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ちいさいおうち

ちいさなおうち

「ちいさいおうち」
バージニア・リー・バートン/作
いしいももこ/訳 (岩波書店)



むかしむかし、ずっといなかの静かなところにちいさいおうちがありました。
ちいさいおうちは丘の上にたち、季節がめぐる様子や、その美しい景色をじっとながめていました。
ところがある日、ちいさいおうちの前に広い道路ができました。
自動車が行き交い、多くの人々が住むようになり、やがて高いビルがちいさいおうちをすっかり取り囲んでしまいます。
時が流れ、すっかりみすぼらしくなったおうちを振りかえって見てくれる人は誰もいません。
ちいさいおうちはいなかの丘が懐かしくなります。
そんなある日、ちいさいおうちに気付いてくれる人がいました。
ちいさいおうちを建てた人の、孫の孫のそのまた孫の女の人でした。
ちいさいおうちは新しい家族とともに素敵ないなかに引っ越し、幸せに暮らしました。

ちいさいおうちの周りの景色が変わっていく様が丁寧に描かれていて、子どもたちは熱心に画面の隅々まで楽しみます。
大人の目線で読むと現代の環境問題として捉えてしまうかもしれませんが、豊かな自然の風景そのものや、ちいさいおうちがいなかに引っ越して満足そうな様子を、親子で存分に味わって欲しいと思います。
(はまゆう図書館 島野陽子)

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