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立ち会い出産について 助産師たちのつぶやき

助産師たちのつぶやき梅雨が明け、いよいよ夏本番となってきましたね。外の気温が上昇してくる中、コロナウイルスの影響も続いており、熱中症だけでなく感染にも注意して過ごさなければいけない日々ではないでしょうか。

私は浜松医療センターで助産師として就職してから、多くの出産場面に立ち会ってきました。周りには旦那さんのみならず、子供たちや、友人など、多くの人たちが囲う中、赤ちゃん誕生という奇跡の瞬間を共有してきました。しかし、今年に入りコロナウイルスが猛威を振るい、当院でも入院中の面会が禁止となりました。分娩時の立ち会いも禁止になり、出産時は産婦さんの他は助産師と医師しかいません。産婦さんにとって、家族がいない寂しさや不安というのは計り知れないほど大きいものだと思います。そのため、陣痛中も少しでも産婦さんの傍で腰さすりや声掛けをしていこうと日々心がけています。そして、赤ちゃん誕生の場面を家族にも共有してもらえるよう、当院では出産時のビデオ撮影や写真撮影、また電話をつないだ状態でのリモート出産ができるよう対応をしています。

出産

今までは家族の方が傍にいて、出産時もカメラは家族の方がここぞとばかりにたくさん撮ってくださっていたと思います。しかし、立ち会い出産ができない中、大切な出産シーンを撮るのは私達助産師の役目の一つとなっています。まずは産婦さんの希望を確認し、ビデオ撮影をしたいということであれば、三脚をスタンバイし赤ちゃんが産まれる少し前から撮影を開始します。写真撮影のみということであれば、外回りのスタッフ、はたまたスタッフがいなければ医師が対面シーンを撮影させていただくこともあります。電話をつなぎながらのリモート出産を希望であれば、産婦さん自身に電話をつないでもらい家族の方と一緒になって赤ちゃん誕生の瞬間を共有してもらいます。しかし、お産の状況や病棟の状態によっては行えない場合もありますので、そこはご了承ください。

赤ちゃんと出会える場面はとても感動的であり、奇跡の瞬間です。電話をつないでいれば、赤ちゃん誕生のその瞬間を共有することができます。またビデオや写真を通じて奇跡の瞬間を産婦さんだけでなく、家族の方みんなで共有し、お産を振り返るものとなります。

奇跡の瞬間は一度きり。その瞬間をリモートで共有したり、ビデオや写真として形に残すことはとても素敵なことではないでしょうか。赤ちゃん誕生という感動の瞬間をみんなで一緒に共有していけたらなと思います。

文/浜松医療センター 助産師 山口都巳

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