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赤ちゃんのスキンケア~助産師たちのつぶやき~

助産師たちのつぶやき明けましておめでとうございます。元号が令和に変わって初めての年越し、皆さんはどのように過ごされましたか?改元以降、たくさんの令和初!で溢れていたように思いますが、初めての〇〇と言われるだけでなんだか特別感が増すような気になるのは私だけでしょうか。

暖かい日が続いていましたが急にぐっと冷え込む日が増え始め、本格的な冬の到来をようやく実感するようになりました。冬の到来を感じたといえば、お肌も急に乾燥し始め、痒みまで出てきてしまい、慌てて保湿クリームを塗るようにもなりました。今回はそんな乾燥に関連して、赤ちゃんの保湿についてお話させていただきたいと思います。

当院では、生まれた日からスキンケアを行うことをお勧めしています。赤ちゃんのお肌はとてもデリケートです。水分を保つ力が弱いため、保湿をしていないと乾燥してしまうのです。そのため、大人のように、乾燥が気になってきてから保湿をするのではなく、一年を通してしっかり保湿をすることが大切になります。スキンケアを行うことで、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーの発症が予防できる、または軽くすることができる可能性があるという研究結果も発表されています。研究結果の内容としては、新生児期から保湿剤を塗るなどスキンケアを行うことにより、アトピー性皮膚炎の発症リスクが3割以上低下することがわかったというものでした。また、アトピー性皮膚炎は、食物アレルギーなどのアレルギー疾患の発症を誘発させる原因になる可能性も示されたとのことです。小児期には、乳幼児期のアトピー性皮膚炎を始まりとし、続いて食物アレルギー、気管支喘息、アレルギー性鼻炎と次々異なる時期にこれらの疾患が出てくることが多く、これをアレルギー・マーチといいます。アレルギー・マーチの発症、予防をすることが重要な課題であるともいわれています。

スキンケア

難しい話が続きましたが、今回伝えたいことはスキンケアについてです。まずは沐浴やお風呂で、ゴシゴシ洗うのではなく、全体的に泡で優しく洗ってあげ、汚れが残りやすいしわになっているところもしっかりと洗ってあげましょう。そして、お風呂あがりに全身に保湿剤を塗ってあげることが大切です。なかなかじっとしていられない赤ちゃんを相手に毎日行うものなので、なるべく自分が使いやすいものを選んでもらうと良いと思います。退院してから新しい生活が始まり、赤ちゃんの成長や変化が嬉しい反面、大変なことも多くあるかと思いますが、お風呂の際に思い出して、少しでも心の中で意識していただけると嬉しいです。

文/浜松医療センター 助産師 新田遥香

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