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無痛分娩について 助産師たちのつぶやき

助産師たちのつぶやき

暑さも和らぎ、秋らしく過ごしやすい季節となってきましたね。秋はおいしい食べ物が多く、行楽シーズンなどとも呼ばれ、お出かけを楽しみにされている方も多いのではないかと思います。

さて、今回は無痛分娩についてお話をさせていただきます。
出産は、妊婦だけでなく家族にとっても人生の中で貴重な経験の1つです。しかし、妊娠や出産は喜ばしいことである一方、さまざまな不安が伴うものでもあります。特に出産時は痛みが激しいというイメージが一般的にあり、不安に思っている方も多いのではないでしょうか。出産時の痛みは、「スイカを鼻の穴から出すような痛み」「気を失うほどの痛み」と表現されることがあります。痛みの感じ方には個人差がありますが、いずれにせよ想像を絶する痛みであることは間違いありません。出産時の痛みに対して強い不安を感じられる方が多く、身体だけでなく精神的な負担になります。そういった痛みへの不安を和らげる方法として、無痛分娩があります。

無痛分娩は痛みに対する不安が強い方や痛みに弱い方にとっては有効な出産方法ではありますが、リスクがないわけではありません。

無痛分娩のメリット

  • 痛みが和らいだ分娩になります。
  • 痛みが最小限となることでお産への恐怖心が減り、リラックスして分娩ができます。
  • 産後のお母さんの身体の回復が早いです。
  • 痛みを和らげることができ、産後の体力が温存できたと感じる人が多いと言われています。

出産

無痛分娩は、メリットが注目されやすいですが、デメリットもあります。

無痛分娩のデメリット

  • 薬剤によるアレルギー反応を起こす可能性があります。
  • 麻酔時に針で硬膜に穴が開くことで、頭痛が生じる可能性があります。
  • 麻酔による中毒などのリスクがあります。
  • 陣痛が弱くなったり、赤ちゃんが正しい向きで回らなかったりし、吸引分娩や鉗子(かんし)分娩となるリスクがあります。

無痛分娩のメリットとデメリットどちらも把握することで、無痛分娩が自分の状況やニーズに合っているか判断することができますので、参考にしていただけたらと思います。

「自分自身の力だけで産みたい」「医療の力を借りて産みたい」「子どもの誕生の瞬間を夫と共に迎えたい」など、出産にはさまざまな選択肢があります。その中の1つとして、医療の力を借りて出産の痛みを軽減する「無痛分娩」という方法があります。どのように出産を迎えたいかをご家族でよく話し合って、決めていただけたらと思っています。

出産をされる方一人一人が、安心、安全で納得できる出産となることを願っています。

文/浜松医療センター周産期センター 助産師 八木あずさ

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