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肩こりを解消しよう!
こんにちは。保健師の大川です。暑い日が続いていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。お子さんと一緒に元気に夏を楽しみたいと思う一方で、連日の暑さで夏バテ気味…疲れがたまり、肩がこってきたと感じている方もいらっしゃるかもしれません。実は、女性はさまざまな不調が起こりやすく、その中の一つに肩や首のこりがあります。
子どもの抱っこや家事などで無意識のうちに肩に力が入っていたり、外出自粛の影響で動く機会が減ったり、ついスマホを使いすぎてしまったり…。ぴっぴ世代のお母さんにとって、肩こりや首こりは、意外と身近な悩みかもしれません。厚生労働省の調査(*1)でも、女性が訴える自覚症状の第1位が肩こりとなっており、悩んでいる方は多いようです。
(*1)平成28年 国民生活基礎調査
なぜ肩がこるの?
では、なぜ肩がこるのでしょうか。肩こりの原因はさまざまですが、ぴっぴ世代のお母さんに身近なものとして、
- 長時間の同じ姿勢や、猫背・前かがみになること
- 月経前症候群(PMS)
- 体の冷え(夏の冷房や、冬の寒さ)
- 精神的ストレス
- 運動不足
- 睡眠不足
などがあります。このような状況に緊張や不安も加わって肩に力が入ると、交感神経が優位になって血管が収縮し、血流が悪くなります。その結果、筋肉に十分な酸素や栄養が行き届かず、筋肉に疲労がたまり、肩こりにつながってしまいます。
日ごろの予防で、肩こり解消!
身近なことが原因となる肩こりですが、日ごろの姿勢や生活に注目することで予防につながります。
姿勢を正しくする
お子さんの抱っこやデスクワークでは、なるべく上半身をまっすぐにして、前かがみや反り腰にならないように気を付けましょう。またスマホを使用するときは、下を向かず、正面もしくはやや見下ろす程度にすることで、首への負担を減らすことができます。
体を温める
体を温めることで筋肉の緊張をほぐし、血液循環がよくなります。冷房による体の冷えを予防するためにも、38~40度のお風呂にゆったりと浸かりましょう。また蒸しタオルなどで肩を温めることも効果的です。これらは、良い睡眠にもつながります。
体を動かす
運動をすることでも、血液循環がよくなります。肩・首回りを中心に動かしてみましょう。
以下のサイトでは、肩こり予防の体操が紹介されています。日々のちょっとしたすきま時間にぜひやってみてください。
- WELはままつ 青壮年期向け体操~肩こり腰痛予防編~
https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/kenkozoshin/koronakenko.html
肩こりを少しでも和らげ、暑さに負けず、元気に夏を乗り切っていただけたらと思います。
<参考>
- 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ(肩こり・首こり) (厚生労働省研究班監修)
- 整形外科シリーズ4 肩こり (社団法人日本整形外科学会)
文/浜松市保健師 大川