増殖しにくいことから、品質の変化が少ないとされています。砂糖が食品の水分を抱え込み、カビや細菌などの微生物が必要とする水分を奪うからと言われています。ある和菓子メーカーでは、賞味期限を1年とし、賞味期限過ぎても1年間は安全だと公表しています。
さて、ご飯が余ると、ラップに包んで冷凍庫へ、再び食べる前にレンジでチンして・・・というのが今風ですが、昔は余ったご飯は水で軽く洗ってぬめりを取り、天日で乾燥させて保存食としていました。これが糒(ほしいい)でお湯や水でもどして食べます。いわゆるアルファー米に近いものになります。
弥生時代に米作りが始まって以来、保存食として存在し、飛鳥時代の倉庫令では糒の保存期間は20年と設定されていて、伊勢神宮の式年遷宮もこの保存期間が元となったという説もあります。その他、戦いや旅の携帯食として使われていましたが、大きな自然災害に見舞われている現代に、この保存力(?)が見直され注目されています。
風土の違いや温暖化の影響などで、乾燥の度合や保存可能期間等などが変わってくるかと思いますが、古代に思いをはせて保存食づくりにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
<やまねくん>
- 2015年10月30日
開発中の減災トランプを使って、実際に子どもたちに遊んでもらう会の二回目を実施しました。今回は、北区細江町の「ひまわりクラブ」に協力をいただき、小学三、四年生10人にトランプゲームを体験してもらいました。
指導者・木俣さんは、放課後児童会の指導員であり、いなさプレーパークの代表でもあります。長年、子どもたちの遊びの場を生み出す活動をしてきました。今回は、遊びを通して子どもたちに防災のことを伝えるという目的があるので、最初にトランプが伝える「災害」について子どもたちに語りかけました。
子どもたちは、はじめて見る「減災トランプ」に強く惹きつけられたようす。新しい遊びのルールをすぐに理解し、積極的に遊んでいました。そして、ゲームの中で、お互いに考えやヒントを言い合っていました。
ゲームについては、どの子も「たのしかった」と答えてくれました。また、いのちを守ることについて気づいたことが「たくさんあった」と答えてくれました。ひまわりクラブの三、四年生の皆さん、ありがとう!
さて、2回のお試し会を経て、いよいよ次回は公開体験会です。来週末に開催される、静岡大学浜松キャンパスの大学祭「テクノフェスタ浜松」に出展させていただきます。できるだけ多くの子どもたちにこの減災トランプを体験してほしいです!
11/7(土)10:00~12:00の間、5号館3階 第一会議室で開催。小学生なら誰でも参加できます。予約不要、参加無料です。
◎トランプゲームで防災マスターになろう!inテクノフェスタ浜松
(ずきんちゃん)
■母体となる事業「子どもを守る防災教育でつなぐ子育て支援の輪」
※この事業は「静岡県社会福祉協議会ふれあい基金 子育て支援実践交流会」および「ふじのくにNPO活動助成事業費補助金」助成事業です。
- 2015年10月19日防災グッズ
近年、火山噴火、台風による水害などまれに見る大災害が起きています。
災害が起きるとふと「わが家は大丈夫だったかな?」と備蓄のことや持ち出し品などチェックをいれることになります。しかし、新しい備蓄の考え方として、いざという時のために数年もストックしておくのではなく、備蓄しながらもふだんからそれを使い回して食べたら買い足すことを繰り返す方法、ローリングストック法が一般的になってきました。
備蓄品として見つけた食品を紹介します。
この春、ハウス食品が発売された“ハウス「LLヒートレスカレー」<温めずにおいしい野菜カレー>”です。
現在、様々なレトルトパックが販売されていますが、賞味期間5年6ヶ月と長期保存が可能です。また、災害時、温めないとおいしくないというレトルトパックが多い中、そのまま食べられるのは便利ですね。ただし、先程記載しましたが、ローリングストック法という観点からこれもできるだけ同様に使い回していくという考え方でいかがでしょう?カレーの好きなご家庭は多いでしょうから。
<hiro>
※今後もこうした食品があれば紹介していく予定です。
- 2015年10月12日防災教育プログラム&教材の開発
さて、ぴっぴが開発中の減災トランプは、ついに試作版が完成しました!カード一枚一枚に、わかりやすい絵と文章で災害に関係する事柄を盛り込みました。普通のカードとして「七並べ」や「ババ抜き」などのトランプゲームができるだけでなく、「減災トランプ」ならではのオリジナルな遊びもいろいろ考案しました。
子どもたちは、このトランプで楽しく遊べるでしょうか?また、トランプに書かれた情報は、子ども達に災害のことをきちんと伝え、学びのきっかけとなってくれるでしょうか?これらのことを検証するため、これからは実際に保育園や放課後児童会などに出向き、トランプの試行会も行います。
第一回として、南区の「なかよし第二保育園」さんが協力してくださり、10月5日に試行会の場を持つことができました。今回の指導者・山本さんのゆったりした声かけで始まり、子ども達はカードの世界にんぐんぐひきこまれていきます。どの子も一生懸命考え、自分のことばで話し、ゲームに参加してくれました。
災害を経験したことがない子どもたちにとって、災害によってどのようなことが起こるのか、私たちは何に困ることになるのか、理解することは難しいものでしょう。ですが、ニュース映像などを見たり、家庭でパパやママと話したり、または学校で避難訓練をすることで、子どもたちの中にさまざまなイメージは蓄積されています。ゲーム形式で遊び、その中で考えることによって、そうした断片的なイメージが「災害から生きのびるための智恵」としてひとつにまとまっていく助けになれば良いと思いました。
試行会は会場や子どもの年齢層を変えて、今後も行います。また、11月7日(土)には静岡大学テクノフェスタ会場内で、小学生を対象とした「減災トランプ」体験会を開催します。詳細が決定しだい、「ぴっぴ」でお知らせします。
※この事業は「静岡県社会福祉協議会ふれあい基金 子育て支援実践交流会」および「ふじのくにNPO活動助成事業費補助金」助成事業です。
(ずきんちゃん)
- 2015年10月8日本の紹介
東日本大震災の日以来、全線不通となっていましたが、2014年4月、全線で運転再開しました。
このことについて描かれている絵本『はしれさんてつ きぼうをのせて』は、昨年紹介しました。
今回の本は、東日本大震災後に著者が三陸鉄道に取材した話を漫画にしたものです。明治三陸津波で被災した地域に安全な交通機関が欲しいということでできたのが三陸鉄道だったのに、中でも一番頑丈だと思われていた島越駅が壊滅し、鉄道マンたちもショックを受けます。
しかし、震災から5日後には、被害のなかった区間とがれきを取り除けば鉄道を走らせることができる区間を、1週間無料で運行するということをしたのです。
被災後は、電気が通っていないので、電動の踏切が使えないので、人力で行う練習もしました。地域の人たちの心の支えでもある“さんてつ”だからこそ、1日も早い再開が必要だったのです。
東日本の大きな被害をうけたところではまだまだ復興が進んでいないそうですが、被災後の非日常の生活から、少しでも早く日常生活を取り戻してほしいものです。岩手県沿岸部を走る小さな鉄道
三陸鉄道 通称“さんてつ”さんてつ: 日本鉄道旅行地図帳 三陸鉄道 大震災の記録 (バンチコミックス)posted with amazlet at 19.04.24吉本 浩二
新潮社 (2012-03-09)
売り上げランキング: 65,674(わかば)
- 2015年10月5日本の紹介
この本は、小学生以上の子どもなら読め、家族で防災を学ぶためのテキストとして活用できます。難しい漢字にはルビがふってあります。難しいことばは、保護者が説明してあげると子どもと一緒に学べます。
まずは自分の家の近所や、自分の家や教室の中を見回して、地図を作るところから始まります。地図ができたらどこに危険なものがあるか、地震が起こった時にどのようは危険が発生するかを考えましょう。
災害に備えるためには、その危険性をよく知っておくことが大切です。そして、その危険が身近なところではどこに潜んでいて、いざとなったら、どのように対処すればよいかを知っておくことも大切です。よくアスリートなどが「イメージトレーニングする」ということがいわれますが、防災訓練もそのひとつです。イメージトレーニングをよくしておくと、いざという時に冷静な行動がとれるのです。この本には、イメージトレーニングするためのヒントとなることがたくさん書かれています。
さらに、子どもたちだけのためではなく、保護者も何ができるかということが書いてあります。保護者自身が備える事、保護者と学校で備えを考えることなど、家族だけでなく、周囲の人も巻き込んで防災について考えるきっかけになる本です。
(わかば)
- 2015年10月2日防災豆知識
先月の台風18号とそれに伴う集中豪雨では、浜松市内でも多くの浸水や冠水の被害が出ました。道路に水が溢れているのは分かっても、車に乗っているとどのくらいの水深があるのかは分かりづらく、前の車が通過していると大丈夫かなと思ってしまいがちです。
しかし、他の車が走っているからといっても、車によって車高や排気量がそれぞれ違うため、自分の車も大丈夫ということはありません!
乗用車だったらドアの下のラインが目安だそうです。マフラーから水が入ってこないように、アクセルを踏みっぱなしにするなどの走行テクニックも必要となります。
水が浸入してから脱出しようとしても水圧でドアが開かず閉じ込められてしまうことがあり大変危険です。車の修理にも多額の費用がかかります。だから、冠水した道路を車で走行しても大丈夫? の結論としては、「大丈夫ではない 避けるべき!!」です。道路が冠水・浸水している場合はムリして通過しようとせず、まずは避けることを考えましょう。
浜松市のホームページには、冠水の可能性のある地下道や道路が掲載されています。通勤経路や日常生活で使う道が、地形的に低く大雨の時に水がたまりやすいかを知っておくといいですね。
車が冠水して動かなくなってしまった時の対処法も参考にしてください。
はっぴー☆
- 2015年9月25日防災教育プログラム&教材の開発
先月、「子どもを守る防災教育でつなぐ子育て支援の輪」事業をスタートしたことを、このブログでお知らせしましたが、その後の経過報告です。
子どもたちに、どうすれば災害のことを伝えられるか?と、私たちは話し合いを重ねました。災害には地震だけでなく、気象災害や火災・風水害などさまざまな種類があること。災害を避けることはできなくても、とっさの行動によって命が助かること。そのために日頃から備え、防災グッズや備蓄品などを用意しておくこと。そして、日常生活の中で家族と話し合ったり、地域の人とつながったりしておくこと。…お話として語れば長くなり、子どもに集中して聞いてもらうのは難しいかもしれません。しかし、「遊び」の形で伝えれば集中が続きますし、イメージが残りやすいでしょう。
さまざまな要素・たくさんの情報を、ひとつの遊びに落とし込むために、私たちが選んだのは「トランプ」という形でした。54枚全ての面に、災害について考えるための情報を視覚的に盛り込みます。このトランプは、災害が起きたとき、できるだけ被害を小さくするための智恵を伝え、自分でも考えるためのヒントとなる「減災トランプ」です。私たちは、これを「ぴっぴ家族の減災トランプ」と名付けました。
「子どものための防災教育」を主眼としたトランプですが、子どもが使えるということは、もちろん大人も使えます。年齢により、また防災訓練などの経験により多様な活用ができるよう、遊び方についても独自に考案していきます。形になりはじめた「ぴっぴ家族の減災トランプ」を、皆さんにお披露目するときを楽しみに、企画をすすめていきます。
◎「子どもを守る防災教育でつなぐ子育て支援の輪」事業について
※この事業は「静岡県社会福祉協議会ふれあい基金 子育て支援実践交流会」および「ふじのくにNPO活動助成事業補助金」助成事業です。
(ずきんちゃん)
- 2015年9月21日防災グッズ
先日、浜松市では台風18号とそれに伴う集中豪雨で、多くの浸水や冠水の被害が出ました。しかし、災害はそれだけにとどまらず、北関東・東北ではさらなる被害が拡がりました。今なお避難を余儀なくされている方も多く、復興にはまだまだ時間とエネルギーが必要な状況です。TVニュースでは各地からボランティアの方々が入っている様子を紹介していましたが、今回被害の大きかった宮城県大崎市で作業をされていた南三陸町のボランティアさんが「東日本大震災の時には大変お世話になったので・・・」と話されていたのが印象的でした。
さて、今回の報道では、ペットと共に救助を待つ人々の姿が何度も放映されていました。ペットも家族、家族を守りたいという気持ちを考え、アウトドアグッズも災害時に活用できることから、犬用の靴とベストを紹介します。
グリップトレックス
危険だらけの地面から愛犬の足を守る犬用の靴です。もともとは、犬が人と一緒にアウトドアを楽しむためのグッズとして開発されました。岩などから愛犬の肉球を保護するオフロード用ブーツで4本の足を守ります。ペットに限らず、災害救助犬の現場でも活用されているそうです。
フローテーションベスト
愛犬とともに水遊びやカヌーを楽しむための犬用フローティングベストは、救命胴衣としても使用できます。
どちらもサイズも豊富に揃っています。詳しくはこちらを参考にしてください。<やまねくん>
- 2015年9月19日ぼうさいぴっぴ
9月6日(日)、元気な子どもたちと、地域のために一生懸命活動している大人たちがたくさん集まってくれて、楽しく防災講座を行いました。
この地域は、海からは距離があるのですが、近くに馬込川がありますから、最近多い水害の危険は無きにしも非ずというところです。子どもたちには、地震に対する備えだけではなく、災害にはいろいろな種類があり、それによってとる行動が違うことや、備えも違うということをお話しました。子どもも大人もたくさんの意見を出してくれて、みんなで共有できました。
ちょうど、8月の終わりに浜松で竜巻が発生したというニュースがあり、私たちの身近なところで災害が起こる可能性があるということを実感しやすい時期でもありました。さらに、講座のあった日から週が明けると、台風が東海地方を直撃し、浜松市内でも南側の地域を中心に大きな被害が出たことなどもありました。講座に参加してくれた皆さんが、備えを見直したり、冷静な行動をしたりして、講座でお話したことを少しでも役立ててくれたら良いなと思いました。風雨の強い時にどうしても外出しなければならない場合は、この日作ったカッパなども使ってくれるとうれしいです。
このように災害を避けることは難しいことなので、昔から「備えあれば憂いなし」というように、備えをしておくことは大切です。物を備えておくだけでなく、知恵も備えておいてほしいものです。そして、いざという時は冷静に行動したいものです。場合によっては安全な場所に避難することも必要です。避難するタイミングも、良く考える必要があります。先日の50年に1度の大雨による鬼怒川の決壊では、水害の恐ろしさを感じさせられました。このようなニュースをきっかけに、子どもも含めて、家族で災害時にはどのような行動をとるか、話をしてほしいと思います。(わかば)
- 2015年9月12日ぼうさいぴっぴ
昨年に引き続き、今年も地域防災訓練の日によんでいただきました。9月5日(土)、町のいろいろな役員さんたちが集まり、いざという時のためのお話とワークショップを行いました。
今回は、実際に被災された女性の声を紹介し、日頃からの地域のつながりや女性が防災組織の中に入り込むことの必要性を知ってもらいました。女性は、普段から子育てや介護などに関わることが多く、地域で過ごす時間も長いことが多いため、地域の人たちとのつながりが深く、いざという時にその知識と知恵を活かせば、非日常の避難所生活などにもとても役立つのです。防災組織は男性の名前が連なっていることが多いようですが、女性も参画していくことで、いざという時に様々な知恵を出し合えると良いですね。また、昨年に引き続き、新聞紙のスリッパ作りを行いました。いろいろなものを備えていても、結局持ち出せないこともあります。そんな時、身近にあるものを使って役立てる知恵があれば安心です。皆さんは新聞紙をいろいろなものにアレンジして使う方法をいくつ知っていますか?今のうちに考えたり調べたりして、いざという時に役立ててください。
(わかば)
- 2015年9月9日忘れない3.11
今月8日から9日にかけ、浜松市は豪雨のため冠水や浸水・土砂崩れなどが起こり、大変な状況となりました。
道路が川のように、駐車場は湖のようになり、河川の水位はあっという間に上昇してはんらん寸前となったようすから、水害に対する交通の脆弱さが改めて浮き彫りとなりました。
今回の豪雨による交通マヒで、大規模地震が起きた場合のことを思い浮かべ、不安になった方も多いのではないでしょうか。大規模地震発生時には、津波による浸水の他に、路面崩壊や液状化、停電で信号や踏切が動かないなど、車で避難する際の障害になる原因はさらに増えます。
災害時には、車での移動を控え、徒歩で避難することが原則です。ですが、実際の発災時には、送迎中の子どもを車に乗せているなど、すでに車に乗っている状態かもしれません。そんな時、どうすれば良いのでしょうか?
東日本大震災では、津波から逃れるために車で避難する方が大勢いました。その際、渋滞で身動きがとれなくなったり、車ごと津波に流されて閉じ込められたり、車ごと浮き上がったり、ということが多数起こりました。それらの証言映像は、NHKアーカイブスのサイトで見ることができます。
◎震災からわが身を守る・第一回 避難に車を使うべきか(NHKアーカイブス)
これらの証言を見た上で、改めて、運転中に災害にあった時にとるべき行動を見直してみましょう。
(以下、交通の方法に関する教則より抜粋)
=========
大地震が発生した場合、運転者は次のような措置を採るようにしましよう。
(1) 車を運転中に大地震が発生したとき
ア 急ハンドル、急ブレーキを避けるなど、できるだけ安全な方法により道路の左側に停止させること。
イ 停止後は、カーラジオ等により地震情報や交通情報を聞き、その情報や周囲の状況に応じて行動すること。
ウ 引き続き車を運転するときは、道路の損壊、信号機の作動停止、道路上の障害物などに十分注意すること。
エ 車を置いて避難するときは、できるだけ道路外の場所に移動しておくこと。やむを得ず道路上に置いて避難するときは、道路の左側に寄せて駐車し、エンジンを止め、エンジンキーは付けたままとし、窓を閉め、ドアはロックしないこと。駐車するときは、避難する人の通行や災害応急対策の実施の妨げとなるような場所には駐車しないこと。=========
自動車教習の教則本にも掲載されているので、運転する人なら一度は聞いたことのある手順ではありますが、いざという時この通りの行動ができるかどうかが、自分だけでなく他の人々の命にもかかわります。今いちど、肝に銘じておきたいですね。
(ずきんちゃん)
- 2015年9月3日本の紹介
岩手県では、漫画を通じて、県の文化や暮らしの魅力・情報発信をすすめる目的で地域振興プロジェクト「いわてマンガプロジェクト」が行われています。
そこで今回は、漫画を紹介します。防災の本は難しそうで苦手という方も、これならチャレンジしやすいのではないでしょうか。ゴーガイ! 岩手チャグチャグ新聞社 3号目 (KCデラックス BE LOVE)posted with amazlet at 15.07.25飛鳥 あると
講談社 (2011-10-13)
売り上げランキング: 123,915
日頃の岩手の様子と、震災後の様子が漫画を通してわかります。
震災後どのような問題が起こっているのか、実際の被災者の気持ちに近いものが感じ取れます。
内容は、岩手の架空の地方新聞社「岩手チャグチャグ新聞社」の女性記者が取材を通して、地域のさまざまな魅力を発見していきます。
全3巻(1号目~3号目)がありますが、『3号目』巻末の「特別編」には、著者の東日本大震災の経験を通して描かれている話となっています。また、特集記事が挟み込まれているのですが、実際に震災の後、岩手で子育て支援している人などの活動の様子や、復興の話が記事となっています。
電子書籍でも手に入るので、気軽に読んでみてください。(わかば)
- 2015年9月1日忘れない3.11
今日9月1日 深夜0時29分、静岡県西部を震源とした地震に、はっと目が覚めたという方も多いのではないでしょうか?浜松市では震度1~2の揺れで被害は無かったようですが、「防災の日」の小さな地震は「災害への備えを忘れないで」という注意喚起だったかのようにも思えてなりません。
この9月で、東日本大震災から4年と半年を数えます。発災があった年はマスメディアによる報道も多く、被災地に対して意識が向けられ、世間の防災意識は高まっていました。ですが、現在に至るまで徐々に震災関連報道の数も減り、意識から災害のことが遠のいてきています。岩手県・宮城県・福島県の3県で、被災した人や事故で被害を受けた人を対象にしたアンケート(NHKが2015年1月~2月に実施)では、約80%の人が「震災の風化」を感じているという調査結果があります。では、どんな場面で震災の風化を感じるか?という質問では、「政府の支援策」「メディアでのとりあげ方」「被災地以外の人との会話」などが上位となっていました。(参照:被災地700人へのアンケート調査)
日々、子育てや生活や仕事に追われている私たちは、次から次へと考えなければいけないことが多く、震災のことや被災地のこと、近い将来くると言われている南海トラフ地震への備えなどについて考えるのは後回しにしてしまいがちです。ですが、だからこそ、今日の「防災の日」のような機会に、家族や地域の人と災害時の備えについて話をしてみませんか。
「浜松市子育て情報サイトぴっぴ」の中で、この「ぴっぴの防災ブログ」を毎週更新していることで、防災も子育て生活の一部だと思ってもらえるといいなと考えています。そして、今年度、みんなで防災のことを考えたり備えたりできるための提案として、いくつかの事業をすすめています。こちらのブログでもそのようすをお知らせしていきますので、ぜひこれからも「ぴっぴの防災ブログ」をチェックしてくださいね。
(ずきんちゃん)
- 2015年8月31日本の紹介
災害というのは、地震だけではありません。津波、火災、火山の噴火、土砂災害、台風や竜巻などの風水害、豪雪などいろいろあります。
日本は、地震や火山活動が活発な場所にあり、地形的にも風水害が起こりやすいとも言われています。そんな日本で生活しているので、子どもたちにも、もしも災害が起こった時に、どのような行動をとればよいのかを、できることから教えておきたいものです。この図鑑には、いろいろな災害について説明されているので、自分たちの住むまちではどのような災害が起こりそうなのかを、知っておくために役立ちます。
また、避難する時、家にいた場合、学校にいた場合、屋外にいた場合というケース別で紹介されているので、子どもたちにもわかりやすいです。災害は、いつ、どこで、どのようなものが起こるのかわかりません。家族そろっている時ばかりではなく、子どもがひとりで行動するようになってきたら、毎日の行動範囲に合わせて、もしも災害が起こったらという想定をして、具体的に対策を考えておくと安心です。災害・防災図鑑―すべての災害から命を守るposted with amazlet at 14.09.29CeMI環境防災研究所
文溪堂
売り上げランキング: 821,195(わかば)
- 2015年8月30日防災豆知識
毎年9月1日は「防災の日」 その前後の8月30日から9月5日までは「防災週間」です。
静岡県に生まれた私は、9月1日の始業式の日に避難訓練と保護者への引き渡し訓練がセットで実施されるのが子どものころからの定番行事でした。
最近は2学期のスタートが8月終わりという園や学校が増えてきたことや、親の仕事等の実情に合わせて、引き渡し訓練の実施は参観会やPTA総会など保護者参加の行事のときに合わせて行われるようところも増えてきました。
日時があらかじめ決まっている引き渡し訓練ならば、親も仕事を休んだりと予定を調整ができます。
子どもたちも決められた時間に合わせて校庭や体育館などに整列した状態で待っています。待っている時間はせいぜい数十分ですし、迎えに来るものだと分かっているからだれも不安な顔をしていません。実際に災害が起こってしまった時には、訓練の通りにスムーズに引き渡しが終了することはまず無いでしょう。
それでも、年に1回の引き取り訓練をすることで、シナリオ通りに進まなかった時のことを考えるきっかけになっています。災害がいつ起きるか、その時にどこにいるかはわかりません。
自宅から園・学校までのルートに加えて、職場や出かけた先からの移動手段を考えておかないといけません。兄弟がいれば別々の場所にお迎えに行く必要も出てきます。
また、場合によってはすぐに迎えに行くことができないこともあります。連絡すら取れなくなる状況も考えられます。身内がいけない時は、友達の親や代理の人でいいのかなど、園や学校ごとにどんなルールになっているかを確認しておいた方がいいですね。はっぴー☆
- 2015年8月24日ぼうさいぴっぴ
佐鳴台小学校の毎年恒例PTA主催の夏イベント、今年のテーマが「防災」ということで、ぴっぴが講座とワークを実施しました。
講座では、日頃から防災会議をするなど、家族内で備えることも必要ですが、防災訓練に参加するなど、地域を良く知ることも大切なことや、災害時には小学生にもできることがあることなどを伝えました。
ワークでは、グループごとにサポーターが入って下さったおかげで、大人数にもかかわらず、全員がカッパとスリッパを完成させることができました。
瓦礫に見立てた卵パックの上を歩いてみました。
体育館は熱気に包まれましたが、大型扇風機4台がフル稼働、PTAの方からは、凍ったペットボトルが配布され、水分の補給を何回も促すなど、熱中症対策も万全で、無事終了することができました。日中の一番熱い時間帯に、こどもたちは集中力が途切れることなく、大変熱心に取り組んでくれていたことに感動しました。また頼もしくも思えました。
残り少ない夏休み、皆さんもお家で話合ってみてくださいね。
<やまねくん>
- 2015年8月17日
先回のブログで「地震保険」を紹介しましたが、今回は「地震保険」と併用して加入することになっている「火災保険」ついてのお話です。
火災保険は一般に火事による損害だけを補償するのではなく、様々な自然災害による損害も補償します。(自然災害の中でも、火災保険ではカバーできない地震・噴火・津波等の損害を補償するのが地震保険となります。)
火災保険で補償する損害の例
・風災 台風や暴風で窓ガラスが割れるなど、家屋や家財の損害
(竜巻も含む場合もあるので要確認)
・水害 台風や豪雨、融雪による洪水や高潮により家屋が一定以上の浸水をした場合
(豪雨による土砂崩れ、地滑り、がけ崩れ、土石流なども対象)
・ひょう災 ひょうで屋根が壊れたり、窓ガラスが割れるなどの損害
・雪害 豪雪や雪崩で屋根が落ちるなどの損害
・落雷 落雷によりテレビやパソコンなど家電製品やアンテナの破損
などが挙げられます。どの損害にどれだけの補償があるのかは、保険商品や契約内容によって違いがあります。加入している火災保険の契約内容を確認し、現状にあっているかどうかの再検討も必要です。不明な部分は保険会社に問い合わせてみましょう。
いざ災害が発生すると、保険証を失うことも考えられます。大きな災害の場合には契約の有無や内容を追跡してくれる「自然災害損保契約照会制度」がありますが、まずは保険証券の写真をスマートフォンなどに残したり、保険会社の連絡先を登録しメモしておくといいですね。
<やまねくん>
- 2015年8月10日
ライフイベントが多い子育て世代は、家族が増えたり、転居したりすることで家を新築、改築する機会が多くなるのではないでしょうか。そのような時に地震保険について考えることはありませんか?今回は地震保険について書いてみました。
地震保険とは
地震・噴火またはこれらによる津波を原因とする火災・損壊・埋没または流失による損害を補償する地震災害専用の保険を言います。地震保険の対象は居住用の建物と家財になります。契約期間は最長5年です。
加入について
地震保険は火災保険と併用して加入することになっており、単独の加入はできないのです。ただし、火災保険のみに加入している場合はそこに地震保険を付帯することはできます。地震保険は火災保険の保険金額の30~50%の割合で設定されます。ただし限度額があり、建物は5000万円、家財は1000万円までとなっています。また、地震保険はどこの保険会社で加入しても、保険料は同じです。
保険料について
地震保険の保険料は、保険対象である建物および家財を収容する建物の構造、所在地により算出されます。建物は木造か鉄筋・コンクリートかにより違ってきます。なにより気になるのは所在地です。近年、日本全国のどこかで地震や火山噴火が起こっています。静岡県は東海大地震が来ると以前より言われ、太平洋側地域(高知、和歌山、三重、東京都など)同様、地震保険が高い地域です。保険料が高く加入率が上がらないということで割引も考えられています。地震保険の契約期間によって長期契約であれば割引率が高く、建築年割引や耐震等級割引などもあります。
東日本大震災が起きてしまったこともあり、2014年に保険料の改定がありました。静岡県は保険料の高い地域ですが、だからといって加入しないで大規模災害が起きたときの打撃は大きいという面もあります。よく考えてみてはいかがでしょうか。
<hiro>
参考:財務省 地震保険
- 2015年8月3日他団体の講座・催し情報
帰省や旅行に、親子で出かけることが増える、この時期。いっぽう、夏休みも8月に入り、小学生は宿題の自由研究が気になるのでは?まだテーマが決まっていないなら、この機会に親子で防災について学べる場所を訪れてもいいですね。
地元・静岡をはじめ、日本各地のぜひ行ってみたい防災教育施設を紹介します。どの施設も、その地域で起きた災害や予想される被害に着目し、体験型の展示などを工夫しています。夏休み期間は、子どもを対象としたワークショップやイベントを実施するところも多く、興味を持って学べるでしょう。この夏、家族での帰省や旅行ルートのひとつに加えてみませんか。
▲写真は神戸の“人と防災未来センター”。外壁に、発災時の日付が大きく記されています
【静岡】
東海地震を知って備えるための、さまざまな体験コーナーが充実。夏休みは以下のようなイベントも開催。
◎静岡県地震防災センター こども地震防災教室<8/9 >
講座(要申し込み)、地震体験、クイズ・すごろくなど。
◎親子自由研究教室<8/11,19>
小学生と保護者・中学生を対象に、講話や体験などを実施。研究の進め方やまとめ方を学べる。
【愛知】
名古屋市港防災センター(名古屋市港区)
地震や台風などの自然災害に加え、火災についても学べる施設。消防ヘリコプターの試乗体験や消防自動車の展示もあり、子どもの興味を引き出す展示内容。
◎8/22-23はイベント「みなと防災フェスタ2015」を開催。
【神戸】
人と防災未来センター(神戸市中央区脇浜海岸通)
阪神・淡路大震災から得た知恵や知識を、再現展示や映像、語り部により発信する大規模施設。
◎7/18~8/30まで「夏休み防災未来学校」を開催中。さまざまなワークショップを体験できる(一部有料)。
●神戸ではこのほか、観光スポットであるメリケンパークにも「神戸港震災メモリアルパーク」を設置。阪神淡路大震災によって被災した港の一部が、災害直後そのままの状態で保存され、災害の凄まじさを伝えている。
【京都】
京都市市民防災センター(京都市南区西九条)
「都市型水害体験」や「4Dシアター 迫りくる地下街の恐怖」など、都市型災害を中心とした体験が特徴。
◎8/4~16まで「BOSAIサマ―フェスタ2015」を開催。キャラクターショーや消防体験もあり、楽しい内容。
【東京】
そなエリア東京(東京都江東区有明)
広大な防災公園の中にある防災体験学習施設。タブレット端末を使ったクイズで、地震発生後72時間の生存力をつける体験学習ツアーもできる。
【岩手】
三陸復興国立公園 震災メモリアルパーク中の浜(岩手県宮古市崎山)
東日本大震災の遺構を活用した初の施設。津波の高さを記した標識で、津波の脅威を体感できる。
(ずきんちゃん)
- 2015年8月1日防災教育プログラム&教材の開発
7月から、「子どもを守る防災教育でつなぐ子育て支援の輪」事業がスタートしました。この事業では、子どもが災害について知り、自分で考えることができるような、新しい防災教育プログラムと教材を開発します。
開発チームには、ぴっぴのスタッフに加え、「子育て支援」「遊び」「防災」をキーワードに、学童保育指導員やおもちゃコーディネーター、環境学習指導員、災害ボランティアコーディネーターなど、多彩な活動に携わる市民が運営委員として参加します。また、現在子育て中のお母さんデザイナーも開発に加わり、子どもにわかりやすく伝わる教材を一緒に考えていきます。
7月は事業スタート早々、3回の意見交換会を行いました。どうすれば、子どもたちに「災害」のことが伝わるのか、「自分の身を守ること」について考えてもらえるのか、毎回、白熱した意見交換になります。こうした場を通して、どのようなプログラムと教材が生まれてくるのでしょうか。進行のようすは適宜、このブログで報告していきます。
※この事業は「静岡県社会福祉協議会ふれあい基金 子育て支援実践交流会」および「ふじのくにNPO活動助成事業費補助金」助成事業です。
(ずきんちゃん)
- 2015年7月31日本の紹介
2014年8月に広島で起こった土砂災害や、9月に起こった木曽御嶽山の噴火、そして2015年5月の口永良部島の新岳の噴火など、このところ大きな災害が起こっています。
防災新常識大事典 (洋泉社MOOK)posted with amazlet at 15.06.01国崎信江
洋泉社 (2014-12-17)
売り上げランキング: 20,698そこからもわかるように、災害は地震や津波だけではありません。
私たちは、いつ、どこで、どんな災害に遭うかわからないのです。
東日本大震災後は、地震や津波に関する備えを中心にした防災本がたくさん出版されていたように感じます。しかし、実際には住んでいる地域によって、さまざまなパターンで防災を考え、備えて行く必要があります。
この本は、そういうことを踏まえて紹介されています。そして、これまで防災を考える時に常識と思われていたけれど、実際は違うということなども「新常識」として解説されているので、読みながら頭を切り替えていく必要があるかもしれません。
新しい防災知識を取り込んで、現在の備えを検証してみてください。(わかば)
『三毛猫ホームズのあの日まで・その日から~日本が揺れた日~』
2015年7月27日本の紹介赤川次郎さんの作品といえば「三毛猫ホームズシリーズ」のミステリーということで、「シリーズを制覇する」という勢いで学生の頃から読みまくっています。
若い方にも影響力のある著者が、朝日新聞夕刊で「三毛猫ホームズと芸術三昧!」という連載に、東日本大震災後に感じたことを発信したものです。三毛猫ホームズのあの日まで・その日から─日本が揺れた日 (光文社文庫)posted with amazlet at 19.04.24赤川 次郎
光文社 (2013-12-05)
売り上げランキング: 965,048東日本大震災後、「私たちにできることはなにか?」をそれぞれが考え、行動していました。著名人の方は、著名人の方にできること、一般の人は、一般の人にできることをやっていました。そして、今でも継続的に「なにか」をやっている人もたくさんいます。
4年経った現在も、まだまだ復興とは言えない状況のところもたくさんあります。著者は、被災地には日常生活に必要なものだけでなく、希望となるものが必要で、それが芸術活動ではないかといっています。復興が進まない現在も、傷ついた心や体を癒すものは必要ですね。著者は様々な舞台を紹介しながら、そのドラマを世相に重ねあわせて書いています。本当に批判すべきは何か、未来のために、自分は今、何をするべきかを考えたいものです。
著名人が東日本大震災について発信しているもので、これまでに紹介したブログも合わせてご覧ください。
★乙武 洋匡『希望 ~僕が被災地で考えたこと~』
★糸井 重里『夜は、待っている。』(わかば)
- 2015年7月25日防災豆知識
夏休みに入りました!!
川へ水遊びに行ったり、河川敷でバーベキューをしたりするも楽しみの一つです。河原は石がごろごろしていますし、泳ぐつもりはなくても水に入ることもあるかと思います。
ビーチサンダルやクロックスをはいている子も見かけますが、歩きにくそうだったり、脱げて水に流されてしまったりと大変そうです。
水の中は足元が不安定で、石がぐらついたり、コケが生えていて滑ったりすることもあるので、ウォーターシューズがあると重宝します。選ぶポイントとしては、かかとがあり、つま先までカバーしている物、足首にゴムが入ってフィットするものや、マジックベルト等で調整できるものがおすすめ です。 子どもはすぐに大きくなるから・・・と大き目を選びたいところですが、脱げると困りますし、安全重視でちょうどいいサイズのものにしてくださいね。
川の流れは思ったより速く思わず危険があります。水遊びをする予定の時には、できればライフジャケットも用意しましょう。
もちろん、 事故防止の大前提は「子どもから目を離さないこと」
こちら(↓)の情報も参考にしてくださいね。はっぴー☆
- 2015年7月17日防災グッズ
ぴっぴでは、防災の啓発グッズとして、いつも身近に携帯して、いざという時に役立てる「防災バンダナ」を作りました。
災害時には被災者それぞれが混乱した状況にあり、自分や自分の家族の状態などを周囲の人々に伝えておく余裕がなかったり、難しかったりする状況が予想されます。そんな時、「防災バンダナ」を身に付けるだけで、「乳幼児がいます」とか、「アレルギーがあります」など、メッセージを伝える事ができます。
メッセージが伝われば、お互いを思いやったり、お互いに協力し合うきっかけが生まれ、災害をを切り抜けるための大切な繋がりが作られていくことでしょう。
また、リーフレット「ぴっぴの防災バンダナ活用ガイド」には、いざという時に使えるアイディアが満載です。勿論、災害時だけではなく、日常の様々な場面で活用できますよ。
是非活用してみよう!!と思ったら、お問合せください。
ぴっぴの防災バンダナ(活用ガイド付) 1枚 700円
<やまねくん>
- 2015年7月14日ぼうさいぴっぴ
はるばる行ってきました!!北九州市!!
1週間前には台風が3つも発生し、「もしかして、イベント自体が中止になるのではないか?」と心配したのですが、台風の影響で蒸し暑さはあるものの、無事開催できました。しかも今回は、北九州市立男女共同参画センター・ムーブの開所20周年記念の「ムーブフェスタ2015」という記念すべき機会でした。こうなると、こちらも益々力が入ります。
さて、北九州はこれまで大きな地震があまりないものの、ちょうど3年前には「九州北部豪雨(平成24年7月11日~14日)」があり、現在も仮設生活を続けている方が30名以上いるという状況です。このように、「災害にはいろいろなものがある」ということを、最近特に多い『水害』にまつわるお話を中心にし、加えて防災ワークショップや、防災○×クイズを行いました。1時間という限られた時間でしたが、みなさんにどれだけ伝わったでしょうか。お話の中では、ぜひ、いざという時のために家族防災会議をしてくださいということも伝えましたが、ちょうど講座の2日後に、大分県を中心とした地震がありました。さらに、現在、台風11号も北上中です。「あの日の話が、再び参加された方たちによみがえったかな?」「防災講座の日の夜、家族で話し合った方たちには、役立っているかな?」と思っています。
この日、みなさんに伝えた「災害は、いつ、どこで、どんなものに遭うかわからない」ということを、常に頭の片隅に置いて、できる限りの備えをしておいてほしいものです。(わかば)
- 2015年7月9日講座・講演
7月4日、浜松市西区庄内協働センターにて「社会を明るくする運動・浜松市西区大会」というのがありました。法務省が主唱しているこの運動は
・犯罪や非行のない安全・安心な地域社会を築くための取組を進めよう
・犯罪や非行をした人たちの立ち直りを支えよう
を行動目標にしているものです。
毎年、様々なテーマで講師が講演をされるとのことですが、今年は防災について話してほしいというリクエストをいただき、「子どもを守る防災環境とは」ということでお話をすることにしました。対象者は区長、若手市会議員、自治会、保護司の方々など、とても堅いお役目の方々ばかり。今回はどちらかと言うと男性が多い雰囲気。300人ほどということでした。
講演では主として東日本大震災の被災時の時を思いだしてもらいながら、以下についてお話させていただきました。
1.知恵を働かせること 2.要援護者を知る 3.地域でつながりを作る
いざ、災害が起きた時に何も持ち出せず、近くのものを代用するには?自分とは違う立場の人が何に困るのか、何を望むのか? ご近所にどんな人たちが住んでいるのか?など予め知っていれば、助け合うことができます。ワークショップ「毛布で担架」も盛り込み、被災地の写真なども紹介しながらの1時間でした。
ぴっぴでの活動は、よりたくさんの人々がいざという時に助け合える共助ができることを啓発していくものだと思っています。地道な活動かもしれませんが、今後も行っていく予定です。
<hiro>
- 2015年6月30日
このブログでも、過去に何度か浜松市の「災害ボランティアコーディネーター」についてお伝えしてきました。災害ボランティアコーディネーターは、浜松市地域防災計画に定められた「ボランティア活動支援計画」に基づき、浜松市および各区の災害ボランティアセンターの運営に協力ができるよう、平時から連絡会を設けて協力・連携をすすめています。
これは、特別な資格がないとなれないものではありません。年に一度実施される養成講座を経て、各区の連絡会に参加すれば、誰でも「災害ボランティアコーディネーター」の仲間として迎えられます。
ですが、いざ災害となれば、(そして、無事に自分自身の身を助けることができ、ボランティアセンターの手伝いができる立場となれたら)、助けが必要な人々が「何に困っているか」「何を必要としているか」というニーズをキャッチしなければなりません。被災地支援の経験が豊富な方たちによると、この「ニーズ集め」が何よりも大切で、何よりも大変なことだと言います。
そのために、ボランティアコーディネーターは、どのような力をつけることが必要でしょうか。東日本大震災などにおける災害復興支援で実績のあるNPO法人“にいがた災害ボランティアネットワーク“理事長の李さんによると、大きく分けて以下の10の力が求められるといいます。
1.感じる力
2.うけとめる力
3.察する力
4.みつめる力
5.知る力
6.つくる力
7.まとめる力
8.つたえる力
9.つなぐ力
10.うながす力
さて、皆さんはどうでしょうか?「自分はこの力ならある」「でも、この力は少ないと思う」など、人それぞれ異なることでしょう。冒頭の写真は、約50人の災害ボランティアコーディネーター講習参加者が、自分の「強いと思う力」を上段に、「弱いと思う力」を下段に書いたものを集めたものです。人それぞれ、違いがあることは一目でわかります。そして、参加者の中でも子育て中のお母さんは「感じる力」「察する力」「受け止める力」が強いと思っている人が多い傾向が見られました。
ですが、それでいい、と、李さんは言います。「コーディネーターはチームワーク。自分に無い力を持っている人と補い合って働けばいいのです」と。
これら10の力を、さらに4つの領域にマッピングすると、次のようになります。
皆さんが「得意な力」と「不得意な力」に印をつけてみましょう。そして、他の力を持っていて、補い合える仲間を探しましょう。ひとりではできないことも、チ―ムで助け合いながら実現していく、これもボランティアコーディネーターにとって大切な力です。
※上記の資料はNPO法人にいがた災害ボランティアネットワーク理事長の李 仁鉄さんの了解を得て、同氏の講話を元に書き起こしたものです。
(ずきんちゃん)
- 2015年6月25日講座・講演
6月19日(金)、白羽町自治会からの依頼で、こらぼ講座『地域の防災力アップ講座』を開催しました。
白羽町は海から近い町です。東日本大震災から4年経った現在も、防災意識は高いという自治会長のお話通り、金曜日の夜、自治会の会合の後に開催したという状況の中、熱心に受講していただきました。白羽町自治会としては、東日本大震災以降は、年に数回の防災講座をさまざまな切り口で行ったり、図上訓練などを行ったりしてきたそうです。地域防災訓練などには、地域の人が100~200人集まっているということで、災害時の備えの重要性を、住民の方ひとりひとりが感じ、日常生活の中に防災があるのが伝わります。
今回は、3月の仙台で行われた『国連世界防災会議』の際に話題になっていた東日本大震災後に、被災地ではどのような状況だったかということや、実際に子どもたちをどのように守っていくかということを中心にお話しました。女性や子どもがトラブルに巻き込まれないようにするために、気をつけた方が良いことがいくつかあります。万が一の時には、同じようなトラブルが起こらないように配慮したいものです。そのためにも、女性自身が普段から防災組織に入り、訓練にも参加して、声をあげていってほしいと思います。
(わかば)
- 2015年6月22日本の紹介
日常生活の中で子どもたちに防災を教えるということで、ぴっぴの防災講座でもよくやっている「ダンゴ虫のポーズ」を、「くるりんだんごむし」ということでこの本でも紹介しています。そして、その「くるりんだんごむし」などを歌にしています。幼児でも歌いながらなら、楽しく覚えられそうですね。
防災献立レシピが紹介されているのですが、災害時と同じように、食器にラップやアルミ箔が敷かれ、その中に作った食事が盛り付けられているということが素晴らしいです。
なぜならば、災害時には食器を洗う水が確保できないこともあります。その場合は、ラップやアルミ箔を活用して、何度も食器を利用できるようにする工夫が必要な場合もあるのです。
そういう細かなこだわりがこの本にはあり、参考になります。
掲載されているレシピなどは、キャンプや野外でバーベキューをする時などに、実際に家族で作ってみるとよいです。『子どもと一緒に防災の本+防災おやつ&献立レシピ』
子どもと一緒に防災の本+防災おやつ&献立レシピposted with amazlet at 14.07.02坂本 廣子
フォーラムA
売り上げランキング: 404,150(わかば)
- 2015年6月20日他団体の講座・催し情報
夏休みは、様々な施設で親子向けのイベントが実施されます。
今年の地震、防災関連のイベントをピックアップしました。【 ストック食材で防災食 】
ストック食材で災害時に役立つ調理 料理コンテスト!!
2015年7月20日(月)
ガールスカウト浜松市協議会
TEL 053-433-7993
【 静岡地方気象台 お天気フェア 】
気象や地震の自然現象に関する実験などを行い、災害をもたらすこともある自然の力への理解を深め、防災意識の向上をめざします。
気象台の見学ができます。小学生(高学年)~一般向け
2015年7月26日(土)
静岡地方気象台 (静岡市駿河区曲金2-1-5)
TEL 054-286-6919
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/info/event/h26/kaki-event/tokyo.html
【 第2回防災危機管理展inはままつ 】
災害から…家族を守る、企業を守る、地域を守る
防災関連商品の展示即売、救急救命措置講習 、起震車体験 、講演会、非常食の試食 、津波シェルター展示、特殊車両の展示など
2015年7月31(金)・8月1(土)・2(日)
浜松市総合産業展示館 (浜松市東区流通元町20-2)
TEL 053-421-1311
【 親子地震防災教室 】
小学生とその保護者を対象とした教室です。
親子で一緒に地震防災について学ぶことが出来ます。
2015年8月13日(木)
静岡県地震防災センター (静岡市葵区駒形通5丁目9番1号)
TEL 054-251-7100事前の申込みが必要なこともあるので、今頃からチェックを始めましょう。
詳しい内容は、各実施先にお問い合わせくださいね。はっぴー☆
- 2015年6月12日
「小さき声のカノン~選択する人々」が浜松市中区のシネマーイラで公開されます。
東日本大震災から4年。福島原発事故後、想像を絶する衝撃と様々な風評・議論が飛び交うなかでも家族の生活は営まれています。福島で暮らす「はじめはみんな、泣き虫なフツーのお母さんたちが、迷いながらも自分たちの意志で動き始めた」様子を伝えるドキュメンタリー映画です。
「よじれた現実の中で子どもたちを心底守ろうとする母なるものの存在に私は未来をかけたい。原発事故後の世界を生きる母たちのしなやかさ、強さ、その揺らぎや弱さまで含めて、映画から感じていただきたい」と鎌仲ひとみ監督が語っています。原発の是非を問うのではなく、現実を生きているお母さんたちの記録としてここに紹介させていただきます。
会 場:シネマイーラ(浜松市中区田町315-34 笠井屋ビル3階)tel:053-489-5539
期 間:7月18日(土)~7月24日(金)
時 間: 11:55~13:55
<やまねくん>
- 2015年6月5日防災を考えるコラム
5月29日、鹿児島県口永良部島で火砕流を伴う爆発的噴火が起こりました。大きな噴石が飛び、火砕流が向江浜地区(島の北西側)の海岸まで到達したというニュースが流れました。
現在、島民は噴火警戒レベル5(避難)のため、島を離れています。気象庁の見解ではマグマの噴出量は少なく、一連の火山活動の初期段階だとし、避難は、年単位を含めた長期化になる見通しを発表しています。このような状況の中、島民の誰ひとりとして犠牲者が出なかったことは幸いでした。
これは2014年8月に34年ぶりに噴火が起きたため、島民の防災意識が高まっていたということに尽きるのではないでしょうか。噴火後の秋には避難訓練を実施し、消防団の誘導による避難や安否確認もスムーズにできて、島民全員137人が火口から4キロ以上離れた高台「番屋ケ峰」の避難所に向かうことができたのです。
4年前に起きた東日本大震災では多くの方々が、「ふだんから防災訓練を行っていたので、身体が自然と動いて逃げた」と語っています。
災害がよく起こるところでは、防災訓練も度々行われて、意識も高いのですが、これまで災害に長い間見舞われていないところでは、気が緩みがちです。過去の災害の教訓を基に実際に起きた場合の実用に応じた訓練を行うことはいざ!という時に身を助けることになるのです。
<hiro>
- 2015年5月30日ぼうさいぴっぴ
5月21日、浜松特別支援学校にて実施された「防災宿泊訓練」のなかで、ぴっぴが講座とワークショップをしました。
この宿泊訓練は同校で毎年、中学部2年生を対象に実施されているものです。消防署の見学や屋上避難の訓練、防災講座、教室での宿泊など、生徒たちは2日間、多くの体験をします。
ぴっぴはそのうち2時間を担当し、地震についてのお話、紙芝居、けがをした人を運ぶワークショップなどを、生徒たちと一緒にやりました。
地震について、体験したことがなければ、それがどんなことか理解するのはとても難しいことでしょう。ですが、生徒たちはお話に一生懸命に耳を傾け、積極的に質問してくれました。
また、みんなで力を合わせてのワークも、真剣に取り組んでくれました。このような宿泊訓練の取り組みはとても大切で必要なことですし、継続的に行われていることがすばらしいですね。
(ずきんちゃん)