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『日本最古の災害文学 漫画方丈記』
行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。世の中にある人とすみかと、またかくの如し。
という冒頭の文章で始まる『方丈記』。学校の授業で学んだことを思い出します。
この本を手に取ったのは、“漫画”であるということだけではありません。この本の表紙に“日本最古の災害文学”と、書かれているのを見てハッとして、次の瞬間には、『方丈記』をそういう視点で読んだことがなかったと気づいたからです。
過去の災害といえば、地震・津波・火山噴火を連想しますが、それ以外に飢饉・疫病なども挙げられます。この本ではさらに、“遷都”による人々の暮らしの災難なども描かれています。古文が苦手でも漫画なので、気軽に手に取ってみてください。
備えることを忘れてしまいがちな日々の生活の中で、時々こうして漫画などで刺激を受けて、災害への備えの必要性を思い出し、再確認してみることをお勧めします。
文/わかば