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ふしぎなたいこ
三つの日本の昔話が、石井桃子さんの易しく、また優しい文章でつづられた本です。
表題名にもなっている「ふしぎなたいこ」は、叩くと、鼻が高くなったり低くなったりする不思議な太鼓を持っていたげんごろうさんのお話です。
ふしぎなたいこ―にほんむかしばなし (岩波の子どもの本)
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石井 桃子
岩波書店
売り上げランキング: 185,356
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本当は人を喜ばせるためだけにしか使ってはいけない太鼓なのですが、ある日げんごろうさんは、「人間の鼻がどのくらい伸びるものか?」という、自分の好奇心のために太鼓を使ってしまいます。
鼻が伸び続ける様子がページにまたがって描かれるので読んでいるほうもはらはらしてしまいます。伸び続けた鼻はいったいどうなったのでしょう?それは読んでのお楽しみです。
他には、京都のカエルと大阪のカエルがそれぞれの町の見物に向かう「かえるのえんそく」、力(ちから)自慢の仁王さんが海の向こうに力(ちから)比べに出かける「にげたにおうさん」、の二話が入っています。
いずれも読後が楽しい短い笑い話ばかりですので、小さな子どもならと読んであげでもいいですし、小学生なら自分で読み始めてもいいかもしれませんね。
文/福田真理子さん