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家族ができていく過程 助産師たちのつぶやき

助産師たちのつぶやき

朝晩の冷え込みもやわらぎ、少しずつ春がやってきました。いよいよ今年度も残りあと数日。どんな1年になりましたか。私は今年社会人となり働き始めた新人助産師なので、この1年間はとても濃いものになりました。

関わらせていただいたお産の場面は、1つ1つ印象に残っています。陣痛が弱くなってしまい、なかなかお産が進まないという状況がありました。お母さんの疲労が強くなる中で、付き添いの家族の方が傍に居ながら声をかけ励ましていました。家族の方は、陣痛の合間に休みながら、産婦さんが痛くなるタイミングに合わせて体を起こし、腰をさすったり、水分を勧めたり、好きな音楽を掛けたり・・そんな家族に対して産婦さんも「ありがとう、あとちょっとだね。頑張るよ。」と辛い状況の中でも前向きに頑張っていました。

そして、赤ちゃんの顔が見え、体が出てお母さんのお腹の上にいき対面した時、お母さん・ご家族、皆さんの顔の表情がぱっと明るくなり涙を浮かべ喜んでいました。状態が落ち着き、赤ちゃんを抱っこしたり、おっぱいをあげているのを見たとき、「お母さん・お父さん」の表情になっていました。一つの家族ができていく瞬間に立ち会えてよかった、と心から思いました。

妊娠してから40週近くの間、お母さんが赤ちゃんをお腹の中で守り、出産・育児へと進んでいく過程の中で、一つの家族が作られていくのだなと感じます。助産師としてその過程に関わらせていただき、とても幸せです。

文/浜松医療センター 助産師 黒澤明日香

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