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地域防災と助け合い
12月1日の「地域防災の日」に合わせ、その前後の日曜日に各地で地域防災訓練が実施されています。「昨日参加してきた」という方も、「こんどの日曜が訓練」という方も多いことでしょう。
防災意識が高まっているまさにこの時期、長野県北部で11月22日に発生した地震では、大きな被害がありました。負傷された方、家屋等の被害を受けられた皆様には、心よりお見舞い申し上げます。これから厳しい寒さに向かう中、多くの方が避難生活をされ、大変なようすが伝えられています。
長野県と浜松市では地形の似たところもありますから、報道された被害のようすなどを見て自分の住む地域に照らし合わせ、思うところがあった方も多いのではないでしょうか。被害が大きかった白馬村などでは、すでに緊急寄付の申込みやボランティアの登録等が始まっています。
ところで、子育て中では自分自身がボランティアに行けず、心苦しさを感じるという方が少なくないかもしれません。災害ボランティアとして活動したい気持ちを持っていたとしても、実際に活動をするにはさまざまな条件があり、気持ちだけでは行動できません。まず子どもを預けて身一つで行動すること自体が難しいのが、子育て世代にとってのハードルです。さらに、現地までの交通手段に加え、燃料・食料・簡易トイレなどを自前で準備し、ブーツやゴーグルなど自分の身を守る装備を整え、かつ保険に加入していることが最低限、必要な条件です。
ですが、被災地に行って働くことだけがボランティアではありません。たとえば、募金をすることも、かけがえのない支援です。地震後、さまざまな寄付窓口が設置されていますので、自分に合った方法で寄付をするのも、立派な支援ではないでしょうか。そして近い将来、子どもの手が離れたら、そこからボランティア活動を始めても遅くはありません。市の社会福祉協議会が例年開催する災害ボランティアコーディネーター養成講座を受けると、災害時ボランティアについての基本を学ぶことができ、ボランティア活動をする人々とつながりを持つことができます。
「ボランティアとして他の被災地で活動をすること」と、「自分の住む地域で災害ボランティア受け入れること」を、ひとつながりのこととして考えれば、そこから「助け合う」ということの意味について、大きな気づきがあるのではないでしょうか。
<参考>
(ずきんちゃん)