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ピーターラビットのおはなし

「さあ おまえたち、野はらか森のみちであそんでおいで。 
でも、おひゃくしょうさんの マグレガーさんとこの はたけにだけはいっちゃいけませんよ。
おまえたちの おとうさんは、あそこで じこにあって、マグレガーさんのおくさんに にくのパイに されてしまったんです。」

さらりと 読めてしまいますが、このフレーズ まことに怖い内容ですよね。
お父さんが、人間に殺されて、肉のパイにされて食べられてしまったということですから。

日本語に翻訳された絵本には、マグレガーさんの奥さんが肉のパイを出しているシーンはありませんが、原書にはしっかり描かれています。
可愛い うさぎのキャラクターが出てくるだけではなく、「生きる」とは、をストレートにビアトリクス・ポターは絵を通して、表現しています。

厳しさを感じつつも安心感で終わる優れた作品です。

文/Uluru代表 中村 文江さん

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