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仙台で感じたこと・思ったこと その2 ~原発事故が起きたら復興はない~
3月に仙台で開催された国連防災世界会議のパブリック・フォーラムに参加して、いくつかの印象深い言葉がありました。
その中のひとつ
「原発事故が起きたら、そこに復興はない」
という言葉です。
3月15日にエル・パーク仙台で行われたシンポジウム「防災・減災と男女共同参画~今 わたしたちが伝えたいこと~」の中で、福島県のNPO法人市民でディア・イコール副理事長の遠藤惠さんが言っていた言葉です。
司会者の「発災後必要だったものは、何だったのか」という質問に対しても、遠藤さんは、「マスク・カッパ・ヨウ素剤」と言っていました。ここから、原発事故からいかに自分たちを守るかという切迫した気持ちを感じます。
静岡県にも浜岡原子力発電所があり、原発については選挙などの大きなイベントの際にさまざまなところで意見交換がされています。東日本大震災直後は、小さな子どもを持つ人たちだけでなく、多くの人が関心を持って議論していたのですが、4年経つうちにフェードアウトしつつあります。原発について大きな声で議論するのは、時として、はばかられる雰囲気さえ感じます。人は悪い事態を想像する時に、ついそこから目をそらし、良い方向で考えようとする防衛本能のようなものが働くそうです。でも、原発の問題からそのように目を背けていてよいのでしょうか。将来を見据えて、私たちに本当に必要なものを考え、行動していかなければなりません。
南海トラフのような巨大地震が起こった時のために、防潮堤の工事などが進んでいますが、自分たちとしてはどうしたいか、自分たちの子どもの将来のためにどうすればよいのか、ということを真剣に考え、言葉にしていく必要があるのではないでしょうか。
仙台で感じたこと・思ったこと その1 ~ひとりでも多くの命を守りたい~