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どろぼうねこのおやぶんさん

町の商店街を縄張りにしている「どろぼうねこ」という名前の猫がいました。

そしてなんと、この猫には行きつけにしている魚屋さんが有り、その店主のおじさんとは昔からの顔馴染みなのです。この二人の関係は、どろぼうねこが「魚を盗んでいっていいかい。」と聞くと、おじさんは「一匹だけなら盗んでいっていいよ。」と答えてくれる、なんとも良い関係なのです。

ところがそんなある日、いつもの様にどろぼうねこが商店街を歩いていると、電気屋さんの店先にあるテレビから、「あなたの町だけ、ちょっとおかしな天気で、晴れのちさんま、ところによりさば。」と、へんてこな天気予報が聞こえてきました。魚屋のおじさんはどろぼうねこに、さんまがただで降ってきたら商売があがったりだから、なんとかしてくれと頼みました。そこで、どろぼうねこは、いつも魚を盗ませてもらっているので一肌脱ぐことにしました。泥棒猫が一鳴きすると、町のあちこちからたくさんの猫たちが集まってきました。どろぼうねこは、かの有名な「ねこやなぎ盗賊団」のえらい頭だったのです。どろぼうねこの号令一下、猫たちは町のあちこちでスタンバイしました。

いよいようろこの形をした黒雲が近づいて来ました。さあ、それからのどろぼうねこのおやぶんさんと手下の猫たちの活躍の凄いこと凄いこと。一時間後、空はうそみたいに晴れ渡りました。猫たちはどうなったでしょう。何と言ってもあれだけの大量の魚を食べたんですからね。

魚屋さんのおじさんとどろぼうねことのやり取りが、とてもあたたかい気持ちになります。絵が、本の世界観をとても良く描いていて、まるで自分がその町に住んでいるかの様に感じます。おじさんの顔の表情、猫たちの表情が見ていて思いがとても良く伝わってきます。
特に猫たちの表情や仕草は圧巻です。

野良猫とその地域に住む人間との関わりは、なかなか難しい問題が有ります。こんな風に関係を築けたらなんて素敵だろうと思ってしまいます。こんな町に住んでみたいですよね。まずはこの本をたっぷり楽しんでくださいね。

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