子どもがいびきをかくのですが問題はないでしょうか？

一般的に子どもはいびきはかきません。
子どもの寝息は「すやすや」と表現されるよう通常は鼻が通っています。
しかし、いびきや就寝中に呼吸が苦しそうな様子がありましたら、何らかの影響で気道が狭くなっているため以下の可能性があります。

（1）口蓋扁桃（いわゆる扁桃腺）やアデノイド（鼻の奥にある扁桃の組織）の肥大。
アデノイドが大きいことで鼻呼吸が障害されて口呼吸となりますが、口蓋扁桃が大きいと口呼吸も十分にすることができずにいびきを起こします。

（2）鼻疾患（アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎など）

（3）顎が小さく後退したり、歯列不整のあるお子さんは、いびきいや睡眠時無呼吸症候群になりやすい傾向があります。
下顎の歯並びの中に舌が収まらずに舌が気道を圧迫することが原因と言われます。

子どものいびき、睡眠時無呼吸症候群について歯科医院でも質問を受けることが多く今回載せていただきましたが、対応する診療科としては耳鼻咽喉科、小児科などになります。
※ただし（3）に関しては歯科・矯正歯科が対応しております
お近くの医院・病院にご相談下さい。

文／陽だまり佐野歯科院長　佐野陽彦先生