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つらい!つわり(悪阻)を乗り切ろう!
「気持ちが悪い」「吐いてしまう」という症状から、「もしかして妊娠したかも?」と気づくのがドラマによくあるパターンですが、妊娠が分かったら急につわりが始まったという人もいますね。
つわりは、妊娠5~6週頃から始まり、妊娠15~16週頃までには落ち着くことが多いようです。つわりの症状は個人差があり、同じ人でも1人目と2人目とかで違う場合もあります。
つわりの種類
吐きづわり
とにかく吐く。重症の場合は、入院することもある。
においづわり
においに敏感になり、そのにおいによって、吐き気やおう吐を伴う。
食べづわり
空腹になると吐き気がするので、ダラダラと食べ続けてしまう。
眠りづわり
ひたすら眠くなるという症状。妊娠初期の症状のひとつでもある。
頭痛
市販の薬を飲むわけにはいかないので、ひどい場合は、受診が必要。
唾液づわり
唾液が多くなる。それが原因で吐き気を催すこともある。
精神的な落ち込み
体調が悪いと、精神的にも落ち込みやすくなる。
こんな時には病院へ
- 1日に5回以上吐く。ほぼ毎日吐く。
- 水分が飲めなくなる。
- 体重が5%以上減る。
- 発熱 頭痛 ぼーっとする。
点滴やビタミン剤等で症状が治まることが多いので我慢をしないで、主治医に相談しましょう。
早く対応することで妊娠悪阻などの重症化や二次的な症状を防げます。
つわり対策
水分補給
カフェインが入ってないもので、こまめに水分補給しましょう。
食べるもの
好きなものを食べましょう。妊娠初期は、「子どもへの栄養」ということをあまり気にしなくても大丈夫です。嘔吐のひどい時は、温かいものより冷たい物の方が食べやすい人が多いです。
食事回数
空腹時に吐き気をもよおすことが多いので、少しずつ何回も食べると良いです。食事をとれない時は、あめやタブレットなどを用意しておくと良いです。
その他
生姜粉末が吐き気止めに効果があるとの研究報告もあります。飲み物に生姜汁やレモン汁入れたりするとスッキリするかも。
- 苦手なにおい
- 緊張感を感じる環境
- 高温多湿
- 満員電車
- 部屋の換気をする
- 体をできるだけ休める
- 好きなことに没頭する
- リラックスする(アロマもいいかも)
- 職場や家族の理解を得られるようにする
- 自分を「●●しなければならない」から開放する。
家族の理解と協力
つわりを乗り切るためには、家族の理解と協力が必要です。家事を手伝うなど、精神的支えになって。
食事
つわりで吐き気がしやすいような時に、食事の支度はつらいものです。そんな時には、パパが作るか、「できたものでも良しとする」という心構えが必要です。
家族のNGワード
「ごはん、まだ?」
「妊娠は病気じゃないのに!」
「寝てばっかり!」
休養
「しんどいのに、ありがとう」
「手伝うよ」
「少し横になったら?」
思いやりのひと言や、大切にされてる実感があると体もラク~になるようです。
妊娠の初めは、赤ちゃんが子宮の中で育つために出されるホルモンが急に増えます。それが、吐きやすくする刺激を脳に送るとか、胃腸の動きが抑えられて食べ物が送られにくくなるためにつわりになるともいわれます。昔の人は、赤ちゃんが育つ(流産しない)ように休む時期だとしていたとか。
ママはつらいけど、赤ちゃんが順調に育っているんだなと前向きに考えられたらいいですね。この時期は数cmの大きさですが、小さい手足をたくさん動かしてどんどん大きくなっているんですよ。
命の力強さを思いはかってみて・・・
監修/ルツ助産院 助産師 宇田公美子