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天災は忘れた頃にやってくる
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これは明治・大正・昭和を生きた科学者、寺田寅彦が残した有名な言葉です。
実際には、本人が書き記したものの中には見当たらないそうですが、大正の関東大震災を体験した寺田が、文献・資料などの調査から、過去において数多くの地震が発生し、そのたびに繰り返し津波や火災を含む大きな災害に見舞われているのにもかかわらず、長い年月を経て、人々がいつしかそれを忘れてしまうことを危惧したものです。
寺田寅彦は夏目漱石と繋がりがあったこともあり、自然現象や身近な出来事を科学者としての視線を持って細やかに綴った随筆をはじめ、多くの文章を残しています。また、地震・火山・気象など自然災害の多い日本の防災について、いくつもの提言をしています。
数多い作品の中から、比較的現在にも通じ、だれにでも分かりやすい作品を集めたのが「科学と科学者のはなし~寺田寅彦エッセイ集」(岩波少年文庫)です。
「津波と人間」など、自然災害についての作品も収められています。
<やまねくん>