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子どもに聞かせる世界の民話

タイトルのとおり、世界各地の民話(昔話)が81話収録されています。

王子さまがロバの耳をしているという秘密が、葦の笛によって国中に知れ渡ってしまう「王子さまの耳は、ロバの耳」(ポルトガル)や、真冬にすみれやりんごを取りに行かされた娘が12人の月の精霊に会う「マルーシカと十二の月」(スロバキア)など、絵本や児童劇で親しまれているおはなしもあれば、珍しいおはなしも入っています。智恵でピンチを切り抜けるおはなし、欲張ったばかりに失敗してしまうおはなし、もののはじまりやことのおこりなど、様々なタイプの昔話を楽しむことができます。

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あまりなじみのない国のおはなしでも、“昔話”と伝えるだけで、意外とすんなりと入っていけます。読み終えた後「これって本当にあったおはなし?」と聞いた子がいました。勿論、昔話はフィクションです。「どうかなぁ」と相槌を打つと「多分本当だよ」と自分で納得していました。こんなこと本当であるはずはないと思いながら、でも“むかし”ならあったかもしれないと想像し、ふしぎな世界を“おはなし”として楽しんでくれたのだと思います。

昔話は口承で受け継がれてきたものですので、これらのお話は耳で聞いて楽しむのに最適です。この中のいくつかは、ストーリーテリングのテキストとしてもよく使われています。中には少し長めのおはなしもありますが、殆どは声に出しても10分前後で読み切れる分量ですので、眠る前のちょっとした時間など、お子さんと“いっしょに”楽しんでみてはいかがでしょうか?昔話は、“聞き手といっしょに読み手(語り手)も楽しむもの”なのだそうですよ(本書収録の編訳者たちの対談ページより)。

※この本の中には現代では使うのを避けている言葉も出てきますが、初版が1964年ということでご了承ください。

文/浜松市立中央図書館 島野陽子

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