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『命を預かる保育者の子どもを守る防災BOOK』

『命を預かる保育者の子どもを守る防災BOOK』

東日本大震災で被災した保育園の園長や保育士が体験を書いています。

中には、海岸から遠い場所にあるので津波は来ないだろうということで、津波を想定した防災訓練を行ったことがないところの体験などもありました。
園児たちが長い揺れを怖がらないように、保育士からの言葉かけを子どもに配慮しているところなど、本当にとっさの判断でよくやれたと感心させられます。揺れが長かっただけに、避難するタイミングを判断するところなどは、難しかっただろうと思います。
また、避難する時の靴の大切さなど、体験者ならではの解説で納得できます。

後半には、この経験を活かした今後の防災のための提案がされています。
浜松でも、3.11以降は、保育施設の防災訓練も見直されている話を聞きますが、防災訓練をやっているからこそ、園児の命が守られたと感じ、日ごろの訓練の重要性をひしひしと感じます。また、想定だけにとらわれるのではなく、臨機応変に対応することも必要です。避難訓練も子どもたちが起きている時間だけではなく、3.11のように午睡中に起こるかもしれないので、訓練の時間帯を午睡中に行ってみることや、地域の特徴を踏まえて行うことが必要だと感じます。

この本は、保育士や幼稚園教諭を仕事としている人だけでなく、子育て中の人が防災を考える上でも参考になります。また、自分の子どもを園に預ける時に、親としては安心して預けたいと願うことでしょう。そんな時に園の防災を見極めるひとつの材料として、保護者にも読んでほしい1冊です。

(わかば)

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