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音楽はじめのいっぽ♪【7】こっちねっら 永塚ふみほさん

音楽はじめのいっぽ

浜松で音楽に携わる人に、ご自身の体験や子育て世代へのアドバイスについてお答えいただく「音楽はじめのいっぽ♪」シリーズ。第7回は、音楽教室を運営する傍ら、音楽療法インストラクターとして放課後デイサービス等でコンサートを開催する永塚ふみほさんです。

Q1.ご自身の子どもの頃、音楽はどんな存在でしたか?

私が3歳から通いはじめた音楽教室は、習っている生徒のほとんどがピアノの先生の子どもで、子どもより大人たちが熱を入れていました。私の母もまた、町の小さなピアノ教室の先生でした。不器用な私は劣等生で、いつも母と先生から叱られて、緊張しながらピアノを弾いていた記憶があります。自主性はなく、音楽は母を喜ばせるための手段となっていました。
そんな中、7歳でミュージカルと出会い、生まれて初めて、心で音楽を感じました。身体で音楽を感じ、表現することの楽しさを知り、音楽が大好きになりました。そして、自己表現ができるようになると、自分に自信が持てるようになると知りました。夢はアイドル、ミュージカルスター、オペラ歌手とコロコロ変わりましたが、「“表現をするって楽しい!”この感動を音楽に乗せて、たくさんの人に伝えたい」という気持ちは変わらずにありました。

Q2.音楽が子どもに与える影響はどんなことだと思いますか?

リズムにのって

私たちは五感のすべてを使って情報を処理していますが、「よく使う経路」は人によって異なります。そのタイプは3つ「視覚」「聴覚」「身体感覚」に分けられます。学校の音楽の授業で、椅子に座って静かに CD を聴いた記憶はありませんか?その影響か、“音楽は聴くもの”と捉えられる方が多く、聴覚タイプの方だけが楽しむものだと思っているかもしれません。
音楽は聴覚的刺激だけでなく、演奏をする人の動きや楽譜を見ることで、視覚刺激があります。楽器を演奏することや歌・リトミックなど身体を使って音楽を表現することで、身体感覚を刺激します。音楽は感覚刺激がいっぱいです!そして、どのタイプの子も「楽しい!」「できた!」を体験することができると私は思っています。

Q3.これから子どもに音楽体験をさせたいというパパママにアドバイスはありますか?

赤ちゃんは、音楽を聴くと、自然に身体が動きます。音楽を嫌いな赤ちゃんはいません。音楽が嫌いになる要因は、劣等感が大きいと私は考えています。なので、子どもが音楽を心から楽しみ、その気持ちが続くよう、次のことを意識されるとよいのではないでしょうか。

  • 子どもの表現に注目し、認め、褒めてあげましょう。
  • 押し付けや教え込むことはしないようにしましょう。
  • 一緒に楽しみ喜びを分かち合いましょう。

歌うことや身体を動かすことは、誰でも簡単に自己表現ができる手段です。子どもが自由に自己表現をすることで、自我を保ち、心のバランスを整えることができます。子どもが、自分自身も音楽も好きでいられるように、パパママには子どもの表現や演奏をあたたかく見守っていただきたいと思います。

永塚ふみほさん プロフィール

永塚ふみほさん

愛知県立芸術大学 音楽学部 声楽専攻卒業。「よつば音楽教室」代表。様々な個性を持った子どもの成長をサポートする発達支援リトミックや、音楽療法を取り入れた音楽活動を定期的に実施。その他、アンサンブルユニット「こっちねっら」メンバーとして、福祉施設や園でのコンサートも行っている。
【資格・所属団体等】
メンタル心理ミュージックアドバイザー(音楽療法インストラクター)
発達障害コミュニケーション指導者資格 初級取得 (一般社団法人日本医療福祉教育コミュニケーション協会)
NPO法人日本こども教育センター認定リトミック3rdステップ修了・認定リトミック講師
放課後等デイサービス ぽかぽか 発達支援ミュージック講師
合同会社元気いっぱい夢いっぱい キッズハウス 専門講師(リトミック担当)

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