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子どもと星空を楽しもう2019春 ~「肉眼で」楽しめる北斗七星~

夜空をきらびやかに賑わせていた冬の星座たちも、そろそろ西へ。春の星座たちが空を彩っています。今回は、春の星座の中でも皆さんよくご存じ、北斗七星を探してみましょう。北斗七星は七つの星でできた、「ひしゃく」形。神社の手水で使う「柄杓(ひしゃく)」を想像してください。北~東の空を見上げます。春には、ひしゃくを伏せたような向きになっています。

この七つの星は、2等星から3等星ですが、よく目立ちます。それは、たどりやすい並びと、その大きさです。どれくらいの大きさかというと、まず、北斗七星めがけて、片腕を伸ばし、手をパーに広げた時の、親指の先から小指の先までの長さ。位置がつかめたら、北斗七星の楽しみはここから。

2019春の星座

まずは「二重星」を見つけましょう。ひしゃくの柄の一番先端から2番目の星「ミザール」はとても有名な肉眼二重星で、条件の良い空だとわりとあっさり伴星「アルコル」を見つけることができます。双眼鏡があれば、寄り添った2つの星をさらに楽しめますよ。(望遠鏡だとミザールがさらに2重であることがわかります。)

次に、北極星探しです。ひしゃくの先を5~6倍に伸ばしていくと、ポツンと1つあるのが目に入ります。それが北極星です。有名なわりに輝きが地味ですが周りに他の星が見えないので、すぐわかります。地球の回転軸を北極からず~~~っと伸ばしていくと、この星の近辺に辿り着きます。ですから、この星はじっと見ていてもほとんど位置を変えません。

北極星は、こぐま座のしっぽの先の星。北斗七星はおおぐま座の腰からしっぽの星。おおぐま座、こぐま座の親子星座の並びを親子で観察してみて下さい。

おおぐま座とこぐま座は神話でも実際の星空でも対になる星座です。おおぐま座の一部に北斗七星があるのですが、こぐま座の星座線は小さな柄杓の形で結ばれています。尻尾の先の星が北極星であることをご存じの方も多いと思いますが、この小さな柄杓のことを北斗七星に対して「小北斗」と呼んでいるのです。

さて北斗七星の「ミザール」と柄杓の柄の一番先端の星「アルカイド」間あたりを双眼鏡で見ると、この小北斗そっくりな星列を見つけることができます。実際の小北斗とは裏返しのような配列ですが、大熊(神話上は母熊)には小熊とは別に、もう1匹の赤ちゃん熊を尻尾の中に隠していると思うととても楽しくなります。「おおぐま座ミザール近傍 ミニ小北斗」とよびます。

もっと詳しい話や、おおぐま・こぐまの神話を聞きたい方は、天文台の土曜観望会に参加されるのはいかがでしょうか。毎週土曜日開催。公共施設ですので、安心してご利用いただけます。

文/浜松市天文台 鈴木 謙誌

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