子連れでおでかけ
子育てのヒント
特集記事
子育てのヒントを検索
がん検診を受けて健康になろう!~子どもたちのメッセージ~
こんにちは保健師の鈴木です。節分は、お子さんと一緒に豆まきをしましたか。わが家では新型コロナウイルス感染症の収束を願って、例年以上に「鬼は外」の掛け声に力が入りました。1日でも早く感染への不安がなくなり、家族が健康で笑顔で過ごせるようになりたいですね。
先日、小学校6年生の生徒さんに「がん教育」のお話しをしてきました。小学生にがん教育をする理由、それは「がん」が生活習慣病だからです。お父さんお母さんが元気で毎日を過ごせるように、身近な病気である「がん」について改めてお伝えしたいと思います。
授業の中で、盛り上がった〇×クイズの一部を紹介します。
- 第1問 がん細胞は大人の体の中で、1日に10個できている
- 第2問 日本人で一生のうちにがんにかかるのは、100人に1人だ
- 第3問 ゲームばかりしているとがんになりやすい
正解は…
- 第1問 ×
1日におよそ1,000個以上のがん細胞ができています。体内の免疫細胞がそれらのがん細胞を修復しますが、ごくまれに見逃されて大きながん細胞となります。 - 第2問 ×
2人に1人はかかるとても身近な病気で、死亡原因の第1位でもあります。 - 第3問 〇
運動不足や夜更かしの生活は、がんに影響します。
皆さんどうでしたか。
授業の終わりには、子どもたちは自分のことだけでなく「家族の健康を守りたい」という気持ちになっていました。そんな生徒さんの、愛ある決意表明の一部を紹介します。
「ゲームはやり過ぎない」「苦手なものも食べる」「家で親と一緒に運動する」「お酒は控えめにと説明する」「たばこは吸わないでと言う」「毎年がん検診をうけているか聞く」
子どもから言われる一言で、親の意識も変わるかもしれませんね。
がん検診は“毎年受ける”がポイントです。1つのがん細胞が生まれてから、1センチ(=がん検診で見つかる大きさ)になるにはおよそ10年~20年の長い時間がかかりますが、2センチ(=体内に広がり痛みがでる大きさ)になるのは1~2年と急激な早さで成長します。早期発見で90%のがんが治せると言われていますが、がんが2センチになるまでの1~2年の間で発見するには、毎年(又は検診の種類によっては2年に1度)がん検診を受け続けることが大切です!
浜松市では、職場等でがん検診を受ける機会がない方を対象に、がん検診の公費助成を行っています。詳しいがん検診の種類やお問い合わせ先はこちらをご覧ください。
文/浜松市保健師 鈴木