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フランシスのいえで

静かな夜に、台所の流しの下に入り込んだフランシスは「バケツもたわしもわたしもいるよ」と、おかしな歌をうたい始めました。

でも、お父さんもお母さんもなにも言ってくれない。
お父さんは新聞を読んでいるし、お母さんは赤ちゃんの世話で忙しい。
それならとフランシスは、今度は空き缶に小石を入れて、ジャンジャカジャンと大きな音をたて、またまた流しの下へ。

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フランシスはご機嫌斜めのようです。

妹のグローリアが生まれ、両親から自分が無視されているように感じたフランシスの「わたしもいるよ」の、もうアピールです。

自分の思い通りにならないフランシスは、家出をすることにしました。
どこへ家出をするかというと、食堂のテーブルの下。
ここなら台所に近く、食べ物がなくなればすぐに補充できる。両親はすぐそばの居間にいる。
これ以上理想的な所はありません。

さて、フランシスの家出はどうなるのでしょう。

今まで親の愛情を一人占めしていたフランシスの、心の動きがとても良く分かります。お姉(兄)さんになるのって大変なことですものね。

そんなフランシスへの、両親の声掛けは冷静で、愛情にあふれています。
「うちというのは、みんないっしょで、はじめてうちになるんだよ」と、フランシスを気遣うお父さんの言葉が心に響きます。

「おやすみなさいフランシス」の続編です。そちらも一緒にお楽しみください。

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文/県子ども読書アドバイザー 小木野依津子さん

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