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およぐ ~中央図書館司書さんおすすめ~
いつもの年より夏日が早く訪れた今年。水遊びを楽しむ季節が間もなくやってきますね。
「水泳の季節が楽しみ!」という子もいれば、「水泳はチョット苦手・・・」「水に顔をつけるのもイヤ!」という子供さんも少なからずいるのでは。そんな子供達にこそ楽しんでもらいたい絵本が、今回紹介する『およぐ』です。
“いぬは いぬかきおよぎ。ねこも いぬかきおよぎ。みんな おなじ いぬかきおよぎ。でも、なぜ およげるのだろう。それは・・・”
最初に、動物達が“いぬかきおよぎ”で泳げるという普段は当たり前として素通りしてしまう事を導入に、動物が“およぐ”ことが出来る仕組みを順序立てて説明してくれます。
水や泳ぐ事に苦手意識のある子供達も、“どうぶつは なぜ およげるんだろう?”→“それは からだが みずに うくから”→“にんげんの からだも みずに うくかな?”→“おふろで ためしてみよう”という展開で語りかけられたら、「ちょっと試してみようかな。」と思わず好奇心が動くのでは?読んで、試して、納得すれば「そっか、からだって水に浮くんだ!自分も泳げるかな」と自信も湧いてきそうですね。
他にも、水に顔をつける事もイヤ!な子に、こんなふうにやってみたら?と最初の一歩を踏み出すためのアイデアも紹介してくれています。
ユーモラスな語り口とイラストで描かれた絵本を楽しみながら、「自分も試してみよう!」「泳ぐって、何だか面白そう」と“水嫌い”な子供達も感じてくれそうな絵本です。
文/浜松市立中央図書館 坪井 絹代