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災害時は「へこ帯」でおんぶ
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みなさんは、「兵児帯(へこおび)」をご存知ですか?これは、男物の着物の帯です。長さは3~4.5メートルほどで、ネットショップなどではポリエステルや綿などいろいろな素材のものが2,000円程度から販売されています。
このへこ帯を、災害時にどのように役立てるかというと、これを使っておんぶ紐の代用品としようというものです。(ただし、おんぶは、首がすわっていないとできません。)
乳幼児のいる家庭では、災害時の持ち出し品の中に抱っこ紐やおんぶ紐、スリングなどを入れておけば万全ですが、災害時の持ち出し品は、できるだけ「少なく・軽く・かさ張らない」ことをおすすめします。なにせ、子育て中の場合、子どもの手を引いて、あるいはこどもを抱っこして避難するので、荷物を両手に抱える余裕がないのです。
そこで、「へこ帯」をおすすめします。いざとなれば抱っこやおんぶに使えるだけでなく、防寒や防塵にも役立つ優れものです。
そこで、このただひたすら長いだけの帯でどのようにおんぶすればいいのかが問題ですね。
1)帯の真ん中あたりを子どもの背中に当て、両方のわきの下を通して、前でひとつにして持つ。
2)1)でもった帯を前かがみになりながら自分の肩に乗せます(自分の肩をお子さんの胸の下から入れる感じで)。お子さんが大きい場合は、お子さんをいすに座らせるなどすると、おんぶしやすいです。
3)自分は前かがみになったまま(お子さんを背中に乗せている状態)、肩に乗っている束ねている帯の片方を、自分のもう片方の肩に移します。この時、自分の首を下げると移しやすいです。
4)自分はまだ前かがみのまま、お子さんの位置を調節(お子さんの顔が自分の肩のどちらかに少し出るくらい)してから、両肩から下がっている帯をクロス(1回転させる)し、片方の手はクロスした部分をしっかり持ったまま(この手を放すと、お子さんが落下してしまいます)、片方の帯を広げて、お子さんのお尻の上を通過するように反対側に投げる。
5)投げた帯を胸元でクロスしているところを持っている手で一緒に持ち、反対側の帯を同じように広げてお子さんのお尻の上を通過するように投げる(これで、お子さんのお尻のところで帯が交差している形になる)。
6)お子さんが小さい場合は、お子さんのお尻の下から来ている帯の両方を、自分の胸の上で結ぶ。お子さんが大きい場合は、帯を自分の胸の下で結ぶ。結んだら、やっと前かがみ状態から開放されます。これで完成です。
ちなみにお子さんをおろす時ですが、おんぶした時と逆の順番でやれば、自分ひとりで下ろせます。ただし、胸の前でクロスしている部分をしっかり持ってやることが大切です。
避難時には、さらにお子さんの頭をガードできる帽子などを被せてあげるとなお安心です。
心配な場合は、ぬいぐるみなどで練習してから、お子さんでやってみるといいですよ。