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産後も貧血を予防しよう 助産師たちのつぶやき

徐々に春の暖かさを感じられる日が増えきて、もうすぐ桜の便りが届きそうですね。
今年度も残りわずかとなりました。年度末は引継ぎや、進級・進学の準備にと忙しい日々を過ごされていると思います。そんな忙しい日々を送る中で、倦怠感や立ち眩み・めまいなど貧血症状がある方はいませんか?
貧血だと鉄分が不足し、それにより鉄分から作られるヘモグロビンが減少します。ヘモグロビンは全身に酸素を届ける役割を持っているため、貧血になると酸素が体に十分に行き渡らないことで、倦怠感や動悸、息切れ、立ち眩みなどという症状が起こってしまいます。
妊娠中は貧血になりやすいことはよく知られており、妊婦検診で指摘されることもあるので食事を気を付けたり、サプリを飲んだりしている方も多いのではないでしょうか。しかし産後も、妊娠期の貧血に加えて、分娩時の出血の影響や、母乳育児によっても鉄分は消耗されてしまいます。

産後はまだ体も本調子ではない中、慣れない育児が始まり、ホルモンバランスも安定しないことからメンタル面に不調を感じる方が多いです。そこに貧血の状態が長引くことで産後うつや育児意欲の低下を発症する可能性が高くなるとも言われているのをご存じですか?
産後は赤ちゃんのことが優先で、お母さんの体調や生活はあと回しになりがちです。夜間授乳であまり寝られていない、食事をインスタント食品や菓子パンですませるといった食生活は貧血の回復に支障をきたすだけでなく、産後の心身の回復にも影響を与えてしまいます。「ちょっと疲れたな、休みたいな」と感じたら、家族にサポートをお願いしたり、産後ケアや産後サポートの利用を検討してみたりしましょう。あれだけのお産を乗り越えたのです。体調を優先することは悪いことではありません。小さな命を守ると同時にお母さん自身の体も大切に労わってあげましょう。
最後に食事から鉄分を取る場合は、鉄を多く含む食品と鉄の吸収を促進する食品(ビタミンCやたんぱく質)をバランスよく摂取することが大切です。鉄を多く含む食品は、レバー、あさり、赤身肉、ひじき、ほうれん草、小松菜などがあります。ビタミンCは緑黄色野菜、柑橘類、キウイ、イチゴに含まれています。これらを意識しバランスの良い食事を意識しましょう。
文/浜松医療センター周産期センター 助産師 早瀬友梨



