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きみがしらないひみつの三人
「きみがしらない ひみつの三人」
ヘルメ・ハイネ作・絵
天沼春樹 訳
徳間書店
「きみが うまれた日、三人のともだちは やってきた」
きみが生きていくために、
頭の中で「アタマはかせ」が、
心の中で「ハートおばさん」が、
体の中で「いぶくろおじさん」が、
一生懸命働いているんだよ、というお話。
それぞれが、こんなふうにがんばっているんだよ、という語りかけをしながら、生まれて、死ぬまでの三人の様子が書かれたこの本は、「人は死んでいくために生まれてくる」という内容の、哲学的な詩を読んでいるようだ。
アタマはかせや、ハートおばさんが、きみが生きている間に残したものを伝えていく様子は、一生懸命生きていたら、いつまでも、みんなの心のなかで生きていけるんだよ、だからちっともさみしくないんだよ、というメッセージ。
短いお話の中に、ギュッと大事な言葉が詰め込まれていて、かわいい絵でそれをわかりやすく説明している。
文字をまだ知らないお子さんにもおすすめです。
文/池川恵子さん