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『てつびん物語 ~阪神・淡路大震災 ある被災者の記録~』
1995年1月17日午前5時46分、神戸市を中心とした阪神・淡路大震災が起こりました。
てつびん物語―阪神・淡路大震災 ある被災者の記録
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土方 正志 奥野 安彦
偕成社
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地震から12日目に、<お食事処 てつびん>という小料理屋さんをやっていたおばちゃん、関美佐子さんとの出会いがありました。神戸の復旧・復興とともに、おばちゃんの生活再建の記録が写真と共に描かれています。
大災害の後、被災したまちは急ピッチで復旧されていきますが、そこに住む人々の生活は簡単には元通りになりません。仮設住宅に住んだり、避難生活をしたりという生活を続け、中にはおばちゃんのように体調を崩してしまう人もいます。
いざという時に備えて家の耐震・家具の固定・備蓄などをしておくことは大切です。この本はさらに、被災後の生活再建のために知っておきたいことや、支えとなるものや人の存在など、再確認したいと感じさせてくれます。
震災で自分の店を失ったおばちゃんが、小さなプレハブの<てつびん>を始め、亡くなるまでの、おばちゃんの笑顔も疲れた顔も収められています。被災者になるということがどういうことかがリアルに伝わります。目をそらさずに見て欲しい1冊です。
(わかば)