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ゆうかんなアイリーン

【おすすめの年齢:小学校中学年くらい】

主人公のアイリーンは、洋服の仕立てをしているおかあさんと二人暮らしです。ある冬の寒い日、おかあさんは、仕立てたドレスを今夜のパーティに間に合うようにお屋敷の奥様に届けなければならないのに、風邪をひいてしまいました。そこでアイリーンは、大好きなおかあさんの代わりに、ドレスの入った大きな箱を抱えてお屋敷に向かいます。

表紙の絵を見ただけでも、アイリーンが立ち向かう困難が想像できますね。雪が降り積もり風が激しさを増す中、アイリーンは懸命にお屋敷に向かいますが、途中でドレスが入った箱を風に奪われてしまいます。ようやく箱を捕まえたと思ったら、今度はドレスが箱から風に引き出されて飛んでいってしまいました。ああ、どうしたらいいのでしょう! 読んでもらっている子どもたちまでめげそうになる瞬間です。

それからも、すべって足をくじいたり、夕暮れの中を道に迷ったりと、アイリーンの苦難は続きます。

幾度となくくじけそうになりながら、最後はちゃんとお母さんのドレスを届けることができた、ゆうかんで、明るくて、たくましいアイリーンに、読んでもらっている子どもたちもみな誇らしげです。

さて、このお話の隠し味についても触れておきましょう。ここに登場する大人たち、奥様をはじめお屋敷の人々、パーティのお客たちは、アイリーンをちゃんと一人前に扱って、アイリーンの勇敢さを褒め、礼儀正しく優しく接してくれます。この素敵な大人たちがこの絵本の魅力を増しています。少し軽めのコミカルなタッチの絵も、アイリーンのたくましさを際立たせています。

小学校中学年くらいにぴったりの絵本ですが、あまり遠目が効かないので、読み聞かせのときは、なるべくこぢんまりと座ってもらうといいですね。

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