7月に入り、夏らしいレジャーが楽しめる季節になりました。自然豊かな浜松は、川や海・湖など水辺で遊べるスポットがたくさんあります。夏は、子どもたちと川遊びに出かけるというご家族も多いのではないでしょうか。

毎年全国で、川遊びをしていた子どもや、救助しようとした人に不幸な事故が起こっています。先月防災学習センターの講座で登壇してくださったアウトドア防災ガイドのあんどうりすさんは、水難事故防止のために子どもだけでなく大人もライフジャケットを着用しよう、と強く伝えています。大人は水に入る予定がなかったとしても、現場では何か起こるかわかりません。また、子どもに着せるライフジャケットは、すり抜け防止のために股の下にベルトが通せるタイプを選びましょう、ということでした。ビーチサンダルのような脱げやすい靴ではなく、マリンシューズなどを準備することも大切です。

併せてご紹介いただいたのは、国土交通省・河川財団とうんこドリルがコラボして制作した「川の安全」の冊子版とWeb版です。おなじみのキャラクターが、川の危険や注意すべき点について、クイズ形式で教えてくれます。ユーモア溢れるイラストと内容は、子どもと一緒に学ぶのにぴったりです。

• うんこドリル 川の安全

川遊びに行く前に知っておきたいことや、到着してから気を付けるべきことは、NHKのサイトでもまとめられています。

• 川で子どもと安全に楽しむために 守ってほしい10のポイント

中でも子どもに伝えておきたいのは、「物が流されたら諦める」ことではないでしょうか。脱げてしまった靴や帽子などを追いかけて、深みにはまってしまう事故が相次いでいるそうです。
また、上流で雨が降ると、一気に水位が上昇することがあります。天候不良で河川等が増水する恐れがある時には川に近づかないようにしましょう。そして、万が一誰かが溺れたり流されたりしたら、ためらわずに救助をすぐ呼びましょう。川の水難事故は119番（消防）です。

まずは「川遊びにはライフジャケット！」を合言葉に、安全第一で夏のレジャーを楽しんでくださいね。

文／浜松市防災学習センター スタッフ 森口