子育てのヒント
小児科医・保健師・助産師など、専門的立場の方々からの応援メッセージです。子どもにおすすめの本や食事のレシピもあります。
- 2006年1月19日幼児のおやつレシピ
2月はバレンタイン!!ご主人に…お子さんに…どんなチョコをあげようかなっ!!なんて考えていませんか?!私も毎年考えちゃいます。。。
先日、友人達と一緒に“チョコフォンデュのデザートバイキング”に行ったんです。
残念ながら、この辺ではないのですが…。子ども達も、主人も、すごい勢いで食べたんです。もちろん!!私達もですけど。。。
今年のバレンタイン!!家族みんなで!!ママさん達も一緒に楽しんじゃいませんかっ☆<材料>
・市販の板チョコ(お好みの味で)
・お好みのフルーツ(今回は、いちご・バナナ・オレンジを使用)
・マシュマロ
・プレーンタイプのクッキーなど
・竹串など<作り方>
1.いちごはへたを取り、バナナは皮をむき、4等分にします。
2.オレンジは皮ごとスライスし、大さじ3杯くらいの砂糖で煮ます。
3.材料すべて(クッキー以外)を竹串に刺し、コップなどに立てます。
4.チョコは細かく砕き、器に入れ、沸騰直前(60~80℃くらい)のお湯に入れ、溶かします。いちごやバナナは完熟していないものをお勧めします。チョコをつけると甘ったるくなってしまうので。
オレンジは、農薬が気になる方は、前日にオレンジ丸ごと水に浮かせ、一晩置いてから使うとかなりぬけます。苦味があるので、お子さんは苦手かもしれませんが、大人にはとても評判がいいですよっ!!(レモンも同様に)
りんごやキウイなども美味しいと思います。ビタミンCをいっぱい取って、風邪を寄せ付けないようにしましょう☆
離乳食中期・後期のお子さんには果物だけを食べさせてあげることも出来ますし、まだチョコは食べさせたくないわぁ~というご家庭では、ホイップした生クリームなんてどうでしょう。カステラなどを添えれば、口の中で、ショートケーキに。紅茶や牛乳はもちろん!!コーヒーやワインにも合うので、ご家族でぜひっ♪♪♪by志保ママ
- 2006年1月16日子育てママのお料理レシピ
お子さんがいると、辛いものが食べたい時も、断念…ってことありませんか?!
私は辛いものが大好きなんですけど、子どものことを考えると、あきらめよう…と思うことが多々あります。が、これも考え方や方法次第!!寒い冬~目も心もあたたまりましょう♪なんでもあり!!鍋☆
<材料>
鍋に入れたいものなんでも!!今回は↓
・大根・にんじん・白菜・しいたけ・水菜・ほうれん草・白ねぎ
・鶏団子・豚肉・しゃけの切り身・鯛のすり身・豆腐
・和だしたれ
・ごまだれ・ポン酢・スイートチリソース・コチュジャン・豆板醤
・すりおろしたにんにく・柚子こしょう・七味など<作り方>
1.鍋(土鍋)に和だしと水を入れます。
2.野菜を適当なサイズに切って、鍋の中に入れ、柔らかくなるまで煮ます。
3.鶏団子・豚肉・しゃけの切り身・鯛のすり身は、別の鍋で、湯通ししてから入れると、アクがあまり出ず、きれいに鍋が仕上がります。
4.最後に、食べやすいサイズに切った豆腐を入れ、温めてからダイニングテーブルに!!このなんでもあり!!鍋は、たれをそれぞれが食べたい味のものを用意すればいいんです☆
お子さんには、ごまだれやポン酢などを用意し、大人は、ごまだれにすりおろしにんにくやコチュジャンや豆板醤、ポン酢に七味や柚子こしょうなど、スイートチリソース(私はこのソースに魚や肉をつけて食べるのが大好きですっ♪)で食べることができますっ!!
また、離乳食中期・後期のお子さんにも、鍋の物を冷まして食べさせてあげることが出来ます。
お好みで、鶏がらスープにかえても美味しいですよっ。。。
残った汁は、まだ食べれそうならその時に、お腹いっぱいなら次の日の朝ごはんとして
お雑炊にして召し上がってみてくださいねっ☆by志保ママ
- 2006年1月11日おすすめ図書
「十二支のはじまり」
長谷川摂子/文
山口マオ/絵
岩波書店年賀状を前にすると、
「ああ、今年はそういえば酉年だったなあ…来年は…」
なんて思い出す干支。
干支のこと、どのくらい知ってますか?
ただ子どもに、「あなたはいのししよ」って言っているなら、お正月にぜひこの本をお勧めします。
「ももたろう」や「一寸法師」と同じように、言い伝え、なので、同じ内容の本がいろいろ出ているんですが、この長谷川摂子さんの文章は、語り口が昔話風で、読みやすいんです。届いた年賀状を眺めながらお子さんとお話しするのに、ぴったりな本だと思います。この言い伝え、動物たちの性格がとてもよく出ています。性格診断に通じるものがあるのかもしれませんね。
文/池川恵子さん
- 2005年12月27日幼児のおやつレシピ
アレルギーの子供が年々増えています。娘は、幸い、 アレルギーは出ていませんが、友人の子ども数人がアトピーで、乳製品や卵を食べることが出来ません…。やわらかいパンを食べることも難しいと言います。今回作るきんとんは、とってもシンプルで、芋や栗のアレルギーでなければ、大丈夫!!
お正月料理…のデザートの定番(栗)きんとん!!を、とっても簡単に家庭で
作っちゃいましょう。<材料>
・さつま芋 中1本
・砂糖:水=1:2
(栗の甘露煮)<作り方>
- あまり大きくない鍋を用意します。砂糖と水を鍋に入れ、しっかり混ぜ、砂糖を溶かします。(栗きんとんの場合は、甘露煮のシロップを鍋に入れ、シロップが足りないようであれば、砂糖と 水を加えるようにしてください)
- さつま芋の皮をむき、輪切りにして、①の鍋の中に入れ、さつま芋が柔らかくなるまで煮ます。
- 柔らかくなったさつま芋を、裏ごしします。
- 鍋に残った汁をほんのりとろみがつくまで、煮詰めます。
- 3の裏ごしした芋に、4の汁を少しずつ混ぜ、好みのやわらかさにします。
- 再度、裏ごしをし、そのまま盛り付けるなり、形をつけるなりします。(栗きんとんの場合、ここで、栗と混ぜ合わせます)
さつま芋は変色しやすいので、使う前に、レモン汁をふり、色止めしておく方がきれいに仕上がります。が、あまり、たくさんかけると、酸味が強く出てしまうので、気をつけてくださいね☆
甘さが調節できるので、ご家庭に合った甘さで、上品に仕上げることが出来ます。こちらも、離乳食中・後期のお子さんでも食べられます。お母さんの優しい味を感じることが出来る一品ですっ♪ - 2005年12月27日子育てママのお料理レシピ
この時期、自然薯がおいしいですよねぇ~♪私も、とろろやわさび醤油などで食べるのが大好きですっ☆が、我が家の娘は、すりおろした自然薯があまり得意ではないんです…。
肌が弱いせいか、ちょっとでも口の周りにつくと、すごくかゆがって。そこで考えたのが、フワフワとろろを栄養満点の揚げ物に変えてしまうことでしたぁ♪フワフワ揚げ
<材料>
・自然薯 約1/4本
・卵 1個
・薄力粉 大さじ2~3
・和だし(粉末 もしくは 顆粒状) 約8g(小袋 1袋分)
・具…しらす、大根の葉、ひじき<作り方>
1.自然薯をすりおろします。
2.大根の葉は塩茹でし、細かく刻んでおきます。ひじきは乾燥ひじきの場合、水で戻しておきます。大根の葉もひじきもしっかり水気を切っておきます。
3.1のすりおろし自然薯に、卵、和だしを加え、しっかり混ぜ、粘り気を出します。
4.具を3の中に入れ、全体にが混ざったら、固さをみながら、薄力粉を加え混ぜます。もし、固くなったら、少々水を足します。
5.揚げ用のサラダ油と、スプーン2つ用意し、揚げる時に、スプーンに水をつけ、4の具をスプーンですくい、整えながら入れ、油で揚げます。表面がきつね色になるまで揚げます。今回の具は、近所の方が作られた無農薬の大根を頂いたので、その新鮮な葉を。大根の葉は、大根よりも栄養がたっぷり!!緑黄色野菜としても、栄養価が非常に高いんです。あとは実家からもらったしらすや乾物はストックしてあるので、ひじきを最近食べてないなぁ~なんてノリで入れてみました。
しらすの他には、桜海老もよく使います。野菜は、水菜・ほうれん草・青梗菜・ねぎ・冷凍えだまめなど…。周りはサクサク!!中はフワフワ!!子供のおやつにもなりますよ☆もちろん、お弁当のおかずにも。
先日、まだ1歳の甥っ子が、喜んで食べてくれました♪
大人には、一味や七味をつけて食べるのが、お勧めです。冷めたら、オーブントースターでっ☆でも、やっぱり、揚げたてが1番ですけどねっ!! - 2005年12月27日子育てママのお料理レシピ
早いもので、あっという間に、年を越してしまいそう…。年末も年始も食事を作らなければいけない…ですよね!!
たしかに、今は元旦でも、スーパーや飲食店がいっぱい開いています。便利ですねぇ~☆買いだめしなくてもいいんですから…。
私は、毎年、12月31日におせち料理を大量に作るんです。実家の母と共に~♪で、正月3日間は、ほとんど作らない。。。
お手製おせちの中で、毎年欠かさず作る、我が親族の人気メニューをご紹介します。ぶりの揚げ照り焼き(山椒風味)
<材料>
・ぶりの切り身…人数分
・砂糖:酒:醤油:みりん=1.5:1:1:0.5
・粉山椒 適量<作り方>
1.砂糖・酒・醤油・みりんを容器に入れ、砂糖が溶ける程度に、電子レンジで温めます。
2.を冷まし、粉山椒を入れます。
3.ぶりの切り身を1口サイズに切り、2に入れ、1晩冷蔵庫に入れ、味をしっかり漬けておきます。
4.揚げ用のサラダ油を用意し、温め、素揚げします。(揚げている間、身が崩れやすいから、あまり身をいじらないように)
5.別の鍋に、ぶりをつけておいた汁を入れ、とろみが出てくるまで、煮詰めておきます。
6.煮詰めたら、好みで粉山椒を入れておきます。
7.こんがり揚がったぶりを、揚げ油から、そのまま5の鍋に入れ、軽く煮て、盛り付けます。 - 2005年12月27日子育てママのお料理レシピ
1歳児くらいのお子さんがいるご家庭では、山椒を入れるのをやめて、後で、大人の分だけに振りかける方がいいと思います。
お酒にも、ご飯にもとっても合うし、骨もないので、とても食べやすいようです。
我が家では、人数分ではとても足りないので、かなり多めにぶりを買います。
離乳食中・後期のお子さんでしたら、ぶりを少し大きめに切って、中身の味のあまりしみていないところをあげればだいじょうぶですよ!!
- 2005年12月23日おすすめ図書
「セシのポサダの日」
マリー・ホール・エッツ&アウロラ・ラバスティダ作メキシコのクリスマスのお話です。メキシコって、そうあのアメリカ合衆国の南に位置する国です。当然、となかいも雪ももみの木もでてきません。題名のセシというのはちいさな、女の子の名前です。ポサダというのはメキシコのクリスマスの特別なパーティのこと。メキシコでは地域ごとにクリスマスの前九日間、毎晩ちがう家でこのポサダを開いておとなもこどもも楽しむのだそうです。ちいさなおんなのこのセシはある日、おかあさんからセシのためのポサダをしてもいいといわれます。準備のためにマーケットで自分のための星の飾り、ピニャタを選んだり、準備のお手伝いをしたり・・。やがて、セシの家にはたくさんの人たちが集まって、いよいよポサダが始まります。メキシコのクリスマスは日本のこどもたちにはなじみのないものかもしれませんが、わくわくしながら、「わたし」のクリスマスを待ちのぞむ女の子のきもちは世界中同じなんですね。とっつきの悪い印象をもたれる方もいるかもしれませんが、ひととき自分自身がクリスマスを待ち望む女の子に戻ってこどもたちに読んであげてください。絵がすばらしいので、こまかいところも楽しんでほしい一冊です。
文/原田雅子さん
- 2005年12月22日執筆者紹介
プロフィール
浜松市内のクリニック内カウンセリングルームや産業相談室に勤務。3人の子ども達の幼い時期に子どもの本の持つ「子育て力」に気づいた。子育てに悩むお母さん達に親子がともに楽しめる絵本の読み聞かせをおすすめしている。
- 2005年12月21日おすすめ図書
「子うさぎましろのお話」ささきたづ文 みよしせきや絵 ポプラ社
「こうさぎのクリスマス」松野正子作 荻太郎絵 福音館書店
「サンタ・クロースからの手紙」J.R.R.トールキン作 せたていじ訳 評論社今振り返ってみると、子育て中ってなんて子どもからたくさんのたのしみを分けてもらっていたんだろうと思います。遊具もろくにない公園でも子どもと一緒だといろいろな発見があるし、ディズニーランドだって子どもと一緒がたのしい、でも、一番楽しかったのはやはりクリスマスですね。
今年のサンタさんからのプレゼントは何かしら?親は何をプレゼントしようかしら?クリスマスケーキは手作りにしようか、それとも今年は忙しいからスポンジ台を買って、せめてデコレーションだけは子どもと一緒にやろうか・・・考えるのも楽しみでした。クリスマスにちなんだ絵本は12月に入ると読み始めて、お正月が過ぎても長いこと繰り返し読みました。クリスマスの絵本といえば、まずこの「子うさぎましろのお話」です。
プレゼントをもらったのに、もっとほしがる“ましろ”は、たいていの子どもたちの気持ちを代弁しています。からだにすみをこすりつけて黒くして別のうさぎになりすまし、サンタさんのサンドイッチをもらった“ましろ”。ところが、黒いのを消してからおうちへ帰ろうとしたところ、どんなにこすってもはらってもすみが落ちません。
「どうしよう。とれなくなっちゃった。ぼく、ほんとに“ましろ”じゃなくてべつのうさぎになっちゃったのかしら」ましろはなみだをぽたぽたおとして泣きます。
このおはなしを聞いているときの子どもたちのしんとした雰囲気が好きで、私は家でも図書館のおはなし会でも12月にはよくこれを読みました。うそをついたことにおそれおののく“ましろ”、うそをついた自分をゆるしてもらえたと感じたときの安堵感を、“ましろ”といっしょに体験してほしいと願いながら。「こうさぎのクリスマス」は、我が家の子どもたちが大好きだった絵本です。母親である私は、うさぎのきょうだいがお互いを思いやる気持ちがとても素敵で気に入っているのですが、子どもたちにとっては、両親がクリスマスの朝に帰ってくるのが何よりうれしかったみたいです。実は両親はきつねにおいかけられたまま行方知れずだったという筋書きの緊張感が、結末の幸福感を倍増してくれます。作者の松野正子さんは、子どもの緊張感と幸福感を本当によくご存知ですね。
でも、何といっても我が家の人気ナンバーワンのクリスマスの本は「サンタ・クロースからの手紙」でした。地味で小さな文字がぎっしり詰まっているせいか、図書館ではあまり読まれていません。こんなに上質のユーモアと幸福感(もちろんファンタジーも)にあふれているのに、なんてもったいないとクリスマスのたびに思います。作者はあの指輪物語(映画「ロード・オブ・ザ・リング」の原作)のトールキンです。きっちり構築された世界でサンタクロースや北極熊やゴブリンが大活劇を演じます。ここに登場するどじな北極熊が愉快で、彼の活躍(?)に親子でおなかをよじって笑ったものでした。ある年、届いたクリスマスプレゼントの包装が少し汚れていたことがありました。我が家では、これはきっとどじなあの熊が、よせばいいのに手伝って落っことしたかぶつけたに違いないということになり、またまた大笑いしました。
たとえばローラ・インガルス・ワイルダーやアリソン・アトリー、そのほか欧米の児童文学を読むと、クリスマスって自分の愛する人に喜んでもらうために、おとなも子どもも本当に一生懸命準備するんですね。とても素敵な習慣だとうらやましく思います。今年のクリスマスは、おとなから子どもへだけでなく、子どもからおとなへ、そしておとなからおとなへ、子どもから子どもへ、自分の大切な人への気持ちを形にして差し出す機会ととらえて、たのしんでみませんか。
文/辰巳なお子さん
- 2005年11月25日子育てママのお料理レシピ
クリスマスメニュー その2
卵に、入れたい野菜をきざんで入れて焼くだけ☆
ケーキみたいに丸く仕上げ、見た目もちょっと華やかに見せると、すごく凝ったお料理を用意してくれたのでは…?!などと思ってくれるみたいっ!!型抜きなどで、きれいに切って、お弁当のおかずにも出来ますよっ。スペイン風オムレツ
<材料6~8人分>
・さつまいも 小1本
・キャベツ 小1/6個
・パプリカ 1個
・ほうれん草 1/6束
・シーチキン 1~2缶
・卵 4~5個
・塩・こしょう 適量
◎トッピング
・ルッコラ 1パック
・トマト 1個<作り方>
1.蓋つきの片手鍋かフライパンを用意します。
2.さつまいもは皮をむき、薄くスライスし、水にさらします。キャベツは一口か二口サイズにザク切りし、パプリカは細かく切り、ほうれん草は塩茹でしてから、よく水気を切って、2~3cmくらいにカットします。
3.ボールに卵を割りほぐしてから、2の野菜全て(さつまいもは水分をしっかり切ってから入れること)と水分(もしくは油分)を切ったシーチキンを入れ、お好みで塩・こしょうをしてから、しっかり混ぜて、卵と具をよくからめます。
4.片手鍋(フライパン)に少量のサラダ油(もしくはオリーブオイル)を入れ、よく 熱してから3を流しいれ、蓋をしてから、弱火~中火で底面を焦がさないように蒸し焼きします。
5.大きくて、出来るだけ平らなお皿を1枚用意します。蓋を開け、天面から見える卵液が固まっているようなら、片手鍋(フライパン)の上にお皿で蓋をし、片手でお皿の底をしっかり押さえ、もう片方で取っ手を持ち、一気にひっくり返し、お皿にのせます。焼き色がついた方が上にくるので、そのまま流すように片手鍋(フライパン)に入れ、先ほど天面だった部分に焼き色をつけます。
6.あとは、盛り付け皿にきれいに焼き色がついた方を上にして、ルッコラや細の目に切ったトマトをのせます。※こちらはとても薄味です。
お好みで、マヨネーズ&ケチャップソースをつけていただくと良いのでは…と思います。
完全に火が通っているので、全卵でも大丈夫な月数のお子さんにもお勧めです。
野菜も冷蔵庫にあるものでかまわないですよっ☆
また、シーチキンのほかに、ソーセージやベーコンやひき肉にしても、とても美味しく仕上がります。肉類を入れた時には、チーズを加えると、濃厚な味に仕上がり、カルシウムも同時に取ることが出来ます。チーズは牛から作るのが一般的なので、具材が肉類にはあいますが、魚類は魚特有の臭みが出てしまうか、チーズの味が強く出てしまうおそれがあるので、入れない方が良いと思います…。
- 2005年11月20日子育てママのお料理レシピ
もうじき・・・子ども達が待ちに待った?!“クリスマス”ですねっ♪イルミネーションがとてもきれいで、我が娘も、とても楽しみにしています。
12月に入ると、周りも、家の中も、不思議なくらい世話しなくなりませんかっ?人の出入りもいつも以上になぜか?!増えたりして・・・。我が家でも、クリスマス前から、チキン料理が増えます。私の頭の中も、クリスマスで染まってしまうようですっ(笑)
今回は、ホームパーティにも出せる、とっても簡単なクリスマスメニューをご紹介しますっ☆<材料 3~4人分>
・鶏もも肉 2枚
・じゃがいも 3個
・にんにく 1/2個~1個分
・塩 小1~2
・ブラックペッパー 適量
・オリーブオイル 100ccくらい
好みで、ロースマリーやタイムなど<作り方>
- 蓋つきの鍋かフライパンを用意します。
- にんにくはスライス、じゃがいもは皮付きのまま5mm~7mmくらいに輪切り、鶏肉は大きめのぶつ切りにします。
- 鍋(フライパン)にオリーブオイルを入れ、にんにくを全部加え、弱火~中火で、にんにくの香りをだすようにし、きつね色になる手前で、にんにくのみ器に出します。
- にんにくを出した鍋(フライパン)に、鶏肉(皮のついている部分を下にして...)を並べ、蓋をし、中火で皮がこんがりするまで焼きます。
- 鶏肉をひっくり返るとき、1度取り出し、じゃがいもを並べます。その上に鶏肉を並べ、塩とブラックペッパー(好みで、ローズマリーやタイム)を入れ、下に並べたじゃがいもがきつね色になるまで中火で焼きます。
- あとは、自分の好きなように盛り付けし、最後ににんにくをのせます。
後で、塩とブラックペッパーは、自分達の好みの量を入れましたぁ♪
ご飯にオイルをかけると、即席ガーリックライスになり、フランスパンをオイルにつけて食べると、ガーリックトーストに...けっこう美味ですよっ!!お酒にもとっても合うお料理ですっ。※1才前後のお子さんがいるご家庭は
にんにくや塩やブラックペッパーの量を控えるか、少し材料を分けて、オリーブオイルに鶏肉とじゃがいもを焼き、火が通ったら、盛り付け、子どもの好きそうなソース(例えばマヨネーズ+ケチャップなど)をつけさせてあげるのもいいと思います。
が、我が家では、塩とブラックペッパーの量は減らしたものの、にんにくは気にせず、量はそのまま…直接食べさせることはしませんでしたけどねっ☆
- 2005年11月10日離乳食レシピ
市販のベビーフードを食べてくれる子は、親にとって
とてもありがたですよねっ♪我が娘は、市販のベビーフードどころか、パンや粉ミルクも口にしてくれず、全て最初から作っていました。どんなにがんばっても、食べてくれる量といえば、一口か二口…本当に悩みました。母乳も長い時間飲んではくれなかったので…。
そこで、お米やうどんは食べてくれていたので、赤ちゃんサイズのおにぎりを作って持ち歩くことにしたのです♪
お米も、栄養価の高いといわれる胚芽米にして…。生後6ヶ月~今も、遠足や食欲がなさそうな時に、家でも、お弁当にも活用しています。赤ちゃん~小さな子供サイズのおにぎり
<材料>
・ご飯(炊き上がったもの) 小茶碗1杯分
<作り方>- 離乳食用のすり鉢とすりこぎを用意します。
- すり鉢の中にご飯を入れ、すりこぎでご飯をつぶすように、上からたたきます。
- 粘り気が出てきたら、水にぬらした手の平で丸めます。サイズはお子さんの口に入る…より、一回り小さいものを作ります
※ 今は、自然食品店などで、添加物の入っていない品質のしっかりしたふりかけ等が手に入りやすくなっています。また、9ヶ月~というので、ベビーフードコーナーに“野菜”“肉”“魚”に分かれたふりかけが売っています。
何種類かのおにぎりを持ち歩いたり、おにぎりと共に、にんじんや大根やほうれん草やわかめを和だしで煮たものなど…持ち歩くといいですよ☆
ただし、食中毒の多い季節や暖かいところなど、赤ちゃんに食べさせるものなので、避けてください。保冷剤をうまく活用することをお勧めしますっ♪
- 2005年11月1日子育てママのお料理レシピ
今が旬! のサツマイモ…お知り合いから頂いたりすることありませんか?!
我が家では、実家でも作っているんですが、ご近所からも頂くことがよくあるんです。
先日、芋掘り体験をしたので、早速…。子どもも大人もミートソースが苦手…って方は少ないと思います。
そこで、市販のミートソース缶を栄養たっぷりの万能ミートソースに変えてしまいましょう☆
缶詰は賞味期限が非常に長いので、ストックしておくと便利です♪
また、レシピに書いてある材料でないものがあったとき…「買いに行かなきゃー」とあわててお出かけ…これではストレスがたまってしまいます。冷蔵庫にあるものだけで、大丈夫ですよ。
今回、我が家の冷蔵庫にあったもののみで作りました。ミートソース
<材料 3~4人分>
・市販のミートソース 1缶
・豚のひき肉 約50g
・玉ねぎ 小1個
・にんじん 1/4本
・セロリ 2本分
・しいたけ 3個
・ピーマン 2個
・なす 2本
・トマト 中3個<作り方>
- 玉ねぎはみじん切り、にんじん・セロリ・しいたけ・ピーマン5mm角くらいに切ります。
- ちょっと深めのフライパン、もしくは鍋に、サラダ油大さじ1ほど入れます。
- 玉ねぎをしんなりするまで炒め、ひき肉を入れ、肉の色が変わったら、①の残りの野菜を入れて、全体をさっさと炒めます。(混ぜる…といった感覚で充分です)
- 3にミートソース缶を入れ、少し水を足し、煮ます。
- その時、冷蔵庫に熟れたトマトがあることを思い出し、洗った後、へたを取り、手でつぶしなが ら、鍋の中へ。(意外とストレス発散になりますよっ)
- 味見をしたら、少し味が薄くなっていたので、コンソメブイヨン1個・とんかつソースで味を整えました。
『離乳食』 『1歳~3歳くらいまで』
※缶のままだと、濃いかなぁ~?!と心配されるかもしれませんが、野菜の甘みでまろやかになります。セロリは、さわやかなスッキリとした味に変えてくれました(笑)
仕上げにパルメザンチーズをかけてあげると、カルシウムも取れますし、ゆでたほうれん草などを添えてもいいですよねっ☆by志保ママ - 2005年11月1日子どもと楽しむ食生活
- 2005年11月1日離乳食レシピ
少量のミートソースに白米か芋ご飯を入れ、お湯を足し、フードプロセッサーやミキサーやブレンダーなどで、流動食に。
※味がしっかりしているので、苦手な野菜も口に入れてくれる可能性が高いんです。なので、まだ、胃がしっかりしていない赤ちゃんは、成長に合わせて、少量かお湯などで味をのばしてくださいねっ。by志保ママ - 2005年11月1日子どもと楽しむ食生活
- 2005年11月1日離乳食レシピ
- 2005年10月29日幼児のおやつレシピ
いよいよハロウィン♪日本では、クリスマスほど定着していませんが、この時期になると、かぼちゃのディスプレィがお店で目につきますねっ☆
ということで、作る時間15分・・・オーブン10分…あっという間に出来てしまうかぼちゃのケーキをご紹介します。
<材料 アルミカップ(小)12~14個分>
A
・薄力粉 100g
・ 砂糖 50g
・ ベーキングパウダー 5g(大さじ1/2)
B
・ホットケーキミックス粉 150g
※A,Bどちらかでかまいません。
AB共通
・卵 1個
・牛乳 約200cc
・無塩バター 30g(なければサラダ油)
・かぼちゃ 50g
・飾り用かぼちゃ 適量
<作り方>- ボールに、A薄力粉・ベーキングパウダー もしくは Bホットケーキミックス粉 をふるいます。
(ザルでふるってもかまいません)ふるった後にAは、砂糖を混ぜてください。 - 皮を取ったかぼちゃを容器に入れ、少量の水を入れ、電子レンジでやわらかくします。
フォークなどで、かぼちゃをつぶして、軽くペースト状にしましょう。
飾り用は皮ごと薄くスライスして、のせやすい大きさにカットし、↑のように、少量の水を入れ、電子レンジで1分くらい加熱します。 - バターを電子レンジ10秒~20秒温め、溶かしバターにします。あまり長くやりすぎると、レンジの中で、バターが飛び散る場合があるので、気をつけてくださいねっ。
- 1に卵・牛乳を加え、よく混ぜます。生地は、ホットケーキを作るくらいのやわらかさにしてください。牛乳で調節してくださいねっ。
- かぼちゃペーストを入れ、よく混ぜてから、溶かしバター(もしくは、サラダ油)を入れて、よく混ぜます。
- 型にスプーンなどで、7分目くらいまで、すくい入れ、天面に飾りかぼちゃを置きます。
- 電気オーブン 予熱あり 190℃ ⇒ 10分
(生焼けではないか、竹串やつまようじなどで真ん中に刺し、生地がついてこないかチェック!)
※ バターの代わりに、サラダ油を使うと、ちょっと風味が足りない?!と思うかもしれませんが、材料の味を生かし、軽く仕上がります。お好みでどうぞ・・・。
赤ちゃんから大人まで食することができます。おやつや朝食にもいいですよ♪♪
我が家では、子供と一緒に作りました。自分が作ったケーキ♪と大喜びで、たくさん食べてくれました。お弁当にも入れて、幼稚園にも持って行きましたっ(笑)
少し気持ちに余裕のあるお母さんは、お子さんに任せる…とか、お友達と作らせてあげる・・・、ラッピングしてお友達に配る・・・と、楽しい時間を過ごせるのでは!!
少々汚されるのも、辛いところですが、目をつぶってくださいねっ☆by志保ママ - ボールに、A薄力粉・ベーキングパウダー もしくは Bホットケーキミックス粉 をふるいます。
- 2005年10月29日執筆者紹介
プロフィール
小和田 志保(おわだ しほ)
浜松生まれ 短大時栄養士資格取得 OLを経て パン&ケーキ教室講師後 出産子供が野菜嫌い…食べない…何をどう作っていいかわからない…そんな声が多いとお話を頂いて、今回よりレシピを載せていただくことになりました小和田志保です。少しでも、皆さんのお役に立てるとうれしいです。
私にも今年4歳になる娘がいます。生まれてから、おっぱいを1回に3分くらいしか飲まず、1日中抱っこ!の毎日。置くと大泣きで、その泣き声がストレスになる為、常に抱っこしていました…!夜も、生後半年までは、背中にクッションをあてて、45度角で抱っこしながら寝ていたほど(笑)。時には、横に子供が転がっていた…なんてことはいうまでもありません♪
市販のベビーフードは全く食べず、離乳食の本を何冊も買って試しましたが、口にしてくれることはありませんでした。検診時に、保健婦さんや栄養士さんに指導も受けました。その場では、真剣に聞いていたのですが、いざやってみると、全て自己流で…丸3年!!なんとかなるものですっ(笑)。
お蔭様で、娘は、いまだ少食ではありますが、野菜も作り方でなんでも食べてくれるようになりました。これでも悩んだ時期もあったんですけどねっ!!
- 2005年10月3日執筆者紹介
プロフィール
1947年 静岡県袋井市生まれ
1971年から10年間物語の表現による子どもの英語自然習得活動を指導。
子どもたちのお話の世界を広げるのに熱心な時代だったので、家庭文庫(当時はオーロラ文庫と呼んでいた)を開き、セミナー委員として、ストーリー・テリングなどの講座にも進んで参加していた。
初めて覚えたのは「3枚のおふだ」と「猫の王」。また「子どもの本の世界―300年の歩み-」(ヒューリマン)「児童文学論」(L・H・スミス)「本・子ども・大人」(ポール・アザール)「五歳までの本」(ドロシー・オーワイト)「子どもと本の世界に生きて一児童図書館員のあゆんだ道」(E・コルウェル)や松居直さんの絵本論などを仲間に学んだ。
浜松子ども劇場図書文化部に属していたときは、例会時にお勧め絵本の紹介のリーフレットを作り、即売会もやった。1982年ものがたり文化の会発足と同時にチューターとして活動を始め、現在に至る。
「心を強くやさしくする一番だいじな栄養」である物語の中で、主に宮沢賢治童話の世界を「感じ、考え、調べ、工夫し、共同する」を合言葉に異年齢集団で耕し、表現しています。「ぴよぴよ文庫」(0歳からの対応が大切と感じ、「オーロラ文庫」を改名)主宰
「おはなしひろば・ぴよぴよサークル」主宰
「浜松子ども文庫のつどい」会員
「宮沢賢治童話に親しむ会」代表
「俳句十代」中部地区世話人おかげさまで35年もの間、「子ども大好き!お話大好き!おばさん」として続けられたこと、そして、今でも子どもたちに囲まれて、お話の世界に遊ぶ仲間に入れてもらえていることに感謝し、一人ひとりの子どもたちの内面と真向っていこうと思う毎日です。
- 2005年10月3日おすすめ図書
「いたずらきかんしゃちゅうちゅう」
文・え バージニア・リー・バートン
訳むらおかはなここの一冊を選ぶということはとても難しい。とても優れたいい本といわれるものでも、この子の今にぴったりのものはと思うと・・・ また、今だけ楽しめればというものでもない。男の子、女の子だから、3歳だから、でもないし、個性、環境・・・挙げていくと切がない。それでも、一生のうちに一度は通ってほしい世界はあると思う。それもできれば子ども時代に。
ほとんどを新しい本(新刊本という意味ではない)が占めている文庫の本棚の隅に色あせて、シミがつきボロボロになったのを修理した絵本たちが並んでいます。学生時代から集めていたこれらの本(エッツとバートンのものが圧倒的に多い)は、一見地味な印象を与えるものが大部分(エッツ、バートン以外では、「はなをくんくん」「おやすみなさいのほん」「はなのすきなうし」「サリーのこけももつみ」など)だったのですが、それらの本が子どもたちの気持ちをひきつけ、くり返し楽しませ、心に深く残っていく本になることを実感しました。それは、子どもの感じ、想像する力を見直すきっかけになりました。
のりもの好きの息子の心をとらえたのは、やはりのりもの絵本で、ふだんの会話にも「やえもん」「じぷた」「メアリ」「メーベル」などが出てきました。中でもバートンさんが機関車好きの長男アリスのために書いた「いたずらきかんしゃちゅうちゅう」に案の定はまりました。「やえもん」に心を寄せ、「じぷた」に声援を送り、「のろまなローラー」に自分を重ねていたと思われる息子は「ちゅうちゅう」といっしょに「ハチャメチャな冒険」(バートンさんいわく)に出かけていたのでしょう。若い「ちゅうちゅう」をとりまく機関士ジム、機関士助士オーリー、車掌のアーチボールド、そして元機関士の老人などの登場人物も魅力的です。木炭で画面いっぱいダイナミックに描かれた絵と声や音が聞こえてきそうだったり、気持ちまで表現している文字の大きさや文の配置はぴったり調和しています。
見返し(ここだけカラー)にも心使いが見られ、子どもたちへの愛情が伝わってくる「行きて帰りし物語」の一つです。最近の子どもたちのことばの軽さ、弱さ、浅さを思うとき、人と付き合うことを大切にするライフスタイルを持ち、「よい本を作ること、そうでなければ全然やらない方がまし」と言い切り、寡作を通したバートンさんの絵本を選んでみました。
文/村上節子さん
- 2005年9月28日おすすめ図書
まだ字が読めない子が好きになる本
「まいごになったぞう」
てらむらてるお文・むらかみつとむ絵 偕成社絵本とか童話を買うのは、子どもではなく、大人だ。
一応子どもに選ばせたとしても、大人が見て、「これならいいわ」なんて思った本。
もちろん、本を買うお金は子どもが働いて得たお金ではないし、入園前の子どもに、優良図書の選定眼は期待できないし、絵本って結構高いから、どれもこれも買うことなんてできないし…、それは大人の理由としては仕方がないことかもしれない。でも、大人が選ぶ本が、子どもが好きな本かというと、それは違うことが多い。
子どもは、意味がない言葉の繰り返しや、ある単語に「はまる」。
それが、大人には、ちょっとつかみにくいのだ。
この、「まいごになったぞう」は、見ていても楽しいが、何を言われても、「あばば、うぶー」と答える赤ちゃんぞうのセリフがリズミカルで、聞いている子どもたちの、うれしくてキャーキャー笑う声が聞こえてきそう。
内容は、タイトル通り、まいごになったぞうが、いろんな動物に助けられて、
お母さんのところにたどり着く、というもの。
文は「王さまシリーズ」や「おしゃべりなたまごやき」で有名な、寺村輝夫さん。
簡潔で、実際的。リズミカルな文章である。
絵は、私の本の挿絵も書いてくださっている、村上勉さん。
赤ちゃんぞうが、ごろんごろん転がっている姿は、とても愛らしい。この本は、「信じる心」とか「やさしさ」がある。
でも、このお話に出てくる動物たちは、誰かが責任を持ってお母さんのもとに送り届けてくれるわけではなく、とりようによっては、キケンな森の中に、運が良ければ助かるよ、と放り投げる。そこに引っかかる人もいると思う。
子どものために購入する本は、ぜひ一度、図書館などで読んでみてほしい。
そして、気に入ったら、ぜひ購入してください。
きっと、小さな子どもが、べたべたの手で持ち歩きたい本になると思うから。文/池川恵子さん
- 2005年8月9日おすすめ図書
絵本に教えてもらった「成長する子ども」
「コッコさんのともだち」
片山健 作
福音館書店こどもって、「いつのまに成長したの!」って思うときがありませんか。「育てた」というより、まさに親の知らない間に「成長したんだ!」って、思わずうるうるしてしまうときが。我が子に重ねあわせて、それをいとおしいくらい感じさせてくれるのが「コッコさんシリーズ」です。
よく、「こどもを“育てる”なんていうのはおこがましい。こどもは“自分で育つ”んだ」という人がいますが、私はとてもそんな気分にはなれませんでした。少なくとも6歳くらいまでは、一生懸命“育て”ました。それでもたまに“こどもって自分で育つんだ”と実感させられることがありました。この「コッコさん」シリーズは、「こどもって、親の知らないところでこどもなりに悩んで努力して健気に成長しているのね」と思わずじーんとさせられますげじげじまゆげとおちょぼ口が何とも愛らしいコッコさんに、私がはじめて出会ったのは、「コッコさんのおみせ」でした。
コッコさんはおみせやさんを開業しますが、お客さんはだれもきません。おとうさんもおかあさんもおにいちゃんも、無理をしてコッコさんに合わせることはしません。そこでコッコさんは“営業努力”をします。そう、出前までするんですよ。お客さまの声も反映させます。こどもっておとな社会をちゃんとみているんだなと、ちょっとどっきりさせられます。コッコさんのおとうさんがまた素敵です。こどもとの絶妙な距離の取り方に、私はいっぺんでファンになりました。そして「コッコさんシリーズ」にはまりました「おやすみなさいコッコさん」も「だーれもいないだーれもいない」も好きな作品ですが、私はやっぱり「コッコさんのともだち」が一番好きです。
おとなって、「おともだちとなかよくするのよ!」とか「ともだちできた?」とか、気軽に言います。でも、内気でナイーブなこどもにとって、ともだち作りは本当に大変なことなんですね。
コッコさんは保育園でなかなかともだちができません。いつもひとりぼっち。でも、ある日、偶然同じ色の服を着ていたことから、アミちゃんとなかよしになりました。つまらない絵本はここまでに頁数をさいて、めでたしめでたしで終ります。この作品の素晴らしいところはここからです。
毎日一緒に遊べば、当然うまくいかない時がきます。コッコさんにもきました。コッコさんははじめてアミちゃんとけんかします。そしてしかたなくほかの子と遊びます。それをきっかけにアミちゃんとも仲直りして、それからというのも、コッコさんとアミちゃんは、みんなといっしょに遊べるようになるのです。作者はコッコさんの心の変化を、服の色で表します。コッコさんとアミちゃんがなかよくなったときは同じ色の服。気持ちがすれちがった時はちがう色の服。そして、アミちゃんとなかよしになり、みんなとなかよしになったときには、もう、ちがう色の服を着ていても大丈夫。つまり自分は自分でいながら、アミちゃんともみんなとも一緒にやっていけるようになったのです。
親が囲い込むようにしてこどもを守って育ててやっても、どうしても親の力が届かないところがあります。でも大丈夫、こどもは幼いなりに自分の力で解決していくんだ、その力をこどもは持っているんだと、親子にエールを送ってくれる絵本です。
文責:浜松市立中央図書館 辰巳なお子氏
- 2005年7月9日おすすめ図書
タイタス さく / たがやたえこ やく / はまだみちこ え
前回、私が書いた「まほうのあめだま」は、佼成出版から出版されている。
なぜこんな書き出しかというと、今日ご紹介する「ねずみのアナトール」が、私としては、文研出版のものでなくてはならないから。他の出版社のものは、絵が原作のままらしいのだが、この「ねずみのアナトール」の『はまだみちこ』さんの絵が、まさに、トレビアン!(すばらしい!)
子どもだった私は、出てくるチーズの絵を見て、思わずチーズ好きになってしまい、フランスの町並みの絵を見て、一度は行ってみたいものだとあこがれた。
外国の本というのは、翻訳次第でつまらなくなってしまうことがあるが、この本は、翻訳も申し分ない。アナトールの気持ちの変化が、子どもにもわかりやすく、ていねいに書かれている。
大人になって、もう一度読み返しても、その感動は薄れることがなかった。珠玉の一冊である。ネズミの「アナトール」は、お父さんねずみだ。
いつものように、人間の台所で、家族のために残り物をあさっていると、人間に見つかってしまい、フランスの恥、とまで言われたアナトール。悲しくなったアナトールは、ねずみと自分の名誉のために、食べ物をもらう代わりに何かお返しができないかと考えた。
ねずみの好物ってなんでしょう? ねずみの好物は、そう、チーズ。(お話の中のネズミ捕りのエサでおなじみの…ね)で、この本でも、やっぱりチーズ。なんと、アナトールは、チーズ工場の味見係りになったのだ。この本の主人公はアナトールだが、作者は、家族のことを片時も忘れていない。つらい思いで家に帰ってきたアナトールを慰めるのは奥さんネズミだし、アナトールのことを尊敬する子ネズミたちが、いつも家で待っている。本を読み終わったとき、家族っていいなあ、ってほんわか思ってしまう。お父さんが中心になっている児童書、なかでも絵本というのは、がっかりするほど少ないのが現状だ。父の日は終わってしまったけれど、お父さんってカッコイイ、って思ってもらえるこの絵本、おすすめです。文/池川恵子さん
- 2005年6月12日おすすめ図書
今月は、児童文学者の池川恵子さんからのお薦めの本です。池川さんは浜松市出身の童話作家として活躍されています。素敵な本をいろいろ紹介してくださるとのこと、楽しみですね!
→池川恵子さんからのメッセージ* * * * * *
「まほうのあめだま」
安房直子/いもとようこ「まほう」「あめだま」この二つのキーワードが入ったタイトルを聞いただけで、子どもたちは興味津々。今は亡き、安房直子さんの作品。
引っ越すことになって、今まで飼っていたネコ、チローを、おかしやさんのおばあさんにもらってもらうところから話は始まる。この本がおもしろいのは、さみしがっていることを、元の飼い主の女の子、みほこちゃん側からではなく、チローの側から書いていること。まほうのあめだまをなめて、わたあめみたいなチローが、ふわふわ空を飛んで、みほこちゃんに会いに行くのだ。わたしはときどき、自分の子どもの小学校で、お話会のボランティアをしているが、今四年生の子どもたちが二年生だったころ、この本を一学期に読んだ。その年の三学期、今後の参考に、お話会でおもしろかった本のアンケートをとることになり、大多数の子どもたちは、そのアンケートをとったころ読んだ本の名前を挙げた。でも、二年生の一クラスに限っては、一学期に読んだ「まほうのあめだま」だった。他にいっぱい覚えることがあったり、楽しいことがあったりする年代に、これは快挙ではないか。
安房直子さんの作品は、わたしと同年代の人たちに親しい。教科書に載った「きつねの窓」の作者である。ききょう色に染められた指で作った思い出の窓は、帰宅し、手を洗うと消えてしまった。
食べると消える、使うと消える。当たり前だけど、何度もリセットできるゲームとはまったく違う世界を感じさせてくれる。それが、安房直子さんの作品だ。
まほうのあめだまだって、食べたらおしまい。メルモちゃん(手塚治虫)のキャンディのように、いくら食べてもいつもビンはいっぱい、なんてことはない。それはきっと、登場人物が成長していけば、必要なくなるものだからなのだと思う。
いもとようこさんの、真ん中に星が入った虹色のあめだまが、お話をふくらませているこの作品。読むのはちょっと苦手、というお母さん、お父さんに、絵がいっぱいで読みやすい、「まほうのあめだま」、おすすめです。 - 2005年6月12日執筆者紹介
プロフィール
はじめまして。池川恵子と申します。これから不定期で、おすすめの児童書・絵本をご紹介させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
ところで…。先日東京で、私が所属している日本児童文学者協会で、会員の集いがありました。普段浜松にいて、ただ黙々とパソコンに向かったり、本を読むぐらいしか創作とふれあうことがない自分にとって、こういう会は、情報を仕入れるチャンスです。ベテランの方々もいらっしゃるし、ジャンルが違うたくさんの人と知り合うのは刺激になります。
その日、創作について語ってくださった作家さん。私が常に気をつけていることと同じことを言っていました。それは、「間違ったことを書いてはいけない」ということ。タヌキやイタチがしゃべりだす、それはうその世界ではなく、創作の世界です。「間違ったこと」というのは、具体的に言えば、意味もなく、ただただ作者の思い込みで間違えて、太陽が西から昇ったり、夏の海でカモメが群れていたり、雪野原にツバメが飛んでいたり、ということでしょうか。もちろん、不自然なことが、作者の意図するところであればまったく問題はないのですが、残念ながら、時々「???」と思う本にぶつかることがあります。子どもは、なんでも吸収してしまいますから、間違っていても、そのまま覚えてしまいます。本はただ与えるだけではなく、ぜひ先に一度読んでみてください。そして、変だな、と思ったら、本当はどうなんだろう?と考えてみてください。なんでもないことかもしれないけど、なにか引っかかるんだよね、という気持ち、大切にしてください。1965年 静岡県浜松市生まれ
1999年 熊野の里童話大賞・遠鉄ストア童話大賞を受賞し、現在に至る。
ホームページ『虹の谷通信』 作品紹介海辺のボタン工場
2000年11月 ひくまの出版虹の谷のスーパーマーケット
2001年3月 ひくまの出版花さき村のなんでもタクシー
2001年12月 ひくまの出版
- 2005年3月14日おすすめ図書
絵本は育児書
「おやすみなさいフランシス」ラッセル・ホーバン文
ガース・ウイリアムズ絵
松岡享子訳
福音館書店こどもって、早く眠ってほしいときに限って、なかなか寝てくれませんね。親が眠らせようとやっきになると、こどもはますます目がさえて、仕方なく「えいっ、とことんつきあうぞ!」と親が気持ちを切り替えたとたん、こどもはすやすや…我が家もこんなことの繰り返しでした。
古今東西、親たちはこどもを眠らせることによほど苦労したらしく、絵本にも物語にも、こどもを寝かせる場面がよく登場します。
親としてもっとも素敵な対応は「おやすみなさいフランシス」に登場するおとうさんでしょう。何かと理由をつけては起きだして、居間にいる親たちのところへやってくるフランシスを、おとうさんは本当に見事に丁寧に受けとめてやります。でも、しまいにはきっぱりとした態度で言い聞かせます。
子育て真っ最中のとき、私にとって絵本はどんな育児書にも勝る育児のバイブルでした。この、「フランシス」(福音館書店・好学社)をはじめ、「くんちゃん」(岩波書店・ペンギン社)、「くまたくん」(あかね書房)、そして「コッコさん」(福音館書店)のシリーズに、どれだけ助けられたかわかりません。こどもたちもこれらの絵本が大好きで、毎晩繰り返し読みました。それは親としてまさに至福の時でした。同時に、これらの絵本から、こどもがどんなときに悲しみや不安を抱くのか、どんなときに幸福感を得るのか、学ばせてもらいました。これらの主人公は、シリーズの中で少しずつ成長します。それに我が子の成長を重ねあわせるのも楽しく、また、夫も同じ絵本を読むことで、子育ての共通理解も持てました。
今はもう、我が家のこどもたちは親元を離れて一人暮しをしていますが、絵本を開くと、こどもたちと一緒に絵本を楽しんだころが鮮やかによみがえります。文責:浜松市立中央図書館 辰巳なお子 氏
- 2005年3月14日おすすめ図書
私は約30年間、公私共に子どもの本に携わってきました。昭和48年、希望がかなって図書館で働くことになりましたが、当時はまだ児童サービスは図書館の業務のなかで重視されていませんでしたし、私も特別関心があったわけではありません。
私が子どもの本に興味を持ったのは偶然でした。1年目も終わるころ、児童室担当の職員が産休に入ったため、半日だけ代理で児童室を任せられたことがきっかけでした。小さい時から本が大好きで、小学校、中学と学校の図書室にある本は片っ端から読んだつもりでした。当時は、本なんてなかなか買ってもらえませんから、本があれば、親戚でも、ご近所のうちでも上がり込んで読ませてもらいました。今思えば、あつかましい子どもだとさぞ迷惑がられていたことでしょう。
ところが、市立図書館の児童室に来てみたら、私の知らない本が沢山あったのです。毎日借りて帰っては読むということがしばらく続きました。ポターやエッツ、バートンらの絵本、ルイス、トールキン、ペイトン、サトクリフらの壮大な物語など、面白くて面白くて夢中で読み続けるうちに、無性に腹がたってきたのです。「大人になった今読んでもこんなに面白いのだから、子ども時代にこれらを読んだらどんなに面白かっただろう。でも、世の中にこんなに面白い本がたくさんあることを子どものときにだれも教えてくれなかった」本当に悔しくてなりませんでした。その時、はっと気がついたのです。もしかしたら、今も、知らずに子ども時代を通り過ぎてしまっている子どもがたくさんいるかもしれないと。今の子どもたちは、毎日沢山の情報やものに囲まれているけれど、子どもたちに本当に必要なものは、ちゃんと届いているのだろうか?私のような悔しい思いをさせたくないと心底思い、これが私の子どもの本に携わる原点になりました。
子どもの本の世界に足を踏み込んだことで、思いがけずいろいろな出会いがありました。東京、大阪をはじめ全国の魅力的な図書館員と知り合うことができ、意見や情報を交換できました。、図書館員だけでなく、作家や出版関係者、研究者などいろいろな分野の素敵な方々と知り合うこともできました。なかでも「家庭文庫」といって、自宅の玄関先などに子どもの本を置いて近所の子どもたちに貸し出している方と知り合ったことで、この世界の面白さと奥深さを知り、ますます抜け出せなくなりました。
今は、子どもたちと直に接することができるのは、たまにやらせてもらうおはなし会や、ボランティアで昔話を語りに行くときくらいですが、気持ちはずっと同じです。「子どもたちに、はらはら、どきどき、わくわくする本をいっぱい届けてあげたい!」2005年3月21日
※2006年4月より浜松市立中央図書館の館長に就任されました。(ぴっぴ)