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なにをたべてきたの?
主人公は、真っ白でぽっちゃり体型、すべすべお肌のしろぶたくんです。
おなかがすいたしろぶたくんはりんごを見つけて
「いただきまーす」
するとあら不思議!真っ白なしろぶたくんのおなかにほんのり赤いまるが映って、なんだかきれいになったみたい。次にれもんをみつけて、
「いただきまーす」
すると今度は黄色いまるが・・・
こうして、おなかにきれいな色のまるが次々に並んですてきになったしろぶたくんですが、もっと何かたべたくて、とうとうせっけんをみつけます。
「ぴかぴかのせっけん、これをたべたらもっときれいになるかな?」
そして、せっけんがおなかの中にはいると・・・
1978年初版の絵本ですが、先日久しぶりに4歳児たちに読んでみたところ大いに盛り上がりました。たべてもたべてもまだ「なにかおいしいものがたべたいな」というしろぶたくんに「○○くん(自分のことです)といっしょだねえ」と共感する子、くだものがおなかに入るたびにおなかの「まる」がふえていく展開に思わず「きれい!」とつぶやく子、せっけんを見つけた場面では「えーっ!」「たべるの?」と期待に目を輝かせました。
余分な背景を省き、ぶたさんたちと果物だけの簡潔ですがすがしい絵はとてもモダンで、半世紀近くたっても色あせることはありません。そして、ぶたさんたちがやりとりすることばのリズミカルで優しくて丁寧なこと。こんなすてきな日本語を、耳から聞かせてあげられるのも読み聞かせの醍醐味です。読んであげている大人の声の一番良いところも導き出してくれますよ。