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被災地の子どもたちが作った紙芝居
東日本大震災の際津波被害にあった、11人の女子中学生らが作った紙芝居が、今年2月の人権シンポジウムin仙台で発表され、大変注目されました。
紙芝居の中では、地震発生直後から津波の襲来、避難所での生活が、素朴な絵と実直な言葉でつづられています。
そして、最後は支援への感謝の言葉と復興への意思が語られています。
驚くのは、この紙芝居が1日で書きあげられたということです。
ボランティアで石巻市を訪れていた紙芝居師・金谷邦彦さんが、ちょうど通りかかった門脇中学校の生徒たちに声をかけてやりとりする中で、生徒たちは紙芝居に少し興味を持った様子でした。
そこで、金谷さんが「描いてみる?」と紙を手渡したところ、生徒たちは皆でたった一夜で書きあげ、翌日持ってきた、という経緯だそうです。
ちょっとしたきっかけで、すぐさま形やことばとなってあふれだすほどに、この災害は子どもたちにとって大きな経験であったのでしょう。
「私たちは、地震を経験してよかったです。みんなと助け合うこと、みんなとひとつになること、食べ物の大切さを知ることを学びました」
「これからも私たちはこの震災のことを忘れずに頑張りたいです」
実際にはどれだけ恐ろしく、辛く、悲しかったか、はかしりれませんが、発表の場でそのように語る子どもたちの強さには目をみはらずにいられません。
(ずきんちゃん)