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♪♪緊急地震速報

♪♪チャラン♪♪チャラン♪♪というチャイム音で始まる緊急地震速報は、気象庁が地震直後の小さな揺れを捉えて、震度5以上の揺れが予測された場合、震度4以上が予測される地域を、テレビやラジオ放送を通して発表するものです。強い揺れが来るまでには、わずかな時間しかないので、身体を守ることを第1に考えて、落ちいて行動しましょう。

さて、このチャイム音は、聴覚障害者や高齢者にも聞きやすい音の研究(福祉工学)で有名な伊福部達さん(東京大学先端科学技術研究センター)がNHKの依頼を受けて制作したものでした。

注意を喚起させる音
(2)すぐに行動したくなるような音
(3)既存のどんな警報音やチャイム音とも異なる
(4)極度に不快でも快適でもなく、あまり明るくも暗くもない
(5)できるだけ多くの聴覚障害者に聴こえる

つまり、「緊急性を感じさせつつ、不安感・不快感を与えない。騒音の中でもお年寄りや難聴者にも聞き取りやすい。さらに今までにどこかで聞いた音に似ていない」というものである必要がありました。

出来上がったチャイム音は、「ゴジラのテーマ」から作られたといううわさが流れたこともありました。うわさの原因は「ゴジラのテーマ」の作曲者が伊福部達さんの伯父にあたる伊福部昭さんだったからのようでした。実際には伊福部昭さん作曲の「シンフォニア・タプカーラ」という楽曲から、人間が最も聞き取りやすい音域の中から5つの音を抽出していくつかの作品を作り上げ、子どもや高齢者、聴覚障害の方にもいろいろな状況の中で視聴してもらうなど、検討を重ね、現在の「チャラン、チャラン」に至ったそうです。

ただのお知らせチャイムとはちょっと違う、研究に研究を重ねた結果生まれた、多くの命を守るためのチャイム音です。音に込められた想いをしっかりと受け止めて、冷静に命を守る行動をとりたいものです。

<やまねくん>

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