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本当の愛
その後のお母さんのコメント「(過去の大会から)順位も1つずつ上げてこられた。愛子の母親になれてよかった」
この親心が、上村選手をここまで”がんばらせて”きたのです。
「なんであんたはもっとできないの?」
「もっとがんばろうよ」
親の言葉として良く聞く言葉です。
もちろんこれは、親からすると『あなたはできる子なんだから』という気持ちがあります。
しかし、子どもにはそれは伝わらないようです。
親の過度な期待は、子どもを苦しめ、自尊心と、周りの感謝の心まで失わせてしまいます。
自尊心が芽生えれば、がんばることを覚える。
感謝の心を持てば、人に感謝される人になる。
それがスポーツだけではなく、人生において大切な事は、言うまでもありません。
私は自分の主宰するテニススクール開校以来、コーチとしての信条に掲げていることがあります。
それは、『テニスはボールをみる。人生は今を生きる。』
上村選手のお母さんの言葉、それはどんな愛子でも、100点満点、ということだと思います。
今、ある娘の姿を肯定している。
それが、(過去からみれば)今の功績となっているのです。
その昔、一農家の息子だった豊臣秀吉も、足軽になれた、侍になれた、大将になれた・・・とちょっとずつの成長を自分で喜びながら、将軍になりあがったといいます。
生まれたとき、指の数を数え五体満足で生まれ「ああ、よかった!」と思う・・・それが本当の愛。過剰な期待をすることは、愛ではありません。
スポーツで大成する人は、本当の愛を理解している人。
指導者として思うことです。