子連れでおでかけ
子育てのヒント
特集記事
子育てのヒントを検索
子どもと星空を楽しもう 2024夏(1) 夏の1等星を探してみよう
夏休みが始まりましたね。夏は日が長く、7月後半から8月前半の日没は19時ごろ、8月後半にやっと18時半ごろになります。暗くなり始める空を親子で眺めて、その日一番最初に光る星を探すのもいいですね。「一番星」です。星空を楽しむのは日没の1時間後くらいからがおすすめです。
夏の星座の代表は、さそり座、夏の大三角を作ること座、わし座、はくちょう座です。どの星座にも1等星があるので肉眼でも見つけやすいです。星や星座の名前が分かると楽しさが増します。そういえば、学校で習った気がするなと思い出しながらお子さんと一緒に探してみてください。今回は4つの1等星を紹介します。
- アンタレス(さそり座)
南の空に赤く輝く明るい星です。 - ベガ(こと座)、アルタイル(わし座)、デネブ(はくちょう座)
夏の大三角を作る星たちです。頭の真上付近に明るい星が3つあります。一番明るいのがベガです。
今は天体観測に役立つアプリが充実していますので、スマホやタブレットをかざすと星座が表示されるものもあります。天文台の星空観望会やイベントに参加していただいて親子で夏の星や星座について知っていただくのもいいと思います。
南の空に赤く輝く星を探してください。さそり座の1等星「アンタレス」です。さそりの形はイメージできそうでしょうか。
【例:8月4日20時のシミュレーション】
真上付近に夏の大三角を探してください。思っているよりも大きく広がっているかもしれません。こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブです。こと座のベガは、七夕のおりひめ星、わし座のアルタイルは彦星です。この2つの星の間には天の川が流れています。七夕のお話でも2人は天の川の東と西に別れて暮らすことになってしまっていますよね。シミュレーション画像は南を向いて真上を見上げたときの見え方です。
※図はどれも天文シミュレーションソフトウェア「ステラナビゲーター11」にて作成
文/浜松市天文台 喜澤 俊輔
浜松市天文台
住所:浜松市中央区福島町242-1(五島協働センター3F)
電話:053-425-9158