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ふくろうくん

ふくろうが主人公で、しかも登場するのは、ふくろうくんがひとりだけのお話が5つ入った絵本です。

ふくろうというと、森の中の高い木の枝にとまって、夜になると鋭い大きな目で物静かにあたりを見回している、どっしりと大きな鳥の姿を思い浮かべますね。ところが、このお話のふくろうくんは、ちょっと違うのです!

5つのお話を少し紹介します。

  1. おきゃくさま
    寒い冬、ふくろうがだんろの前でバタつきパンと熱いおまめのスープを食べていると、玄関で大きな音がしました。ドアを叩いていたのは雪と大風。ふくろうは「さあ、ふゆくん おはいりよ。入ってちょっとあったまったら どう。」といって玄関を開けました。ところが開けたとたん、さあ大変!冬は家中をあばれまわり大騒動…
  2. こんもりおやま
    ベッドに入って寝ようとしたふくろうは、毛布の下に2つのこんもりしたものを見つけ、気になって眠れなくなってしまいました。どたんばたん!とベットの上で立ち上がり、大声で叫び、ベッドがひっくりかえりました。ふくろうは階段をかけおりて…
  3. なみだのおちゃ
    ある晩、ふくろうは、涙のお茶を入れようと湯沸かしに涙をためようとします。今までの悲しかったことをいろいろ考えて、ふくろうは、声をあげて泣き出し、そのうち涙で湯沸かしいっぱいにします。そして、その湯沸かしをストーブにかけて涙を温めカップにつぐと、ゆったりソファに座っていっぷく。
  4. うえとした
    ふくろうは、2階建ての家に住んでいます。ふくろうは、2階にいると1階が気になり、1階にいると2階が気になり、20段の階段をあがったり、おりたり。どうしても一度に1階と2階のことを知ることができない!両方を一度に知りたい、ふくろうは猛スピードで階段をかけあがり、かけおりて、くたくたになって座りこんだところは…
  5. おつきさま
    ある晩、ふくろうは、海べで波を見ていました。すると海のむこうからお月さまが顔を出し、空へのぼってきました。ふくろうは、長いことお月さまを見ていましたが、家に帰ろうと歩きだすと、お月さまがついてきます。ふくろうは、はじめのうち色々理由をつけて、ついてきちゃだめだといって「さよなら、おつきさま!」と、叫びましたが、雲にかくれて見えなくなると悲しくなりました。ところが家について、まっ暗な部屋が突然、銀色の光で照らされて…お月さまがついてきてくれたのです!

この5つのお話の一人暮らしのふくろうくんは、大真面目にとんでもないことをしますが、実はこころ優しく、お友達とおしゃべりをしたい、さびしんぼなんですね。私はこのふくろうくんが大好きで、子どもたちにもよく読んであげました。

紹介した絵本

ふくろうくん

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