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究極の防災グッズ

地震の時に、まずは命を守ってくれるという意味で、究極の防災グッズと言えるのがシェルターではないでしょうか。

大型の地震の際、多数の犠牲を出しているのが住宅の倒壊です。特に、高度成長期に建てられた一般の木造住宅は、耐震性が劣る場合が多いです。しかし、改築費用の負担が大きく、また、賃貸住宅の場合、耐震工事をしようとしても大家の許可が要るなどのハードルがあり、防災対策はあまり進んでいないようです。

そのため、少ない費用負担で、生命を守るという点に特化した住居内シェルターの開発が、さまざまな形で進められています。
シェルターを設置しておくことにより、子どもや高齢者でも、就寝時に地震があった場合逃げ遅れ、落下物で怪我したり住宅倒壊で圧死したりすることへの不安が軽減されます。

いくつか例を見てみましょう。

一部屋だけ耐震性を向上させる(品川シェルター)
東京都品川区は、既存の木造家屋を地震に強くするための耐震工法の開発に産学公の連携で取り組んでおり、その成果を品川シェルターと呼んでいます。
方法としては外付けの木材補強で、軽量のために既存の家屋の基礎・土台をいじることなく、家に居ながらにして補強が可能となります。
区では、この工事に対して補助する制度を実施しています。
<品川区のサイト>
https://www.city.shinagawa.tokyo.jp/PC/shinagawaphotonews/shinagawaphotonews-2008/hpg000004916.html

また、工事を施すこともない、さらに簡易なシェルターも次々と開発されています。

防災ベッド
ベッドの枠を金属等で補強し、天蓋がついています。就寝時も、住宅の倒壊から身を守る事ができます。

押し入れ型シェルター
押し入れの下段に嵌め込み型のシェルターを入れるタイプ。老朽化した住宅でも耐震強度のある一角を作る事ができます。Web上などで市販されています。

櫓型シェルター
さらに簡易なものとして、室内の一角に逃げ込めるように、鋼管を櫓型に組み立てたタイプのシェルターも市販されています。

これらは、いずれも20万円台から購入でき、家全体の耐震工事をすることと比較すれば安価です。

球形シェルター
ちょっと変わったものとして、FRP樹脂でできた球形の防災シェルターも市販されています。
水にも浮くので、水害時も脱出ポッドのような役割を果たすようです。


この分野は、今後もさらに高性能・コンパクトで安価なものが開発されることが期待できます。
災害時、シェルターのおかげで命だけは助かった…という事例が、今後は増えてくるのかもしれません。

これからも注目したいジャンルです。

(ずきんちゃん)

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