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子どもと星空を楽しもう 2026春 親子で「宇宙へのとびら」をノックしよう!
春は、新しいことが始まる季節です。入園や進級でお子さんが新しい世界へ一歩踏み出す今、親子で「宇宙」というもっと大きな世界をのぞいてみませんか?
「宇宙の話なんて難しそう」と思うかもしれません。でも、実は私たちが立っているこの地面も、宇宙の一部です。今回は、ご家庭のベランダから一番近い「お隣さん」を訪ねるコツをお伝えします。
1. まずは「地球」という船を感じてみる
宇宙への第一歩は、夜風を感じることから始まります。
「今、私たちが立っている地球は、ものすごいスピードで宇宙を進んでいるんだよ。」
そんな一言から会話を始めてみてください。
春の夜、空を見上げて「星がゆっくり動いている」と感じるのは、私たちが地球という大きな船に乗って回転しているからです。想像を広げながら、夜空を見上げること、それだけで、もう立派な天体観測の始まりです。
2. 一番近いお隣さん「月」のヒミツ
宇宙で一番身近な存在といえば、やっぱり「月」ですね。でも、月までの距離ってどのくらいか想像したことはありますか?
実は、地球から月までは約38万キロメートルです。数字だとピンときませんが、「地球が30個すっぽり並んで入るくらい」の距離です。
また、月は自分で光っているわけではありません。太陽の光を鏡のように跳ね返して、私たちに届けてくれています。
「どうして形が変わるの?」とお子さんに聞かれたら、こう答えてみてください。
「月と太陽と地球の位置が変わるから、光が当たっているところの見え方が変わるんだよ。」
三日月のときは、太陽の光がほんの少しだけ横から当たっている状態で、満月のときは、太陽が月の正面をピカッと照らしている状態です。
ご家庭にあるライト(太陽)と、ボール(月)を使って実験することもできるんです。宇宙の仕組みが、おうちで再現できるなんてわくわくしませんか?
満月
上弦の月

月の公転と満ち欠けについての図 (C)国立天文台
3. 宇宙を知ることは、自分を知ること
最近の研究では、私たちの体を作っている成分の多くは、かつて宇宙で爆発した星のかけらからできていると言われています。つまり、私たちはみんな「星の子ども」なのです。
夜空を見上げることは、自分のルーツを探る旅でもあります。勉強として教え込むのではなく、「不思議だね。」「お月様って不思議な鏡だね。」と一緒に感動を分かち合う、この体験こそが、人生でかけがえのない瞬間になると思います。
本格的な望遠鏡なんて、まだいりません。
「あ、今日の月は少し黄色いね。」「昨日より太くなったかな?」
そんな小さな発見だけで、もう立派な天文学の始まりです。
春、夜も少しずつ暖かくなってきました。ふとした瞬間に、夜空を見上げてみるのはいかがでしょうか。
そして、望遠鏡でのぞきたいと思ったときには、浜松市天文台で毎週土曜日に開催している「星空観望会」に遊びに来てください。宇宙の話をたくさんしましょう。
文/浜松市天文台 村松 大河
浜松市天文台
住所:浜松市中央区福島町242-1(五島協働センター3F)
電話:053-425-9158


