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『思い出をレスキューせよ!』

被災地で、津波に流された写真や遺品となるものを修復している人たちがメディアで話題になったのを見たことがある人も多いと思います。
突然大切な家族や知人を失った人にとっては、どんなに泥だらけでも大切な思い出です。なんとか元の形に戻したいと願うものです。

この本では、岩手県大船渡市で、「紙本・書籍保存修復士」として津波をかぶった写真や資料などを修復する作業を、震災直後から根気強く行っていた金野聡子さんのことについて書かれています。
汚れた写真などは、誤った洗い方をすると大切な思い出が消えてしまうことから、写真修復家の白岩洋子さんやボランティアの協力で行ったそうです。
時にはふん尿やウジムシまみれになっているもの、重油まみれになっていたり破れたりしたものもあったようですが、すべてを失った人の元に写真が戻り、喜ばれることが多かったようです。
さらに、金野さんは本来の「製本家」として、そのネットワークで、よみがえった写真を貼るアルバムを世界の製本家によってつくる「おかえりプロジェクト」を行いました。また、個人宅にある古書の復元も行いました。
大切な家族の思い出の写真や、家族の歴史の大切な資料となる古書など、個人としても郷土の史料としても大切なものであり、それを「治療」して、将来に残せるようにするという信念に感動します。

 

(わかば)

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