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災害時の避難行動

新年度が始まって1か月があっという間に過ぎてしまいました。今年、浜松ではコロナで規模縮小となっていた浜松まつりが復活しました。しかも大河ドラマ「どうする家康」がちょうど浜松が舞台となっている放送の最中。主役の俳優陣の行列に街中はたいへんなにぎわいでした。後の発表によると68万人の人出だったそうです。

その5月5日、行列の最中の午後2時半過ぎ、石川県能登地方で最大震度6強の地震が発生しました。地震発生時間のほんの少し前に、個人のスマホ画面には緊急地震予告の通知が届いたのです。浜松の予測値は震度3でした。

実際、静岡県内での揺れは、震度1でしたが、あの時、もしも観覧の最中にそれ以上の大きな地震が襲ってきた時、どんな行動を取ったらよいのでしょうか。街中でありそうな場面を想定してお伝えします(臨機応変な行動が必要となる場合もあります)。

街中道路沿いで観覧していたら

  1. 落下物が降ってくるかもしれないので、頭部を守る
    揺れを感じたら持っているかばんなどで頭を保護しましょう。
  2. 人が多い場所では、落ち着いて行動する
    パニックになった人々が一斉に逃げ出そうと将棋倒しになる危険性があります。
  3. 安全な場所へ移動する
    広い空間のある場所、例えば公園などへ移動する。移動できなければ、耐震補強されていそうなビルに逃げ込む。

災害そのものの深刻さによりますが、何よりも群衆のパニック行動が怖いので、誰もが冷静に行動することがたいせつですね。

百貨店やビル内にいたら

  1. 落下物が降ってくるかもしれないので、頭部を守る
    揺れを感じたら持っているかばんなどで頭を保護しましょう。
  2. ショーケースや陳列棚などに近寄らない
    ガラスが割れて床面に散らばったり、棚が転倒して中のものが散らばってしまったりする可能性があります。けがに気を付けましょう。
  3. エレベーター内ではすべてのボタンを押す
    閉じ込められないようにボタンで止まった先で降りましょう。
  4. 店員の指示に従う
    店内の設備に詳しい店員の指示に従い落ち着いて行動しましょう。

けがをしてしまうと移動もたいへん。足元に気を付けて避難しましょう。

どこへ避難するのか

揺れが大きい場合、公共交通機関は停止してしまいます。一般的に、1日8時間で歩ける距離は20キロ程度と言われています。歩いて帰宅できる距離なのか、現在の状況を見て判断しましょう。それ以上であれば、現在地から近い指定されている一時滞在施設などを見つけて避難しましょう。

ふだんからの持ち物

常に災害を想定して持ち物を増やす必要はありませんが、ないと困るものはできるだけ携帯しておきましょう。常備薬、生理用品、お子さんのミルクやオムツ替えセット。さらにあったらよいものとして、非常用トイレ、アルミのブランケット。
近頃はキャッシュレス。スマホがあれば、財布を持ち歩かなくても済むのですが、スマホが使えない場合、緊急連絡用(災害用伝言ダイヤル)に小銭を持つと便利でしょう。

文/浜松市防災学習センター 副センター長 原田

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