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私の妊娠・出産体験 助産師たちのつぶやき

助産師たちのつぶやき

8月になり、暑さも夏本番になってきましたね。熱中症など、体調を崩されてはいませんか?思っている以上に汗をかいたりしているので、こまめな水分摂取など心がけてくださいね。

さて、今回は私の妊娠体験を少しお話しさせてもらいたいと思います。私は昨年4月に男の子を出産しました。妊娠中は、本当にさまざまなことがありました。つわりからはじまった妊娠、そしてそのつわりが終わったと思ったら、今度はお腹の張りを自覚するようになりました。

仕事もしているし、お腹の張りがあるのも多少はしょうがないと思っていたのですが、自分が思っていた以上にお腹は張っていたようで29週で出血し、そこから約2か月、切迫早産の診断で入院になりました。助産師という仕事をしてため、切迫早産の患者さんと接する機会は多いですが、まさか自分が切迫早産で入院になるとは思ってもみませんでした。

入院になって、張り止めの薬を内服しても、張りは収まらず、すぐに点滴になりました。24時間点滴をしていることは想像以上に生活に支障があり、寝ているときでもいつも気を張っているような状態でした。1日1日過ぎるのがこんなに遅いものかと毎日思っていました。日々の願いは、お腹の赤ちゃんが元気でいてくれること・正期産まで1日でも長くお腹にいてくれること、ただそれだけでした。そのためなら、入院していること、何日もシャワーを我慢すること、動けないこと、24時間の点滴…なんでも受け入れることができました。自分一人の体だったら、ここまではできなかったと思います。

そんな不安な毎日でしたが、それでも家族や友人、病院の仲間に支えられ、正期産まで妊娠を継続することができ、37週に安産で出産できました。妊娠中に思い出に旅行に行ったり、楽しいマタニティライフを送ったり、そんな夢をみていたこともありましたが、思っていたことは何一つできませんでした。それでも、やっぱり妊娠出産して、本当にしあわせでした。わが子はなんとも言えないかわいさです。

妊娠中のみなさん、お腹張っていませんか?

妊婦さんの中には、切迫早産になる方もたくさんいらっしゃると思います。どんなに妊娠中に気を付けていても入院になる方もいます。入院になり、ゴールが見えなくて長い長い日々に嫌気がさすこともあると思います。

でも、その先には必ず大きなしあわせが待っています。がんばれなんて言葉だけの簡単なことは言えませんが、私たち助産師はそんな妊婦さんを全力で支えます。妊婦さんのすべてを受け入れます。不安に思うことや毎日の気持ち、なんでも話してください。みなさんの妊娠が少しでも楽しく、安全でしあわせなものであるよう心から願っています。

文/浜松医療センター助産師 伊藤理紗

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