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体験談から考える子どもの備蓄品
2011年に発生した東日本大震災から14年が経過しました。過去の災害から学ぶべきことは数多くありますが、家庭の防災対策についてもそのひとつです。子育て中の家庭にとって「避難生活を子どもと過ごすための備え」について考えることは欠かせません。
ただ、備蓄品を準備し、持ち出しリュックが必要だとわかっていても、一般的な防災コーナーで扱っているライトや電池、飲料水などのほかに、何を備えたらいいのか悩んでいる家庭もあるのではないでしょうか。
「NHKエディケーショナルすくコム」が行ったアンケート「子育て家族の防災実態調査」では、1,705人の回答者の中で被災経験がある方々の「これがあってよかった」「これがなくて困った」という体験談が紹介されています。
子どもの気持ちを落ち着かせるものや、子どもの健康を守るために必要なものなどに分けられ、
- 子どもには非常食よりも普段食べているお菓子
- 透明でないレインポンチョがあれば、着替えや授乳、防寒に役立つ
- 避難所などでも静かに遊べる絵本やシールブック、音の出ないおもちゃ
- 肌トラブルが起きやすいので、ベビーパウダーと保湿剤が必要
のように、子どもに関する備えで実際に役立ったものや必要だったものが経験者のコメントとともにまとめられています。
断水や停電が続く場合は、避難所・在宅避難に関わらず、衛生用品や温めなくてもおいしく食べられるレトルト食品が活躍しています。「子どもが好きな音楽をスマホでかけたら安心したようだった」というように、必要なのは「物」だけではないことにも気づきます。
「子どもの備え、何から始めたらいいの?」と迷った時は、このような体験談を参考に、自分の家庭に合ったものを考え、進めていけるといいですね。
参考サイト
文/浜松市防災学習センタースタッフ 森口