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『災害ストレスから子どもの心を守る本』
東日本大震災の後、子どもたちが「津波ごっこ」「地震ごっこ」をやって遊ぶという話を聞いたことはありませんか?
これは、被災した子どもたちなりに、記憶や心の整理をしようとしている状態です。だから無理にやめさせる必要はありません。場合によっては、一緒にその遊びに大人が加わって遊ぶことで、良い方向に向かう場合もあるのです。
また、おねしょや赤ちゃん返りなど、行動に表れる場合もあれば、心の奥にストレスを抱え込み、深刻な問題につながっていくこともあるのです。
震災の後、子どもたちの心のケアについて、ずいぶんクローズアップされてきました。先日仙台の方と話した時には、ますます深刻さを増しているお子さんも少なくないということを耳にしました。
被災していない子どもたちでも、東日本大震災後のテレビの映像を見ているだけで、ショックを受けてしまい、ストレスを感じていた子どもがたくさんいます。心の問題は、そのようにとてもデリケートなことです。また、簡単に改善されないこともあります。
「子どもの心を守る」ということを考えるには、子どもの「SOS」を受け止める必要があります。この本ではまず、「子どものサイン」がどのように発せられるか書かれています。
そして何よりも、子どもだけでなく、保護者や支援する人も自分の心のバランスをケアしていく必要性が書かれています。
大人は泣いてはいけないのではないのです。大人だってつらくなることがあるのです。子どもがつらいのだから、自分は我慢するというより、自分もつらくなったら、ひとりで抱え込まないで対処する方法を考えると良いですね。
ぜひ、対処法なども参考にしてほしい1冊です。
(わかば)