ことばあそびうた
谷川俊太郎　詩
瀬川康男　絵
福音館書店

かっぱかっぱらった／かっぱらっぱかっぱらった／とってちってた
（『かっぱ』より）

たまには詩の本でもいかがでしょう？
谷川俊太郎さんの軽快なリズムの詩と、瀬川康男さんの味わいのある絵が印象的な1冊です。

浜松の小学1年生の国語の教科書に載っている『ののはな』に始まり『かっぱ』『いるか』など15編が収められています。

私個人は、夫の影響で聞いた合唱組曲でこれらの詩を知りましたが、思わず曲をつけたくなるような、そんなノリのいい詩ばかりです。

ただし、ただ楽しいだけではなくて、深読みすると、生死をほのめかすような一節が見えたり、奥深いのも大人にとっては魅力なのかもしれません。

子供たちにとっては、リズム感の良い言葉遊びとして口ずさむだけでも、大人たちには、その裏にある意味を深読みしする楽しさもあり1粒で2度おいしい1冊だと思います。

詩の本は初めて！と言う方に、ぜひ。

文／福田真理子さん